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苦労リーさんの『タロット創作術』解説(~創作工房“マイナもん”倶楽部より)

ハイ! noteでは “初めまして” ですね。私、苦労リー(クロウリー)デス。Talesでご好評いただいている『創作工房 “マイナもん” 倶楽部』の作中で、「タロットを “小説の創作” に活用するノウハウ」を披露していマス。

主人公の杏樹さんとはTales上で出会いまして(第2話)、小説と医療を繋ぐ発想に共感して(第3話)、創作工房が立ち上がった後は “創作会議” に毎回参加させて頂いていマス(第9話第15話第21話第2728話)。

そこで基本的なロジックをご紹介してきましたが、杏樹さんから「これから創作工房を社会実装してゆく上で『タロット創作術』を “医療仕様” にして研ぎ澄ませてゆく必要があるの! だから協力して!!」と言われまして、その基本構造を映像でご紹介すべくnoteにお邪魔した……という次第デス。

ちなみに私の名は、タロットに大きな影響を与えた英国人をモチーフにしていますが、フツーに日本人なのでご安心を……年齢? 作中でもナイショでまだ誰にも突っ込まれていないのですが……たぶん杏樹さんより年下デス。だから(本人には言いませんが)勝手に「杏樹姐さん」と呼んでいマス。

さてさて、自己紹介はこのくらいにして、本題に入ってゆきましょう!
一言で「タロット」と言っても流派が沢山あって、私はこれで学びました。(下の図に手書きした通り、3枚のカードが通常と異なっていマス)


1.タロットの起源

タロットの起源には諸説ありますが、私はこの説に魅力を感じていマス。

古代から伝わる叡智を、権力の弾圧や無知な輩から守り、純粋な形で後世に遺すために “遊び” という形を工夫した。これにより(一見して『哲学』と気づかれる事なく)『真実』を求める者は、ヒント以上の示唆を得られる。

正統カバラ・タロット占術(斉藤啓一著)第1巻/占法編 P19~20を、筆者が要約

2.タロットが伝える叡智

では、こうまでして後世へ伝えたかった “叡智” とは、何でしょう? それはこの『生命の樹』と呼ばれる「魂が進化する道」を指すと理解していマス。

正統カバラ・タロット占術(斉藤啓一著)第1巻/占法編 P27に、筆者が加筆※
(※括弧書きしたセフィラの象意「3. 雷と7. 林」は、筆者の解釈によるもの)

自分が10~1のどの段階(セフィラ)にあるかを知り、そこでどんな行動(径:パス)を取るべきか……をタロットカードが教えてくれるのデス。

各カードにはがあり、象意が異なると聞いたことがあるでしょう? それは各段階で選択する行動によって、結果が良くも悪くもなり得るということなのデス。悪い選択をする限り、その段階から上へと進化できません。

3.「患者さんの創作」との相性

私はこれが「(成長を描く)小説のプロット作り」に使えるのではないか?と思い、Talesで色々と試行錯誤している所を、杏樹さんに見つかりました。

(ミステリーやホラー等)成長物語でない小説には当てはまりませんが……杏樹さんが『創作工房』で描きたい「病気による患者さんの成長過程」にはとても相性が良い手法なのではないか……と思っていマス。

4.作中短編でケーススタディ

では ”論より証拠” ーーで『創作工房 “マイナもん” 倶楽部』の作中に描かれた4つの短編作品を、上記の “生命の樹” に照らして解説してみましょう!

①『響魂(ゆらたま)遺す君へ』

第9話の作戦会議で描いた物語のアウトラインは、こんな感じでした。

『響魂(ゆらたま)遺す君へ』(第10~11話)

「病気にまつわる患者さんの想い」を描く小説なので、タロット的にはまず「セフィラ6にどう至るのか? ~「死神」か「悪魔」か」を考えました。(死神は “表面的な物欲を断ち切る” ⇔ 悪魔は “知的傲慢さを悟る”)

この話の主人公は ”原因不明の難病” を患っているので、知的傲慢というより「表面的な欲を断ち切る径(=死神)」を決めました。その次に考えるのが「セフィラ6からどう進化してゆく? ~「法王」か「隠者」か」デス。(法王は “直感による閃き” ⇔ 隠者は “内省と思索による知性の獲得”)

この話では、直感より「内省と思索」と考え、隠者へ進む……という感じ。以上を頭に置いて第9~12話をお読み頂くと、理解が深まると思いマス。

②『天井を青くする』

第15話の創作会議で議論した創作の方向性は、こんな感じでした。

『天井を青くする』(第16~17話)

この話では主人公が亡くなっていたので、故人でなくその “志” を主人公に据えて考えました。その成長経路を考えた時、心不全で突然の逝去はまさに「塔:突然の不運」と捉え、セフィラ6を大きく迂回する右回りの成長経路を描いたのデス。この図を見ると、第15話を理解し易いかと思いマス。

③『頭を冷やす』

第21話の創作会議では、創作の方向性をこんな風に纏めました。

『頭を冷やす』(第22~23話)

(①と比べると分かり易いと思うのですが)この主人公は、男性医師に代表される院内の特殊な文化に迎合せず、知力で女性医師や看護師を味方に付け状況を打開した点で「悪魔:知的傲慢さを悟る」を経由。しかも化学療法で毛髪が抜けることを予防しようと(素人ながら)論文を読んで突破を図った点が「隠者:内省と思索による知性の獲得」に相応しいかと思いました。

④『道なき未知を進め』

第28話の創作会議では、あらすじをこんな風に整理しましたネ。

『道なき未知を進め』(第29~31話)

自らを襲った “若年性の白血病” を理解し、知的に突破を図った点で「悪魔:知的傲慢さを悟る」かと思いましたが、セフィラ6からの進化には(法王と隠者の他に)あと2つあり、それが「運命の輪」か「愚者」か……でした。

この話では、主人公が病気を通じて「細胞レベルにまで感謝が及ぶ」くだりが特徴でしたので、「愚者:世俗の空虚さに気づき自由な境地に至る」より「運命の輪:堂々巡りから脱して真の幸福へ向かう」を選択しました。

5.創作工房から社会実装へ

さて物語も第2章に入り、冒頭で「ストリート・メディカル」プロジェクト発表(第36~39話)を終えた我らが “杏樹姐さん” ですが、今後は創作工房を社会実装すべく、以下の2点に注力してゆくそうなのデス。

1)『タロット創作術』のノウハウを確立し、習得可能な形に整理する
2)患者さん達が書いた小説から『言語的バイオマーカー※』を抽出する
(※「疾患の診断」や「治療効果の評価」に用いる生物学的指標のこと)

Tales小説『創作工房 ”マイナもん” 倶楽部』第40話より

2)は姐さんが自らプログラミングを習得する! と息巻いていましたが、1)は「苦労リーさんに任せる」と言ってくれた以上、期待に応えたい!!

だからTalesの創作工房でも、今後はタロットの出番が増えると思われマス。そこで、その理解の助けになれば……と、今日はお付き合い頂きましたが、私の『タロット創作術』解説、いかがでしたか?

ご参考までに創作工房の中では、井上雄彦さんの人気漫画『バガボンド』もタロットで分析しているので、ご興味ある方はぜひご一読を(第2話)!

ではまた、いつか再びnoteでお会いする日を楽しみにしていマス。ちなみに私の性別はどちらでしょう?……それも近く創作工房で明らかになると思いますので、楽しみに読み進めて頂けると嬉しいデス。

では引続き、私たちの『創作工房』をお楽しみくださいませ!!



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