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64. なるほど ザ ”時計の針”ワールド!

こんにちは。
おやじの左手です。
趣味のひとつとして、1960年代の国産手巻き実用腕時計を集めて
こつこつと修理をしています。
記事の趣旨は、「自己紹介」をお読みいただければと思います。


昨年、腕時計の顔と言える「文字盤」について、
想うところを書きました。


今回は、その顔の上を回る「針」。
「時計の針」を巡る、こんな旅をしてみました。^^



面白いことに、細い「針」の形だけで、
腕時計の印象が大きく変わります。

バー、ペンシル、リーフ、ドーフィン、ブレゲ、スペード、メルセデス・・
などなど、
「針」の種類も相当有り、
その印象の違いで、お気に入りの「針」の腕時計もあると思います。

それら「針」の種類については、多くのサイトで語られてますので、
自分は見方を変えて、
自分だけのツボに「針」を刺したいと思います。^^/


・・・・

あるとき、時計のパーツ番号を調べたく、
海外のSEIKOの部品表を見ましたところ、
時計の「針」の英語名が、

 時針:hour hand
 分針:minute hand
 秒針:second hand
って、書いてある。

そうそう、英語では、「針」じゃなく「腕」。
時計の「針」の英語の呼び名は、「clock hand(s)」でした。
「時計の針が、5時を指す」を英訳すると、
「The clock hands point to five.」になるんじゃないかと思います。


もしかして、日本だけ「針」って呼ぶのかな?
お隣の国の中国ではどう呼ぶのか、調べてみますと、

時針:时针 shízhēn
分針:分针 fēnzhēn
秒針:秒针 miǎozhēn
こちらも、「针: zhēn」=「針」でした。

「針」と「腕」
日本や中国では、チクチクとゆっくり回りますが、
米英は、ブンブン回るのでしょうか?^^
「疑似化」と「擬人化」
こんな呼び名でも、文化の違いがあるんですね。^^


これは、とても面白い題材です。^^
だったらと、
アメリカの隣の国の「針」も調べてみますと。

〇スペイン語(メキシコの公用語)
 時針:manecilla de la hora
 分針:manecilla de los minutos
 秒針:manecilla de los segundos
「manecilla」は、「小さな手」という言葉だそうです。

やはり、「腕」に近い発想でした。
では、ヨーロッパの他の国に行ってみましょう!


〇フランス語
 時針:aiguille des heures
 分針:aiguille des minutes
 秒針:aiguille des secondes
「aiguille」は、「針」という言葉とのこと。
日本と同じ発想の呼び名でした。
思うに、
フランスには「裁縫文化」があり、こんな文化からの言葉だと思います。

〇イタリア語
 時針:lancetta delle ore
 分針:lancetta dei minuti
 秒針:lancetta dei secondi
「lancetta」は、「小さな針」や「小槍」という言葉だそうです。
これも、日本に近い疑似化発想かと。
イタリアには「武具文化」もあるので、「小槍」も納得です。

〇ドイツ語
 時針:Stundenzeiger
 分針:Minutenzeiger
 秒針:Sekundenzeiger
「zeiger」は、「指し示す」という言葉だそうです。
これは、疑似でも擬人でも無いですね。
工学的、機能的な、呼び名かと、
疑似名称を使うより、機能で呼ぶドイツ人らしい意味使いだと思います。

〇ロシア語
 時針:часовая стрелка
 分針:минутная стрелка
 秒針:секундная стрелка
「стрелка」は、「矢」や「矢印」を意味し、イタリアと同じような考え方と思います。


いやあ、面白い!
ここにも、イギリスとEU諸国に隔たりがありました!

また、
ヨーロッパなので、芸術的な名前になるのかな?
と、思っていた中の、ドイツ。
さすが、合理的です。
確か、スイスの公用語も、ドイツ語だったと思います。
スイスが時計王国になった理由のひとつになるかもしれません。


文化の違いで、呼び名が変わる。
なるほどでした。^^

アジアも、2か国ほど行ってみましょう!


〇タイ語
 時針:เข็มชั่วโมง (khem chuamong)
 分針:เข็มนาที (khem nathi)
 秒針:เข็มวินาที (khem winathi)
「เข็ม (khem)」=「針」
まったく、読めない!^^;

〇ベトナム語
 時針:kim giờ
 分針:kim phút
 秒針:kim giây
「kim」=「針」(縫い針などの「針」)

日本、中国と同じ発想ですね。
中国文化が、アジア全体に広がっていることがわかります。
ちなみに、インド(ヒンディー語)も「針」でした。

アジア一帯は、「針」と考えて良さそうです。

最後に、
独特な文化圏を持つ、中東に行ってみたら!


〇アラビア語
 時針:عقرب الساعات (ʿaqrab al-sāʿāt)
 分針:عقرب الدقائق (ʿaqrab al-daqāʾiq)
 秒針:عقرب الثواني (ʿaqrab al-thawānī)
もはや、解読不能!^^;
調べてみると、「عقرب(aqrab)」は「サソリ」との言葉だそうです。

やりました!
なんと、動物の名前で、「針」を呼ぶ国がありました。
自分にとって、新発見!
アラブの皆さんは、左手に「サソリ」を乗せていたんですね。\^o^/


文化やお国柄の違いで、
「疑似化」「擬人化」に限らず、「機能」で呼ばれたり、
「動物の名前」まで。
こういう違いも、
時計が、
古くから世界の人々の生活に、深く入り込んでいた存在だからこそかと。
とても楽しい世界の旅になりました。^^

と、ここで、旅を終えるつもりだったのですが、
ちょっと、気になって・・・



〇トルコ語
 時針:akrep
 分針:yelkovan
 秒針:saniye ibresi

こりゃまた、他の国と違うぞ!
時針、分針、秒針どれも、違う単語じゃん!!

調べると、
 時針:akrep →サソリ
 分針:yelkovan →風見鶏
 秒針:saniye ibresi →指し棒

トルコの皆さんの左手には、
「サソリ」と、「棒」を持った「風見鶏」がいるんですね。^^
ビックリ!(笑)



>自分は見方を変えて、
>自分だけのツボに「針」を刺したいと思います。^^/
今回の世界の旅、
自分の好奇心のツボに、見事に刺さりました。 ^_^


『なるほど ザ ”時計の針” ワールド!』

でした。\^o^/

FLH