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精油が身体に効果あるって本当?香りを感じる仕組みと研究結果をご紹介

精油は心の調子や身体のバランスを整えてくれる。

そんな研究結果があるのをご存知でしょうか。

精油とは、天然香料だけで構成された自然由来の抽出液のことで、エッセンシャルオイルとも呼ばれます。

それを勧めている人がいるのは聞いたことあるけど、なんか怪しい…

チャクラがどうとか言ってるし、スピリチュアルの類じゃないの?

と、少し警戒している方も多いのではないでしょうか。

また、興味はあるけどネットで調べても何がホントで何がウソか分からなくてさ、という方もいらっしゃると思います。

今回は、そんな方々に向けて…。

精油にどんな効果があるのか、ということをまとめてみました!

「身体に効果がある」と言われるのには、実は納得のいく理由があります。

それを示すため、まずは香りが脳にどのように伝わるのか、仕組みを簡単に解説したいと思います。

そして、信憑性のある実際の研究結果もいくつかご紹介しますので、具体的な効果について一緒に見ていきましょう。

できるだけサクッと読めるよう、説明の文章量をなるべく減らしてお届けします。

少し分かりにくいかもしれませんが、どうかご容赦ください。

情報で溢れる現代社会。

皆さまの貴重な時間をできるだけ使わず、へーなるほど、意外と精油っていいんじゃない?と感じてもらえたなら幸いです。

それではスタート!


香りが伝わる仕組み

では、まずは香りが脳に伝わる仕組みからサクッと解説します。

ここを読んでいただくと、精油がなぜ心や身体に効果あると言われるのか、少し理解していただけると思います。

私たちは日々の生活の中で、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)を用いて様々な情報を得ています。

このとき、外部からの刺激は神経を通り、脳の大脳新皮質という部分に届きます。

届いた刺激は情報として処理され、それが脳の「感覚を司る各部分」に伝わることで初めて、私たちに感覚というものが生じます。

そして、生じた感覚をもとに判断や予測など、身体全体が次のステップに移行します。

これが、脳の中で起きている感覚の伝達経路です。

この大脳新皮質は、感覚などをもとに様々なことを考える理性的な領域だと言われています。

ただ、五感のなかで嗅覚だけは少し特殊で、上記に加えてもう一つの伝達経路があります。

それは、脳の大脳辺縁系という部分に直接情報が届くという伝達経路。

この大脳辺縁系には記憶を司る “ 海馬 ” や気分を司る “ 扁桃体 ” などがあり、本能や欲求といった生き物として必要な働きをする、原始的な領域です。

また、自律神経系や免疫系を司る “ 視床下部 ” や、ホルモン系を司る “ 下垂体 ” などもすぐ近くにあり、これらがお互いに強く影響を受け合いながら機能しています。

つまり香りを嗅ぐと、この大脳辺縁系やその周辺に直接情報が届きます。

すると、心や身体のバランスを調整する脳の機能に刺激が届き、無意識のうちに様々な効果が表れるといった流れになります。


はい、難しい話は以上です!

つまり、嗅覚にはこの2つ目の伝達経路があることで、精油が心や身体に影響を与えるのだと考えられるわけですね!

文章がかなり専門用語のフルコースだったので、分かりやすいように略図を下に貼っておきます。

脳科学者から言わせると本当はもっと複雑なことが起きているのですが、今回はこの辺りで説明を切り上げさせていただきます。(ボロが出てしまうので…)

こちらについて興味がある方は、また別の機会にもっと踏み込んで解説させていただきますので、お楽しみに。

(専門家の方、もし認識が間違えていればご指摘ください!)


では、以上のことを踏まえて…。

実際どんな効果があるのか、研究結果を見てみましょう!

今回は、公益社団法人 日本アロマ環境協会(以下、AEAJ)が発行する論文誌、アロマテラピー学雑誌に掲載されている情報をピックアップしてみました。

難しい論文とにらめっこしながらなるべく伝わるよう簡潔に記載したつもりですが、もし内容に齟齬があればご容赦ください。


ベルガモット精油で睡眠の質が向上?

では、まずは1つ目の研究結果からです。

この研究では、成人男女19名を対象にベルガモット精油を用いた実験を行いました。

確認したのは、芳香環境(香りのある環境)での睡眠やアロマテラピートリートメント後の睡眠で、睡眠の質が変化するかどうか。

実験前後で睡眠感や疲労感、不安感といった「心理的効果」と、心拍変動や睡眠中の体の動き、唾液といった「生理的効果」を測定しました。

すると、それぞれの実験後に “ 疲労感 ” に改善がみられ、特に女性や不安傾向の強い人への効果が高かった、という結果が得られたそうです。

また、不安傾向の強い人には “ 睡眠効率 ” と “ 睡眠時の中途覚醒回数 ” にも改善がみられました。


これらの結果を踏まえ、ベルガモット精油には不安感を軽減させ、特に女性や不安度の高い人の睡眠の質を向上させる可能性がある、と結論づけています。


髪の毛やお肌にも効果あり?

次に2つ目の研究結果です。

こちらの研究では、40~50歳代の女性35名を対象として、更年期に差し掛かった年代の女性に対する精油の効果を調べました。

対象者をランダムに3つのグループに分け、それぞれが精製水(お水のこと)、カモミール・ローマン精油(1%に希釈したもの)、ゼラニウム精油(1%に希釈したもの)のいずれかを身につけて、約4週間過ごしました。

こちらも実験前後で様々な変化を確認しました。

結果は、2つの精油とも “ 肌と髪の潤い ” に対する実感スコアが増加したそうです。

また、ゼラニウムグループでは “ 抜け毛の少なさ ” スコアが増加し、“ 心理的な不安 ” も低減されました。


これらの結果を踏まえ、継続的にこれら2つの香りを纏うことで肌や髪への実感効果が得られ、また、ゼラニウム精油には不安解消や気分向上などの心理的な効果もある、と結論づけています。


まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は少し内容も難しく、説明が分かりにくかったかもしれません…

ですが、精油の可能性に少し興味が出た方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本当はもっともっとたくさんの研究結果があるのですが、長くなってしまうので今回はこの辺りで。

興味のある方は、論文誌の方も覗いてみてください!

アロマテラピー学雑誌

精油は現代医学のように薬を用いるわけではありませんが、その代わり皆さまが本来持っている免疫力やホルモンの働きなど、内なる力をサポートしてくれることが期待されています。

現代科学の力をもってしても、まだ全容が明らかになっていない香りの世界。

精油の持つ大きな力に少しでも可能性を感じていただけたなら幸いです。

別の記事では、その精油を習慣として取り入れる簡単な方法をいくつかご紹介しています!

そちらの記事もチェックしてみてくださいね!

― この記事を書いた人 ―
ETALEの調香師(アロマテラピー検定1級 / 一級建築士)。
伝統技術を用いたフレグランスブランドで、江戸硝子×天然香料のディフューザーを販売中。


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