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廊下を渡るだけで、歯科だった。


『ミイラから解放されたと思ったら、今度は口に何か入れることになった。しかも5回。』

私のいびきが爆音で、

旦那が布団を持って隣の部屋に去っていった。

それがきっかけで、いびき外来へ行き、

一泊のセンサーだらけの検査(通称:ミイラ体験)を経て、

ようやく結果を聞きに行った。

そのへんの話は、こちら。

📎 第1弾:旦那が去っていった夜の話

📎 第2弾:いびき外来へ行って、ミイラになった話

で、今回は、その続き。

結果が、出た。

先生と向き合って、紙を渡された。

そこに書いてあった数字。

AHI 12.70回/時間

AHI(無呼吸低呼吸指数)とは睡眠1時間あたりに「無呼吸(10秒以上呼吸が停止)」と「低呼吸(呼吸が浅くなる)」が起きた合計回数

睡眠時無呼吸症候群の重症度がわかる指標「AHI」についてhttps://www.kamimutsukawa.com/blog2/kokyuuki/4074/

1時間に、12回以上。

呼吸が止まったり、浅くなったりしている。

旦那よ。

あなたの判断、正しかった。

布団持って、ふすまピシャッって去っていった、あの夜。

あれは、正解だった。

「無呼吸はあるものの軽症の部類に入ります。
 治療は、なるべく切らない方向で」

やっぱり、この人、いい人だ。

「マウスピース(スリープスプリント)を作りましょう」

……マウスピース。

ボクシングのやつ?

と思ったけど、違う。

下顎を少し前に出して、気道を広げる装置のこと。

なるほど。理屈はわかる。

わかるんだけど。

「何回くらい通うんですか?」

そのとき渡された、1枚の紙。


……5回。

ミイラは、一夜限りだった。

でも、これは5回。

しかも終わったら、メンテナンス。

え。

一生、つきあうやつじゃん、これ。

紹介状を書いてもらった。

歯科スリープスプリント作成依頼書、というやつ。

ちゃんとした名前がついてる。


で、「どこの歯科に行けばいいですか」

って聞こうとしたら。

「このクリニック、歯科もあるんで」

……え。

あるの。ここに。

耳鼻科で検査して、

耳鼻科で結果聞いて、

紹介状もらって、

廊下、歩いて、

はい、歯科。

え、それだけ?

遠くの歯医者、探さなくていいの?

初診の説明、一から話さなくていいの?

……楽すぎる。

ところで、インスタにこういう広告、流れてこない?

「スキマ時間に15分!!切るだけで、いびき解消!」

って。

それも悪くない選択肢だと思う。

でも、私には合わなかった。

私が選んだのは、慶友銀座クリニックの大場先生。

HPが、とにかく長い。

論文。

学会名。

世界のいびき事情。

いびきの本まで書いてる先生。

一番最初に、こう書いてある。

「いびき手術の前に、睡眠時無呼吸検査をしているか?」

切る前に、まず検査。

それが、刺さった。

私は脳出血もやってるから、

「切る」って言葉に、ちょっと敏感なのよ。

で、先生、教えてくれたのよ。

あの「15分で!」のやつ。

美容整形で使うレーザーを、そのままいびきに流用してる、って。

しかもデータがある。

717人調べたら、44%の人が、手術前より悪化してたって。(先生談)

「警報音だけ消えて、無呼吸はむしろ進む」

……インスタの神様、そこまでは教えてくれなかった。

慎重な人に、慎重な先生を。

ついでに、歯科も同じ建物で。

ちなみに旦那に報告した。

「歯科も同じとこにあって、廊下渡るだけで行けるらしい」

旦那、

「へぇ〜」

以上。

相変わらず、淡白。

でも今回だけは、

その「へぇ〜」に、

ほんの少しだけ、

「よかった」

が混じってた気がした。

気のせいかな。

気のせいじゃないといいな。


なんくるないさ〜

ミイラ検査を乗り越え、

マウスピース作りへ。

そして、

「歯科? 廊下の向こうです」

……え。

そんな実話を歌にしました🤣🎵

『廊下を渡るだけで』

よかったら、耳で聴く夜のフゴーーー劇場もどうぞ。



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