LODGE XR Talk Vol.39 に配信で参加してきました
今回も、現地チケットをしっかり確保していました。
なのに—直前で本業が立て込んでしまいまして。時間的にどうしても間に合わなくなってしまい、泣く泣く配信参加に切り替えることになってしまいました。
チケットを取っておきながら現地に伺えず、本当に申し訳ありませんでした…。次回こそは絶対に現地で参加します。
▽前回の記事はこちら
気を取り直して、配信でしっかりチェックした内容をまとめてレポートします!
毎月開催されているこのイベント、XR領域のトレンドキャッチアップとして個人的に欠かせない存在になっています。モデレーターはLINEヤフー株式会社 会長室コラボレーション推進部の市川大翔さんと、ZOZO, Inc. の HEAVEN chan / ikkouさんのおなじみのお二人です。

1. 今月のXRトピックス
まず1ヶ月間のXR業界ニュースをざっくりおさらい
ikkouさんがまとめてくれたこの1ヶ月のニュース一覧がこちらです。

ざっと見るだけでも、かなり動きが多い1ヶ月だったことがわかります。この中からいくつかのトピックを深掘りして解説してくれました。
2. Meta 関連:AIメガネが日本でも買える時代に

まずはMetaの話題から。Reality Labs(VR系デバイス部門)は前年同期比で2%減とやや苦しい数字でしたが、引き続き投資継続とのことです。
そんな中で大きなトピックが、Meta AI Glasses の日本発売です。Ray-Ban や Oakley のブランドで展開しているカメラ付き・ディスプレイなしのスマートグラスが、ついに日本の一般店頭でも購入できるようになりました。テック系ユーザー以外にも広がっていて、「ペットや子どもを撮るのに両手が空く」という理由で親御さんが購入するケースも出てきているとのこと。伝統芸能や職人の手技の記録にも向いているかもしれない、というのはなるほどな視点でした。
また、Meta Ray-Ban Display が v5 にアップデートされ、画面録画機能が追加されて体験中の様子をシェアできるようになったほか、Web Apps と DAT SDK に対応したことで、ついに開発者がアプリを作れる環境が整ってきました。今まで一切アプリ開発ができなかったデバイスなので、これは大きな転換点です。
3. Google・Samsung:Geminiメガネが本格始動

Google I/O 2026 で、Gemini を搭載した眼鏡型デバイスが正式発表されました。「Intelligent Eyewear」「Audio Glasses」といった呼称を使っていて、一般向けには「AI Glasses」という表現を避けているのが興味深いポイントです。
眼鏡ブランドは韓国の Gentle Monster とニューヨークの Warby Parker、デバイスは Samsung と組んで展開するとのこと。最初に出るのはディスプレイなし・音声認識のみのタイプで、方向性は Meta Ray-Ban と同じです。AIは当然 Gemini。
なお、注目されていた Project Aura は Keynote・Developer Keynote のいずれでも触れられず、Android XR Developer Catalyst Program がひっそりと公開されたとのことでした。
4. 規制・政策:国ごとの動きが加速

アクセシビリティの要であるスマホはまだ対象外とか、かなり遅れてる印象があります
アメリカでは、フィンテック企業 Truemed が Meta と提携し、処方箋付きの Ray-Ban Meta・Oakley Meta が適格医療費扱いで購入できるようになりました。これはアメリカの国の制度を活用したもので、処方箋付き眼鏡が医療機器として認められる仕組みを利用しています。
一方でちょっと気になる話題として、テキサス州司法長官が Meta AI Glasses をめぐる調査を開始したとのこと。以前からプライバシー問題は指摘されていましたが、州ごとの裁量が大きいアメリカでは、「テキサス州に入ったら使えない」という未来も考えられるそうです。Google や他の眼鏡型デバイスでも同様の動きが広がる可能性があり、この辺りの規制の行方は今後1年くらいで注目です。
5. XRとデザイン:AIで3D Web開発のハードルが激下がり
Spline がチャットベースの Web 3D 開発 AI「Omma」をリリースしました。リリースは約2ヶ月前で、最近 SNS でも制作事例が共有されてきています。
今回の XR Talk のビジュアルのSTLファイルを読み込んで「スクロールで回転しながら前に出てくる」コンテンツを作ってもらったら、1分くらいで完成したとのこと。Webコンテンツ制作のハードルが本当に下がってきているのを実感する話でした。
6. 今回のデモ展示ラインナップ
ここからは会場の展示紹介です。現地で触れなかったのが本当に悔しい…!
6-1. Hapbeat合同会社(@yus988)|ウェアラブル触覚デバイス

首から下げて装着するタイプのウェアラブル触覚デバイス「Hapbeat」の展示です。当日ついに SDK が完成・公開され、来場者にも体験していただける状態に。音楽や映像に合わせて振動で触覚フィードバックを返すデバイスで、XRとの相性がとても良さそうです。
6-2. SiiiScaleStudios(@aym_same)|指輪型コントローラーが気になる

3つのデバイスを持参した中で注目は指輪型コントローラー。手を上げずに写真撮影や操作ができて、マウスのような操作感とのこと。スマートグラスとの組み合わせとして、日常使いのUIとして非常に可能性を感じます。
6-3. @OKAZAKIHRC(小崎さん)|スマートグラス × ロボットで次世代キャリア支援

Hugging Face の「リッチミニ」というロボットを Meta Ray-Ban Display で操作するというコンテンツ。スマートグラスからロボットの視点を使ったり操作したりできる、次世代型キャリア支援サービスとして展開されています。映像を見るだけでワクワクしました。
6-4. 株式会社palan(@palanjp)|日本でほぼ触れない Spectacles を展示

ただ、まだまだ本体が大きい、、、w
Snap 社の Spectacles、現状日本ではほぼ触ることができない開発機デバイスを展示。空間に AR コンテンツを重ねた「Spatial Guides」や輪投げゲーム「TOSSLOOP」など、複数のデモコンテンツが体験できたとのこと。配信越しに見ていても「これは現地で触りたかった…!」と思わずにいられませんでした。
6-5. ONE SHOT STAR / ikkouさん(@ikkou)|Meta Ray-Ban Display で Web ゲームを作った

モデレーターのikkouさん自身も出展。Meta Ray-Ban Display(MRBD)向けに Webアプリとして、ブロック崩し・テトリス風ゲーム・ローカルAI を作って持参されていました。「作れる」とわかった途端にゲームを作るのはさすがです。
6-6. hiromareさん(@hiromare39)|動画プレイヤーから 3D シューティングまで

こちらもMRBD向けWebアプリとして3種類のプロトタイプを制作・展示。
動画プレイヤー — スマートフォンをリモコンとして使うWebアプリ。動画の位置・大きさ・ウィジェット表示を手元から調整可能
3DoFシューティングゲーム — グラスのジャイロセンサーを使い、頭の向きで照準を操作
カメラを使った表示制御 — Device Access Toolkit を使ったプロトタイプ。スマートフォンが視界に入ったときは表示を非表示にする、という賢い制御
特に③のカメラ連携は実用的で面白いアイデアだと思いました。
7. Meta Ray-Ban Display の Webアプリ、一気に増えてきた
今回の展示を見ていて感じたのは、MRBD の Webアプリが一気に増えてきたということです。
ikkouさん、hiromareさんと複数の開発者が独自のWebアプリを持参していて、さらにそれらをまとめるハブサイトを作っている方もいるとのこと。「開発できる」環境が整ったことで、エコシステムが急速に育ち始めているのを感じます。
8. まとめ
今月の LODGE XR Talk のキーワードをまとめると、こんな感じです。
Meta AI Glasses が日本で一般販売開始、テック層以外にも広がり始めた
Meta Ray-Ban Display v5 で Web Apps / DAT SDK 対応、開発者が動き出した
Google × Samsung の Gemini メガネが Google I/O で正式発表
テキサス州の調査開始など、規制面の動きも加速
Spline の Omma で Web 3D 開発のハードルが激下がり
会場では MRBD Webアプリ・触覚デバイス・Spectacles・指輪型コントローラー など盛りだくさん
現地に行けなかったのは本当に悔しかったですが、配信でもしっかりキャッチアップできる仕組みを作ってくれているのはありがたいですね。
次回は 6月24日(水)開催とのことです。次こそは絶対に現地で参加します!


