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《ショートショート》夢

「眠れないのかい?」

耳元でそう囁かれ、仰天して飛び上がった。
電気をつけると、そこには何とバクがいた。

「確かに明日仕事なのに、色々考えちゃって眠れないの」

「それは大変。僕が助けてあげるよ」

バクはそう言って、甲斐甲斐しく働いた。
ホットミルクを入れ、アロマキャンドルを焚き、仕事からプライベートに至るまで、私の悩み事を聞いてくれる。

徐々に神経が落ち着き、心地よい眠気がやってきた。

最後に私は尋ねる。


「ねえ、どうしてこんなに助けてくれるの?」

「そりゃ、君たちが夢を見てくれないと、僕らが困るからだよ。バクの食糧不足は深刻な問題なんだ」

「夢が足りない時、あなたたちはどうしてるの?」

「仕方がないから、子供たちの夢を食べてるよ」


ああ、だから最近の子供たちは、あまり大きな夢を語らなくなったのか。







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