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意志力ゼロの俺が家計簿を3ヶ月続けられたのは、「毎日つけるのをやめた」からだった

「SUM関数」という4文字を見ただけで、指先の感覚がなくなる。


これ、比喩でもなんでもない。マジでなる。


会社では一応パソコンを使う仕事をしているが、それは「使えている」んじゃなく「使わされている」だけだ。ショートカットキーは未だにCtrl+CとCtrl+Vしか押せない。関数と聞くと数学の教科書がフラッシュバックしてくる。


そんな俺が、家計簿を3ヶ月も続けている。


自分で書いていて「は?」ってなる。誰か俺の代わりに驚いてほしい。


もしいま、これを読んでいるあなたが、


「家計簿、続けたいのに、なぜか続かない」

「レシートを財布に溜め込んで、見て見ぬフリをしている」

「自分には継続力がないんだ、と半ば人生を諦めている」


——そのどれかに心当たりがあるなら。


多分、俺たちは同じ病気だ。安心してほしい。ここにもう一人、末期患者がいる。


挫折の履歴書、恥を晒します


まず、俺が積み上げてきた輝かしい挫折の歴史を聞いてほしい。誇張ゼロ、全部実話だ。


有名な家計簿アプリを入れた。銀行口座との連携までは、我ながら順調だった。だが「これは食費?日用品?」とレシート1枚ごとに聞かれ続け、3枚目くらいで心が静かに退場した。継続日数、2日。ちなみに1日目は謎にテンションが高かった。


文房具屋で見た目が可愛い家計簿ノートを買った。初日は「今度こそ俺、変われる」と本気で思っていた。2日目、財布からレシートが3枚出てきて「あれ、これいつの買い物だ……?」となった瞬間、詰んだ。継続日数、1日。可愛いノートは今も引き出しの奥で、1ページだけ埋まった状態のまま眠っている。


YouTubeを見ながらExcelで自作テンプレートを組んだ。3時間かけて、我ながら「天才か?」と思うレベルの出来だった。その日の夜、うっかりセルを1つ消して、数式が根こそぎ崩壊した。


やっちまった。


直し方が分からず、そのまま二度と開かなかった。継続日数、0日。完成した日に終了という、いっそ清々しい記録である。


「今度こそ」と別の家計簿アプリをダウンロードした。だが入力する気力が1ミリも湧かず、アプリを開くことすらしなくなった。気づけばホーム画面の隅で、通知バッジの数字だけが静かに増え続けていた。まるで俺を責めるように。


合計、4つのツール。投資した時間、およそ10時間。成果、ゼロ。


夜、布団の中で「俺には継続力がないんだ……」と本気で凹んだ。ちょっと涙目にすらなった。


でも今なら分かる。悪いのは俺の継続力じゃない。「入力の手間」というハードルそのものが、ラスボス級に強かっただけだ。


もう無理、と天井に向かって思った夜


4つ目のアプリも力尽きたある晩。財布を開くと、またレシートが5枚くらい出てきた。


見た瞬間、「うわ」と声が漏れた。何を買ったのかもうろ覚えのレシートの束を前に、「もう分類とか無理。誰か代わりにやってくれ」と、本気で天井に向かって念じた。


そのとき、ふと会社の後輩が雑談で言っていた一言を思い出した。


「ChatGPTって、画像も読み込めるらしいですよ」


正直、半信半疑どころか、内心バカにしていた。レシートの潰れた文字なんて、AIに読めるわけがないだろ、と鼻で笑っていた。


でも他に選択肢もなかった。ダメ元で、スマホでレシートを1枚撮って、そのままChatGPTに放り込んでみた。


数秒後。


「は?」


思わず声が出た。声、出るとは思ってなかった。真夜中のリビングで一人「は?」と言っているオッサン、控えめに言って不審者だ。


これが、俺の「AI家計簿生活」の始まりだった。


真面目にやろうとして、また同じ落とし穴にハマりかけた話


ここから先が、今日いちばん語りたい部分だ。


正直に告白する。最初の1ヶ月は「毎日ちゃんと記録しよう」と、謎の使命感に燃えていた。今度こそ真面目に、今度こそ挫折しないぞ、と。


だが、その「毎日ちゃんと」が、静かに俺の首を絞め始めた。


疲れて帰ってきた夜、ソファに沈み込んだ瞬間に「あ、今日のレシート、まだ送ってない……」と思い出す。この小さな引っかかりが、日を追うごとにじわじわ重くなっていく。


——この空気、知ってる。


あの家計簿アプリで挫折したときと、まったく同じ匂いがした。


「あ、これ、また同じパターンで死ぬやつだ」


気づいた瞬間、覚悟を決めた。毎日つけるのを、いっそ完全にやめてしまおう、と。


正確には、レシートは財布にとりあえず突っ込んでおくだけにして、分類も計算もその場では一切やらないと決めた。


我ながら、当時は結構ビビっていた。こんなズボラなやり方で、本当に続くのか。むしろサボり癖が加速して、また通知バッジだけが増える未来しか見えなかった。


それでも、3ヶ月続いている


結果から言う。続いた。しかも普通に続いた。


「頑張って続けている」という悲壮感が、ほぼゼロ。


ある日ふと「あれ、これもう3ヶ月経ってね?」と気づいて、一人でガッツポーズした。誰も見ていないリビングで。恥ずかしい。でも嬉しかった。


数字にすると、以前のアプリ運用では家計管理に月10時間近くかけていた。今は月1時間くらいに収まっている。それでいて、途中で心が折れたことは一度もない。


そして3ヶ月間、特別な我慢は何一つしていないのに、それなりにまとまった金額が手元に残っていた。初めてその数字を見たとき、思わず声に出た。


「マジか」


意志力ゼロで、機械音痴で、三日坊主の俺みたいな人間でも、仕組みさえ間違えなければここまで続けられるらしい。今はそう思っている。


正直、ここまで読んで「へえ、いい話だな」で終わらせるのは、一番もったいない。


じゃあ、毎日つけない代わりに、実際どんな手順で回しているのか。


AIには、何をどうやって送っているのか。


3ヶ月間で、削減額はどう推移したのか——1ヶ月目、2ヶ月目、3ヶ月目、それぞれの数字。


そのあたりは、俺がやらかした失敗談(マジで頭を抱えた)も含めて全部、続きの有料noteに正直に書いた。


同じように機械音痴で、家計簿に何度も挫折してきた誰かにとって、次の一歩になれば嬉しい。


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