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インテリアブームの裏側で ― フランスのデザイナー養成講座を受けてわかったこと

コロナ禍をきっかけに、フランスでは空前のインテリアデザインブームが起きています。
オンラインで受講できるデザイナー養成講座も続々と登場し、多くの人が「自宅リノベからプロへ」と夢を描くようになりました。
そんな中、私も実際にフランスのオンライン講座を受講。その体験から見えてきた“フランス流の学び”の光と影をお伝えします。


こんにちは。在仏21年のEVERYDAYPaRISです。

フランスでは、コロナ禍でのロックダウンをきっかけにインテリアデザインブームが続いています。
自宅をリノベーションしたり、それを通してインテリアデザイナーとして独立を目指す人が急増。
その需要を見込んで、オンラインで受講できるインテリアデザイナー養成講座が次々と誕生し、ビジネスとしても成功しています。

私も、そんなオンライン講座のひとつを受講した一人です。
受けたのは MMI DECO という学校が提供する
「Décorateur-conseiller en design d’espace(空間デザイン領域のインテリアアドバイザー)」コース。
期間は6ヶ月、受講料は3,700ユーロ。すべてオンラインで完結します。

フランスでは会社員として働いていると、職業訓練のための学習ポイント(CPF)が毎年500ユーロずつ貯まります。
私はこのポイントを利用して全額をまかない、実費ゼロで受講することができました。
(ただし、この制度を悪用した詐欺まがいの講座も少なくないため注意が必要です。)


■ 講座の内容

2か月に一度、約120名が新規で入学するというこの講座は、まさにインテリアデザイナー養成工場といった印象。

最初の2ヶ月半は、週1回のウェビナーでAutoCADとSketchUpを少人数グループ(約20名)で学びます。
同時に、オンライン動画でPhotoshop、InDesignなどのソフト操作を自習。
2週間ごとに課題が出され、講師による添削はライブ形式で行われます。

また、講義動画では次のような幅広いテーマが扱われます。

  • 各部屋ごとの家具配置や寸法のポイント

  • ソーシャルメディア運営、ビジネスプラン作成、起業の基礎

  • クライアントへのヒアリング方法

  • カラー・マテリアル・照明に関する基礎知識

  • 内装工事の進行管理、図面の取り方 など

まさに「インテリアデザイナーという職業の全体像」をカバーした構成になっています。


■ しかし欠けていたもの

一見すると完璧に見えるこのカリキュラム。
けれど、私にとってはひとつ大切な要素が抜け落ちていました。

それは、「空間をどう見せるか」「どう構成するか」というデザインの根幹。
つまり、空間の演出やバランス感覚を養うためのデザイン教育が、まったく存在しなかったのです。

アート系の大学なら最初に学ぶような「空間をどう感じ、どう形にするか」という視点が抜けていたことに、私は次第に気づきました。


■ 受講を終えて

外国人であるうえに、オンラインで積極的に発言するのが得意ではない私にとって、この講座は決して楽なものではありませんでした。
自分の課題を講師に説明する機会もほとんどなく、理由を伝えられないまま批評を受けることもあり、それが少しトラウマのように残りました。

講座はなんとか修了しましたが、「ツールは使えるようになっても、デザインをどう作るのかがわからない」という状態。
そこから、私の“本当のインテリアデザイン探し”が始まりました。

2023年12月に講座を終えてから約2年。
ようやく、インテリアデザインそのものを語っている数冊の本に出会うことができました。

次回は、私がフランスで出会った「本当に空間デザインを学べる」インテリア書籍をご紹介します。
感覚やセンスだけに頼らず、空間づくりの本質を教えてくれた一冊たちです。お楽しみに。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

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