廊下を渡るだけで、歯科だった。
『ミイラから解放されたと思ったら、今度は口に何か入れることになった。しかも5回。』
私のいびきが爆音で、
旦那が布団を持って隣の部屋に去っていった。
それがきっかけで、いびき外来へ行き、
一泊のセンサーだらけの検査(通称:ミイラ体験)を経て、
ようやく結果を聞きに行った。
そのへんの話は、こちら。
📎 第1弾:旦那が去っていった夜の話
📎 第2弾:いびき外来へ行って、ミイラになった話
で、今回は、その続き。
結果が、出た。
先生と向き合って、紙を渡された。
そこに書いてあった数字。
AHI 12.70回/時間
AHI(無呼吸低呼吸指数)とは、睡眠1時間あたりに「無呼吸(10秒以上呼吸が停止)」と「低呼吸(呼吸が浅くなる)」が起きた合計回数
1時間に、12回以上。
呼吸が止まったり、浅くなったりしている。
旦那よ。
あなたの判断、正しかった。
布団持って、ふすまピシャッって去っていった、あの夜。
あれは、正解だった。
「無呼吸はあるものの軽症の部類に入ります。
治療は、なるべく切らない方向で」
やっぱり、この人、いい人だ。
「マウスピース(スリープスプリント)を作りましょう」
……マウスピース。
ボクシングのやつ?
と思ったけど、違う。
下顎を少し前に出して、気道を広げる装置のこと。
なるほど。理屈はわかる。
わかるんだけど。
「何回くらい通うんですか?」
そのとき渡された、1枚の紙。

……5回。
ミイラは、一夜限りだった。
でも、これは5回。
しかも終わったら、メンテナンス。
え。
一生、つきあうやつじゃん、これ。
紹介状を書いてもらった。
歯科スリープスプリント作成依頼書、というやつ。
ちゃんとした名前がついてる。

で、「どこの歯科に行けばいいですか」
って聞こうとしたら。
「このクリニック、歯科もあるんで」
……え。
あるの。ここに。
耳鼻科で検査して、
耳鼻科で結果聞いて、
紹介状もらって、
廊下、歩いて、
はい、歯科。
え、それだけ?
遠くの歯医者、探さなくていいの?
初診の説明、一から話さなくていいの?
……楽すぎる。
ところで、インスタにこういう広告、流れてこない?
「スキマ時間に15分!!切るだけで、いびき解消!」
って。
それも悪くない選択肢だと思う。
でも、私には合わなかった。
私が選んだのは、慶友銀座クリニックの大場先生。
HPが、とにかく長い。
論文。
学会名。
世界のいびき事情。
いびきの本まで書いてる先生。
一番最初に、こう書いてある。
「いびき手術の前に、睡眠時無呼吸検査をしているか?」
切る前に、まず検査。
それが、刺さった。
私は脳出血もやってるから、
「切る」って言葉に、ちょっと敏感なのよ。
で、先生、教えてくれたのよ。
あの「15分で!」のやつ。
美容整形で使うレーザーを、そのままいびきに流用してる、って。
しかもデータがある。
717人調べたら、44%の人が、手術前より悪化してたって。(先生談)
「警報音だけ消えて、無呼吸はむしろ進む」
……インスタの神様、そこまでは教えてくれなかった。
慎重な人に、慎重な先生を。
ついでに、歯科も同じ建物で。
ちなみに旦那に報告した。
「歯科も同じとこにあって、廊下渡るだけで行けるらしい」
旦那、
「へぇ〜」
以上。
相変わらず、淡白。
でも今回だけは、
その「へぇ〜」に、
ほんの少しだけ、
「よかった」
が混じってた気がした。
気のせいかな。
気のせいじゃないといいな。

なんくるないさ〜
ミイラ検査を乗り越え、
マウスピース作りへ。
そして、
「歯科? 廊下の向こうです」
……え。
そんな実話を歌にしました🤣🎵
『廊下を渡るだけで』
よかったら、耳で聴く夜のフゴーーー劇場もどうぞ。
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