その2 志賀高原で、4WDにも限界があると感じた話
前回、エルグランド23年目に入り、クルマの買い替えを考え始めたことを書きました。
今回は、そのきっかけの一つになった出来事について書いてみます。
今年1月の志賀高原でのことです。
金曜日の朝に現地へ到着して滑り、日曜日の昼に駐車場からクルマを出そうとしたときでした。
路面はかなりつるつるで、しかも左後輪への荷重が抜けるような状態で、その部分だけ少し融けていました。
4WDだから何とかなるだろう、という感覚はありました。
実際、これまで大きく困ったこともなかったので、深く考えずに4WDモードをセンターデフロックにしてアクセルを踏みました。
結果は、見事に空転でした。
何度か試しているうちに宿の方が来て、「そんなに吹かしちゃだめだ、代わってみな」と言ってくれたので運転を代わってもらいましたが、それでも状況は変わりません。
リアハッチのクルマなので、前が雪壁になるような形で止めていたのですが、少しだけ前には動けました。
そこで、その雪に軽くバンパーを当てるようにして前後に揺らし、シーソーのように反動をつけて、やっとのことで脱出しました。
おそらく20分くらいはかかったと思います。
後で調べて分かったのですが、エルグランドにはLSDが付いていません。
そのため、こういう状況では左右の回転差をうまく制御できず、空転している車輪側にトルクが逃げてしまう構造になっているようです。
センターデフをロックしているのだから前後に駆動が掛かって何とかなるのでは、と思っていたのですが、実際にはそう単純ではありませんでした。
最近のクルマであれば、ブレーキLSDのように空転した車輪に制動をかけて他の車輪にトルクを回す仕組みもありますが、当時はそうした装備も高価で、こちらにも知識がありませんでした。
「4WDだから大丈夫」という認識が、必ずしも正しくないことを、実体験として理解した出来事でした。
言い方を変えれば、生活四駆の限界を初めて意識した瞬間だったのかもしれません。
この出来事以降、次のクルマを考える上で、4WD性能について改めて意識するようになりました。
そんな中で、直後に北海道でデリカを借りる機会がありました。
