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捨てるタイプの親(義母)孝行

うちの義母は面白い。
どう切り取っても面白いのだ。
そしてモノを捨てられない習性を持っている。

今日、突然義母から連絡がきた。

今家にいる!?

義母LINE

いるよーと返事したらひと言。

行くわ!

義母LINE

義母よ……
用件、先にもらってもいいかな?
そもそもどこから向かうのか。
向かう先はうちなのか……

我が家名物、主語が喋れない呪いにかかった義母である。


そんな義母が10分後現れた。
夕食用の肉おかずを大皿に敷き詰めて、にこやかに立っているのだ。

言うといてくれたら豚肉を解かさなかったんだけどなぁ……

嫁、心のボヤキ

まぁ嫁の意見なんてのは些末な問題!
有り難く恭しく受け取り、その場でつまみ食いする。


「ばーばおいしいよぉ」
「おかーさんおいしいねぇ」
「おかん久しぶりだなこれ 」
「ばーばだいすきー」

承認欲求強め義母はニコニコである。
欲しい言葉がいっぺんに聞けたのだから。

「ああそうだ、これあげる。終活で身辺整理しててね。こんなにあったから勿体ないなくて使ってくれる?」

義母の終活、とは?

ガザガザ紙袋から取り出したのは、プラスチックのケースに入っている、たくさんの試供品だ。

  • メイク落とし

  • 化粧水

  • メイク下地

  • 乳液

  • ジェル

  • パック

  • オリーブオイル

  • 石鹸

  • 美容液

などなど。
よくもまぁそんなに出てくるもんかと、目を剥いた。
輪ゴムで束になった試供品は2束あって、どれも有名ブランドのものだ。

義母、自分で使わんのかい(真顔)

とりあえず受け取る。

「わーこういうの便利だもんねー」
なんて白々しくほざくんだ、こういうときのわたし。

2束分の試供品は鏡台のあたりから見つかったものを、ちまちまと集めていたらしい。

姪っ子が同居していたときに、片っ端からもらっていて、東京に連れて行ってもらえなかった、試供品たち。


かるく7年は前だな!?


つまりわたしの目の前の試供品は、最新で7年前。
最古は10年以上前だろうか……

「でも急に身辺整理ってどうしたの?」
「2月に泊まりに来るっていうから今のうちにね」

義母さま。
それ、ただの片付けって言いません?

しかも義母は試供品2束が載っていたプラスチックのケースを、「まだ使えそうだから 」と、その場で持ち帰って行った。

あれ?モノ捨てるんと違いますの?


今回のはモノ捨てるんじゃなく、モノ押し付けてるだけですけどね?
義母が去ってから、そっとわたしは試供品の袋を揉んだ。
1枚1枚、そっと……

そのうち半数は揮発してほぼカラ。
オリーブオイルは油焼けしていた。
濃厚クリームは油が分離して2層のクリームになっている。

これは、顔につけるタイプの爆弾ですね!?


よし、全部捨てよう。
夫も言う。
全部捨てちまえ。

義母が思い切って捨てられなかったものをわたしが代わりに捨てる。

たしかに?
これも?
いわゆるひとつの断捨離っちゅーんですかね?
むしろわたしが義母にとってのゴミ箱説あるぜ。

先は長そうだ……

おかーさん、次は何捨てましょね?


義母とわたしマガジン。
義母エピソードをちょこちょこ入れてましゅ。


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