コースティクス・ノクチルカ 全話解説とコースティクスの二重の意味について
こんにちは。青森両日が内定したシオカラです。
皆さんはコースティクス・ノクチルカ、読まれましたでしょうか?
読んでいないのならばこんな所で感想つまみ食いして読んだ気にならずに即刻読みに行ってください。
最後のあの瞬間に到達した時、貴方が彼女に何を見出すのか。
そのファーストインプレッションは他でもない貴方の色を通してまず得られるべきです。
読んでいない人はenza版を開きに行きましたね?
それではオープニングから順繰りに辿って感想を綴っていきましょう。
※このnoteには2025年4/18時点で実装済の全てのノクチル関連コミュのネタバレを含みます
オープニング 発信)))
ちょっとまずオープニングとエンディングのタイトルの話からさせてもらって良いですか?????
コミュの話触れる前からすみませんね。
オープニングが「発信)))」でエンディングが「(((受信」なんですよ。
どっかで見覚えないですか?


そうですね。
ファン感謝祭の樋口円香固有コミュ名です。
筆者はタイトルを全部見ずに連続再生ポチッと押して読み始めたのでエンディングのタイトルが見えた時にビビり散らかしました。
ファン感謝祭のこの2つのコミュはその後も樋口円香のコミュの中で散々リフレインされる「歌」と「食べ物(ガソリン)」の話の走りなので、これを持ち出す時点でもうやる気満々なのが伺えますね。
さて、それでは内容の方に入っていきましょうか。
まずは水面と潜水艦のソナーの様な音から始まります。
それから水中。

この辺はクリアマリンカーム、ひいてはアクアリオディーバーの思い出演出を思い起こさせますね。


オープニングの時点でノクチル結成当初と色付いた現在の話どちらもしていたので、この辺は掛かっていると思います。
最初から潜水しているのでアクアリオディーバーの色が強い気はしますが。
7周年目にこれをぶつけるために去年のコミュはフェス衣装特に着てなかったのか....?

そしてノクチルのキャッチコピーをここに来て再提示してくる。
オープニングの時点でギア上げすぎです。
こんなん期待しない訳がない。

そんでもってペインティングオール。
彼女たちの「色付き」をこれでもかというくらいに強調してきますね。
ちなみに有償衣装なので筆者は持っていません。
Pデスクに見に行ったら灰色で悲しかったです。

ここでノクチル結成当初の回想が入ります。
過去回想を入れ込んでくる演出は天塵を思い起こさせますね。


そして場面変わって後輩組。
休憩中に差し入れのドリンクについて話しています。


ここ、個人的に意外だったのが小糸のドリンクが夜空モチーフだったこと。
まあ紫に調和する色が夜なのはそれはそうなんですが、筆者は何となくノクチルを朝昼夕晩で分けた時、小糸は朝だろうなというイメージを持っていたんですね。
基本的にルールに則り、規範の範囲内で動こうと幼馴染を律しようとする優等生な立ち振る舞い、【なつやすみ学校】や【あなた様へ紡ぐ】等での幅広い世代に見られ得る番組への出演等、「逸脱」と「奔放」の象徴であるところの夜と対極の印象を抱いていたからです。


それに夜はユニット名に冠する所の夜光虫が光を放つ時間帯であり、【10個、光】や【夜はなにいろ】に於けるイラストの背景時間や、パルミエーレインビューでの思い出演出で花鳥風月の「月」を担当していた事から、浅倉透のイメージがありました。

しかし、実際にここで夜と紐づけられたのは福丸小糸でした。
そこで思い至ったのが、本人の気質というよりは、ユニット内での立ち位置を暗示しているのではないかという説です。
夜というのは先程も述べた様に夜光虫が光を放つ時間帯です。
つまり、夜というのはノクチルの居場所でもあると言えるでしょう。
そして小糸は中学で幼馴染の3人と離れ離れになった経験から特に4人で居ることへの思いが強く、またアイドルとしても「誰かの居場所であること」を目標に活動を続けています。



つまり、幼馴染の居場所としてのノクチルを守る・続けていく存在、それが福丸小糸であるということを暗示しているのかもしれません。
【MY:♡ur Castle】でも一人暮らしする前提でもみんなの居場所は作る気満々でしたしね。

ついでに予言しておくとシャニソンの方でも小糸報酬のイベ楽曲は夜モチーフになると思われます。
青空が朝かは分かりませんが昼のも(愛しき日々)夕方のも(グッバイ)来てますからね。
違っていたら桜の木の下に埋めてもらって構わないよ!(フラグ)
さて続いて雛菜の話しましょうか。
雛菜がドリンクの写真を撮るシーンがあります。

雛菜は流れ去ってはすぐ終わってしまう一瞬一瞬の"しあわせ"を切り取って残しておく為に写真を撮ります。


彼女にとって"しあわせ"の形は常に変化し続けるものです。
故に彼女はしあわせで在る為に、自らもまた常に変化し続けています。
しかし彼女の変化とは目に見えるあからさまな物ではなく、流れゆく時間の様に、或いは見る角度によって変幻する万華鏡の様に、1秒前すら置き去りにする連綿とした変化です。
故に、彼女は自身の変化に自覚的ではありません。それは他者の視点からも同様の様です。


雛菜が写真を撮る意味をしっかり踏まえた上でこの会話に繋げてくるの、話の構成が上手過ぎるんですよね(まだオープニングなのに.......)。
そして彼女がそうしてしあわせを追いながらもアイドルを続けていられるのもプロデューサーという楔が居るからです。
頼んだぞ、陸。

第1話 赤と水色
タイトルでデカい声出たシリーズ第2弾。
も.....もうそこを対比させてくるんですか......?
ともあれ、書いていきましょう。
まずは透の過去回想から始まります。

この辺W.I.N.G.の頃の浅倉を感じますねえ。
当然の様に分かり合えていたと思っていた時代。
通じ合うのに言葉は要らないと思っていた頃の無色透明だった頃の彼女です。
翻って今はどうでしょうか?

彼女は前のめりに問い掛けてきます。
思っているだけでは伝わらない気持ちを確かめるために。
プロデューサーの瞳に映る私はなにいろかと。
それに対してプロデューサーは今の彼女がどう見えるかを伝えます。
他でもない、彼自身の言葉で。
これを聞いて浅倉透さん、ご満悦。

そして収録ブースに入る前に一言。

今度は私が伝えるから見逃すなと釘を刺してきました。
あー、いじらしい

あ!!!!!!!!!ピトス・エルピス衣装!!!!!!!!!!!!!!!!!
歌の収録にピトス・エルピス....何も起きない筈がなく......。


そんなん言ってたら【キン・コン】の話まで投げてこられて気が狂ってしまいました。
ひょったこくんといえば【キン・コン】でプロデューサーが被ってたお面のキャラです。

「.......」の数からも完全にあの時の事を思い出しているかと思われます。
プロデューサーから面を剥ぎ取り、似合わないと断じたあの瞬間の事を。
彼が「良い人」の仮面を被っていないことがわかった以上、樋口円香がアイドルになった当初の目的は達成されています。
或いはこの時、彼女は旅館でプロデューサーと話す事を決めたのかもしれません。
続いて、プロデューサーが樋口と一緒に浅倉のレコーディングを聴く場面。


浅倉の歌を無自覚になぞろうとする樋口を気掛かりに感じている様です。
樋口円香にとって、「美しいもの」とは浅倉透です。
彼女はその「美しいもの」の輪郭をなぞる事によって、それを体現しようとします。
それは歌に関しても同様です。
しかし、プロデューサーは樋口円香の「激情」にこそ美しさを見出しています。
歌いたいから歌うという衝動。
野生的で本能的な希求の音。
だからこそ、誰かの形を模倣しようとする行為には感ずるところがあったのでしょう。

浅倉の歌録りが終わって換気する間の会話。
浅倉が飲み物を所望していますが、透明な水より刺激的な炭酸をお望みの様です。

そして捕食者の話。
彼女は【雪あたりの季節】の経験を糧に、より飢えています。
自分が息をしている事を感じる為に、自身の限界に挑むかの様に。




だから食物連鎖の中に組み込んでやらないとあっという間に飽食してしまいます。
(テープエンドがあくまで"パラレル"なのって結局ここに終始すると思うんですよね....。)
さて、自身が思う様に音が出ないと思い悩む中、彼女を飲み込むが如くに聲が耳に届きます。

そう、「美しいもの」すら食い破らんとする、樋口円香の歌です。
浅倉のレコーディングを聴いている段階では無意識下にそれをなぞろうとしていましたが、彼女の衝動は最早輪郭をなぞるだけには留まりません。
内なる激情は今や「美しいもの」をも焼き尽くす域にまで高まっています。
そして、浅倉が彼女の歌に反応したのと同時にプロデューサーも反応を示しています。
この話は後程。
さて、これを受けて黙っている浅倉透ではありません。
樋口円香が「美しいもの」を飲み込まんとするならば、浅倉透もまた喰らいつかなければ嘘というものです。
斯くして、彼女は食物連鎖の場に立つべくプロデューサーに告げるのです。



第2話 紫と黄色
先輩組の色の話をしたのなら当然後輩組の話もしますよね〜〜〜〜〜。
最初に雛菜が普段遣いしていると思われるメイク道具が羅列されます。

これら色とりどりの道具は雛菜を彩りますが、あくまで色の主体は「市川雛菜」です。
普段遣いのものであろうと、期間限定の色であろうと、どんな色でMakeupを行っても雛菜は雛菜なのです。
プロデューサーの言った「みんなの色が段々、世界に浸透して知られていってる」という言葉は、【Makeup♡Box】とこのショッピング中の雛菜のセリフの対比に於いて明示されます。


今や世界に色を放つ彼女は、外側を彩るメイクがどんなものであろうと確固たる自分を魅せることが出来るのです。
一方で小糸も新しいノートを買うためにショッピングモールを訪れていました。
そして、買い物中に談笑しているクラスメイトを見かけます。
小糸も雛菜と同様に自分がどんな風に色づいているの、色づけているのかというのはオープニングに於いて考えている部分ではありました。
だから、彼女は実践を行います。
【セピア色の孤独】の時のような消極的なコミュニケーションではなく(それもあの時の小糸にとっては大きな前進です)、今度は自分から話しかけに行くという手段でもって。


その後、雛菜・プロデューサーと合流した際には「上手くいかなかった」と話していましたが、「自分から話しかけた」という行為そのものが彼女の色づきを象徴していると言えるでしょう。
実際、彼女の色の発露を感じ取るように、小糸がクラスメイトに話しかけたタイミングで雛菜が小糸を見つけています。

上手く話せなかっただとか、口が回らなかっただとかは今はいいんです。
同じクラスの子に偶然にも出会ったのだから自分から話してみようと、そういった気持ちを持って行動に移したことこそが偉大な一歩です。
出来なかったことを出来るようにしようとするのはそうそう容易なことではありません。
彼女が紡ぐ一歩一歩は大きいものではないかもしれませんが、そうして積み重ねていった足跡の数だって立派に誇って良いものなのですから。

あと、ここで見るからに憔悴してる小糸の対応をプロデューサーにしれっと託すの、余りにも市川雛菜流の気の回し方すぎて好き。

第3話 ぼくらは海のまんなかで

ノクチル、遭難中───。
コンビニに行くために散歩がてら会場から外に出たところ、斜行し続けて迷子になってしまったようです。
ノクチルは誰かが舵を取ってやらないと風まかせに漂ってしまうので航路が無軌道になりがちです。
樋口はストップは掛けられても針路は示さなさいしな……。

という訳でここはプロデューサーに操舵を預けることになりました。
プロデューサーに場所教えるために躊躇なく樋口が位置情報を送信するシーン、その後浅倉が反応するのも含めて特に何にも告げないままどっかに失踪する女への当てつけ浅倉との対比っぽくて好き。




場面は移って出演するイベントの会場内。
表では歴史的文化財の建物の中にステージ設営が進行中です。
しかし、設営中の建物内には電気が通っておらず設備はほとんど外付け、設営段階では歴史的な要素はあまり活かされてるようには見えない様です。

一方で楽屋がある建物内でも、歴史は現代に浸透しておらず不調和気味。
職員に注意を受けてしまいます。
現代と歴史の融和の試みはあまり上手くいっているようには見えません。



小糸と雛菜からも上記のような評を受けてしまっています。
先ほど2話の項で話したように、色をより華やかに彩るならばベースの色に芯があれば塗り潰されることはありません。
しかし色を混ぜ合わせるのならばそういうわけにはいきません。
どちらかが強すぎたり、弱すぎたりしてしまえばたちまち一方に塗り潰されてしまうのです。

場面転換。
夕暮れどき、光の話。
光の三原色(RGB)は重ね合わせれば無色透明な白となります。

この調和こそ今回のライブで目指すべきものです。
そして、浅倉透は雲間から差す光の柱を見ています。
【露光】で話していたように光の先には「みんな」がいます。


また、回想で語られるように光は浅倉透の道標でもあります。

光を頼りに進めばそこに「みんな」がいて、調和した透明の「白」があるわけです。
光に向かって歴史へと一歩足跡を刻んだら、「調和」を目指す冒険の始まりです。


第4話 水面に立つ

へ〜鏡張りのステージなんだ〜鏡面反射と言えばReflectionじゃんね〜とか考えてたらマジでReflection流れてきてデカい声を上げました(3敗目)。
調べたところ、コースティクス(集光現象)も光の反射によって起こる現象のようです。
反射の名を冠するこの曲におあつらえ向きの現象ですね。
さて、ノクチルのレッスン風景

樋口円香が「普通じゃダメ」って言うの滅茶苦茶味がしません??????
程々で良いと言っていた彼女が、高望みはしないと言っていた彼女が「普通じゃダメ」って言うんですよ。
いやシーンとしては割とサラッと流れていくんですがメチャクチャ感じ入ってしまいました。

はい。
当方ひなまどのオタクです(術式開示)。
ここからの一連の流れで一生ニチャついてしまい顔面が無くなってしまいました。
最近は【MY:♡ur Castle】といいシャニソン広告といい甘めのひなまど供給が多かったのでこういうピリッとしたのもいいですよねぇ。
ホーム会話実装前のこいつらは果たして本当に仲が良いのかヒヤヒヤしていた時代を思い出しますのぉ(ひなまど爺)。

ちなみにここは自分のしあわせの為の選択をし続ける市川雛菜と、自分の衝動に任せて誰の為でもない歌を歌う樋口円香のエゴイストとしての相似性が示されているシーンでもあります。


ひなまどをよろしくお願いしますね。
閑話休題。
レッスンがひと段落した後、プロデューサーがみんなにレッスンの感想を伝えます。

この最後の一言。
これも彼女たちの色が世界に浸透したからこその発言と言えるでしょう。
彼女達は下手に自身を主張することをしなくとも、最早それそのものとして色を放っています。
また、加法混色方式で色を重ねた時もっとも明度が高くなるのは原色を合わせた時です。
4つの混じり気の無い色が集まった時、光は1番眩い輝きを放ちます。
故にこそ、アレンジは不要ということです。
続いてレッスン終了後プロデューサーの奢りでコンビニ買い出しに行くシーン。

今回のステージのテーマが出てきます。
本コミュはとにかく対比が多く用いられています。
『歴史とニュージェネレーション』、赤と水色、黄色と紫、「透明だった僕たち」と「色づいてきた彼女たち」。
相対化されうる個性がなければ対比の構造は成り立ちません。
これらの対比構図もまた、彼女たちの「色づき」
を象徴していると言えます。




最後の樋口円香の独白。
調和の取れたステージに於いて全てを塗り潰してしまう不純物となり得る可能性に畏れを抱いているように見えます。
彼女は透明性に美を見出しています。
そして自身は"それ"にはなり得ない事を厭というほどに理解しています。
だから、この状況にコンプレックスを刺激されているものと考えられます。

......或いは、それとは真逆の衝動を抱いている可能性もありますが。
第5話 みえないけど、ある
千年パズルのピース見つけた時の城之内くんかな?
【学割キャンペーン】以来の温泉かもしれない。
浅倉と小糸という地味に珍しい組み合わせです。
にごり湯でちょっとした遊びを行なっています。


この遊び、小糸は1回で手を掴めますが、浅倉は外してしまいます。
浅倉透はこれまで、見えない部分は見えない部分だからと割り切ってそこに目を向ける事はしてきませんでした。


なのでここでも小糸の手を掴む事が出来なかったのですが、
ですがですよみなさん。
重要なのは掴めなかった事実よりもここです。


浅倉透は今まさに見えないものに目を向けようとしています。
それは或いは、鏡に食べられたように見えた光が、その先にどこへ向かったのかに思いを馳せているのかもしれません。

食べたら見えない、腹のなか。
食べ終えたならすぐ次の獲物に眼を光らせていた彼女が、自らの胃袋の中に目を向ける時。
生まれながらの捕食者は、最初に自らが喰らったものと対面するのかもしれません。

場面は切り替わりまして、

さぁひなまどだ。
もう会話が全部良い。
全部すき。
明らかに樋口探して売店来てんのに話を一旦置いといてまず買い物を始めるのもいいし、そこから一拍置いて聞こえちゃったの謝ってからやめちゃうかどうか聞くのも良い。そっから返答聞いた後に引き止める事も問い質すこともせずに「そっか〜」とだけ言って精算済ませに行くのがマジで良い。だってノクチルじゃなくなろうとアイドルを辞めようと円香先輩と居て雛菜がしあわせ〜って思う事実は変わらないので。ひなまどって市川雛菜のコンテキストなの。パラコレ会話見たか?家に転がり込んでくるんだぞ市川雛菜。【MY:♡ur Castle】で住む家の条件に「セキュリティが充実している」を盛り込んでくる女の家にアポ無しで乗り込んでくるんだぞ。しあわせの追求にどこまでも余念がないんだからな。ノクチルだとかアイドルだとか幼馴染だとか以前に彼女のしあわせの環に入ってんの。心の居場所の話ですこれは。
狂っちゃうよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!
はい。
みえないけど、あるからさ。

さて、時系列戻って樋口とプロデューサーの会話。

【漠漠】から仄めかされていた爆弾が、ついにプロデューサーとの対面で話に上がってきました。
第2話で話したように、彼女は【キン・コン】の時点でプロデューサーが仮面の似合わない男≒自分達を騙す悪い大人ではない事を完全に認めています。

だから、アイドルになった当初の目的は完全に果たされており彼女がアイドルを続ける理由は最早無いのです。
しかし、ここで「分かった。」と引き下がるプロデューサーではありません。
何故なら彼はレコーディングの時に目にしています。
「何故浅倉透をなぞろうとするのか」、そんな懸念さえ吹き飛ばしてしまう、彼女の燃え盛るような激情を。

そんな炎を燻ったままにさせておいては、「樋口円香」のプロデューサーとして失格ですから。

第6話 鏡像

あ!アクアリオディーバー!!(衣装オタク)
最初にクリアマリンカームとアクアリオディーバーの話はしてしまったのでここでは割愛します。
そういえば今年はユニット毎のCD発表されてないんですけど来年出るんですかね?
アクアリオディーバーのジャケ写も立体も見たいんでお願いしますよ。ガチで。

どうやら施設とステージは無事調和を果たした様子。鏡張りのステージに甲冑姿の市長は調和してんのか?
今度はノクチルがステージに調和して見せる番です。
雛菜はこのイベントに対してノクチルが「ちょっと浮いてる」と言いますが、プロデューサーの言う様にノクチルは望まれてこの場に来ています。
望まれて来たのなら、敢えて合わせに行く必要はないって事です。
簡単じゃん、それは。


やる事は、天塵の時から変わらないのです。
そして、ステージに上がる前に透から一言。


本当に可愛いなこいつ......。
でも、やっぱり伝えるのって大事なので。
【とまりかぜの春たちは】を経た浅倉透は女子高生行方不明事件2連発【ヘブンリーブルーをつかまえて】の二の轍は踏まないと言う事です。
伝えたい事、いっぱい言葉にしていこうな。
そして、彼女たちがステージに立つ時、樋口円香とプロデューサーは同じものを目にします。


それは【ピトス・エルピス】に於いて語られた、樋口円香が目指す"在るべき形"。
彼女が願い焦がれても手に入らなかった、「美しいもの」でした。
ノクチルと立つステージの上でなら、彼女も"そう"あることが出来るのです。
この瞬間、樋口円香は1人では触れることも能わなかった"願い"に遂に触れるのでした。

エンディング (((受信
大問題のエンディングです。
これを書くために読み返してお腹壊しました(重症)
ともかく順繰り書いていきましょう。

イベントの帰り道、樋口のスマホのバッテリーが切れるシーン。
あからさまな比喩表現ですね。
省エネ進行で行こうと思ったらステージ上で願いを見出してしまったもんなんで想定外に消耗してしまいました。
いつもは代わりのエンジン(プロデューサーの車)と新しいガソリン(食料)がありますが、生憎プロデューサーはまだイベント会場です。
故に替えのバッテリーも無しということです。





以上コミュ終わりにプロデューサーの車に乗るか
ご飯を食べている樋口円香集
もしくは、元々片道のつもりでいた可能性もありますが......。
さて、そんなこんなで徒歩で駅へと向かう道中、一同は雨に降られます。

みんなに傘差すのは小糸なんですよね〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
やっぱノクチルを守るのは小糸なんや……。
みんなの夜でいてくれ、福丸小糸。
後ここTwitterで言われてて気づいたんですが、樋口だけ光源が浅倉透なんですよね。
とんでもなさ過ぎるだろ。
【ヘブンリーブルーをつかまえて】に曰く、浅倉透にとって「寂しいこと」と「光ること」は似ています。

その光、ずっと貴方の方向いているので「美しいもの」じゃなくてもうちょっと"浅倉透"に目を向けてあげてください。


ここのちょける樋口と声にならない叫び上げる小糸好き。
ちょけ樋口は一番栄養価高いですからね。
さて、いよいよクライマックス。
樋口円香の独白です。

雨に降られ着いたバス停で、ステージの光景を回顧します。
あの瞬間、確かに彼女は願いに触れました。
しかし、彼女にとって長年焦がれた「それ」は、指先で触れただけでも満たされてしまう物でした。
樋口円香にとって、アイドルを続ける理由には成り得なかったのです。




だから彼女は逡巡します。
彼女たちと同じ車に乗り込むべきかどうか。
願いに触れた、その充足感を持ってここで帰路に着くならば燻るものはもう無いだろうと。
帰り道は知っています。
いつだって彼女は普通の生活へと回帰する選択肢を携えてアイドルを続けて来ました。
ただ、浅倉が道を引き返さなかったから、その選択に身を委ねる事によって「アイドルを辞める」という道を選ばなかったに過ぎません。
だから、あの日浅倉透に見出した「美しいもの」への羨望も満たされた今、帰り道を選ぶには絶好の機会なのです。
───本当に?
彼女がアイドルを続けて来たのは浅倉透の後を追いかけて来たからでしょうか?
始めた理由は、そうだったかもしれません。
ではここまで続けて来た理由は?
彼女の前に今示されている分岐点は、願いに触れたことに満足してアイドルを辞めるか、浅倉透をそのまま追いかけてアイドルを辞めないかという2択だけなのでしょうか?


斯くして、彼女は選択します。
ここまで来たのなら、終わりにしようと。
そして、岐路へと一歩を踏み出すためにその名前を呼びます。

届かないと遠ざけていた、幼馴染の名を。

彼女から距離を置くように後ろを歩くのはもう終わりです。

それは浅倉透に並び立つという覚悟。
後ろを辿るのではなく、自らの足で隣に行くという決意表明。
渦巻きのように内側へと収束する予定調和の循環ではなく、外へと殻を破るかの如く放たれる停滞を破壊する衝動。

さようなら、透明。
コースティクスのもう一つの意味
最後に、タイトルの意味合いについて触れていこうと思います。
コースティクスは、光が反射によって独特の模様を作り出す「集光現象」を指す言葉であるというのは4話で述べた通りです。
ただ、ラテン語に於いてこの言葉は別の意味合いを持ちます。
それは「焼く」・「燃えている」という意味です。
おや、誰かに関連しそうな語句ですね......。


皆さんも小学校の理科の授業で実験したと思いますが、太陽光を虫眼鏡等を通して紙に焦点を当てれば火が点きます。
これも光を一点に集める=集光による作用です。
本シナリオに於いてもコースティクスはこの2つの意味合いを持っていると考えられます。
まず、鏡面反射によって複雑に屈折したノクチルの色彩が集光現象により織り重なって透明な光を見せ、樋口円香を「うつくしいもの」への執着から解き放つのがひとつ。
そして、集光がそこに美しさを見出した樋口円香を焦点として、激情に火を灯すのがもうひとつ。
ここで重要なのが、樋口円香が集光の焦点となるのはあくまで樋口円香の主観によるという点です。
ノクチルはあくまでいつも通りにやっているだけ。そこに誰かに向けた指向性はありません。
つまるところ、「無に送信」「然るに受信」というわけです。
何よりそれは、樋口円香のスタンスである訳ですから。


あー沢山書いた!!!!!!!!!!!!!!
実装当時からノクチルを、樋口円香を追って来た身としては本当に言うことない程に最高のコミュです。
やっとここまで来たよ......。
ここから彼女たちの変化はより目まぐるしくなって行くでしょう。
5年目にしてますます目が離せねえぜ、ノクチル......。
あっ今回のnoteでは割愛しますが報酬ssrの【sa!l】も後日談としてめちゃいいので併せて絶対読んでくださいね。
それでは、今回はこの辺で。
