MOMATコレクション 東京国立近代美術館
金曜日の夕方、MOMATコレクションに行って参りました。
「下村観山展」が終わる直前という事もあるのか、ロッカーも一杯で荷物も預けられず…。
今回はMOMATコレクション後半の展示替えを観ていなかったので、小一時間ほど駆け足で。
まずはハイライトのコーナーで川端龍子の《新樹の曲》。清々しい緑。
昨年の同時期にも展示されていたので、すっかり新緑の季節の定番ということでしょうか?
《行く春》からの《新樹の曲》的な。
川端龍子 《新樹の曲》

第二室には橋本雅邦の《臨済一喝》。
臨済宗の開祖・臨済義玄のようですが「喝!」の割に表情はマイルド。
橋本雅邦 《臨済一喝》

日本画のコーナーでは下村観山と同時代に活躍した作家の作品が展示。
まずは尾竹竹坡の《おとづれ》。
一昨年前に開催された『オタケインパクト』でも、三兄弟のトンガッたキャラクターと作品の繊細さにギャップを感じましたが、《おとづれ》も絢爛かつ繊細。
尾竹竹坡 《おとづれ》

童子の表情で、自分も絵の中に入り込んだ気分に。

そして、本日はこれを見るために来ました、菱田春草《賢首菩薩》。
菱田春草 《賢首菩薩》

『重要文化財の秘密』展で初めて見て、とても印象に残った作品。
おっきい作品というのもありますが、ついつい見上げる感じになるのですよね。
高椅子に座る賢首菩薩以上に、右隣に立つ僧が魅力的。とても穏やかな表情で立ち姿もしなやか。
二人の関係性がとても良好であることさえ伝わってきます。

可愛らしい金の獅子も描かれてます。

そして菱田春草の絶筆となった《梅に雀》。
菱田春草 《梅に雀》
明治44年に36歳の若さで亡くなる直前に描かれた作品。心なしか物悲しさを感じる…。

今春の「下村観山展」、横浜美術館では「今村紫紅展」、来春には東近美で「速水御舟展」と続きますので、数年後には「菱田春草展」も開催されるのでしょうか?《黒き猫》の修復も終わったことですし…。
別件ですが、戦争画のコーナーで靉光と松本竣介が並んで展示されており、エモさと同時に何ともやるせない気持ちになったのでした…。

