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特集 天地成行、某大学で講演・学生からの感想part23「自分の特性を受容しながら、人間らしく生きる。それを手助けしたい」

My wish is to live with humanity by accepting who I am — and to walk beside others as they learn to accept themselves.


「ちぎれ雲に空が広すぎる」



こんにちは、こんばんは、おはようございます


縁パワメントおじさんの、天地成行(てんち・なりゆき)です


てんちですー





さて
この連載では、40代のおじさん当事者が、自分の子どもほどの世代の
これからの福祉や心理、医療に携わる、有望な学生さんになにが伝わったか
ということについて、ご理解がある学者さんを通じて、ご縁があった方々の
意見をみなさんに披露させていただき、天地成行の精神疾患啓発活動の一環とさせていただきます。ご了解くださいませ。


2022年某大学で、天地成行が二回生向けに「精神保健福祉の原理」という授業でゲストスピーカーとして呼ばれた授業での学生さんの感想をご紹介することにする。参加者は二十六人であった。ここで天地は、「精神障害をポジティブにとらえる」というメーンテーマで六十分、質疑応答で三十分ほどを使い学生たちと交流を深めた。

(資料)
精神障がいをポジティブにとらえる
●長い人生で棚卸ができる→自分の性格や特性についてメモをとったり考えたりするよい時間が持てる。自分のトリセツなんかがまとめられる
●本当の人間関係ができる→偏見がある人、友達と思っていた人が断捨離できる!人間関係がきちんと整理され理解者だけが残ってくれるふるいにかける機能がある。
●つつましやかに生きる、たくましく生きることを学べる→収入が少ないことを前向きにとらえられる。
●人生底辺ゼロからの逆襲を自分で脚本する楽しさ→入院中に憤りがあった時に主治医からは、「納得いかないことを、立場が上の者に強く言いたいことをずばり言うことはありだ」と言われる。これまでおとなしくしていた自分に革命が起きる
●経済的にも制度は結構あるものだ→働いていたから、休業補償、傷病手当金、障害厚生年金など(失業手当は捨てた)
●居場所も実は地域に案外ある→当事者会、家族会、リワーク、デイケア、作業所、ナカポツ、図書館
●地域差はあるが復職支援なども充実の世の中に→地域障害者職業センター、就労移行支援事業所もIT系など含め多種多様に、ハローワークでは所得制限年齢など制限あれど、月10万円もらいながら訓練うけられたりできる
●メンテナンス活動(料理)を大切にできる→講演で一番ウケる話が料理。母の料理休みの日を設けて、作っているが、今ハマっているのはシイタケのツナマヨチーズ焼き。(シイタケのいしづきをとり、傘の部分をフライパンで焼く。ツナ一缶(油漬け)にマヨ大さじ1、しょうゆ小さじ1を混ぜたたねを傘の中に入れる。そしてとろけるチーズをたっぷりシイタケの上にかぶせて、のりきらないほどにのせてわざと焦がす。これが手軽でウマイ)。
●家族愛を再確認できる。
●何もなくなったところから、信用をゼロから作り直すよいきっかけになる。
●自分ができることがすごく制限されるので同じ年の健常者より、人に優しくなれて、受容できることも多々あると感じる
●個人的には、自分を掘り下げ研究し、発信を続けることで、組織にいるより本やテレビやラジオや講演など新たな自分が発見できた。母校にて話ができた!
 

  ◇  ◇

以下、学生さん感想である。見出しはわたしがつけました。第23回目です。


Z 世の中には天地さんのように障害を受容し、これからどうするかを前向きに検討できる人ばかりではないと思います。そんな人たちが時間をかけて少しずつでも自分の特性とうまく付き合いながら人間らしく生活し、生きづらさやバリアを感じずに共に歩んでいける手助けや環境づくりのために今回のお話を活かしていきたいと思いました

私は天地さんの講演の告知を先生から受けた時、複雑な気持ちでした。当事者の方から直接お話を聴くチャンスでなおかつ先生が信頼している人だという事で、またとない機会だとワクワクしていました。しかし同時に不安も感じました。精神障害者の方々についての学習をすすめ理解を持ち、当事者の実態を一般の人々よりは把握しているとはいえ、やはり一般の人々が持つ偏見や不安がすべて払しょくされているわけでは残念ながらありませんでした。どんな人がどんな状態でお話ししてくださるのか、私が振れたことのない未知の領域への不安があることは否めませんでした。

しかし実際にお話を聴いてみると、とても気さくで好感の持てる人で安心しました。ご本人でおっしゃっていた通り、ただ接してただ話す分には、いわゆる健常者と何ら変わらない、むしろ私には表現力やコミュニケーション能力に秀でているようにさえ感じられました。事前に頂いていた資料を見ても、最初は情報量が多く面食らいいましたが、一つ一つの文章はとても魅力的で、精神障害を持っていることは決して劣っているのではないと強く感じました。

私は天地さんのお話しの中で、「健常者の時と障害者の時は同じ人間の連続なんだ」という表現が心に残りました。天地さんは健常者であった期間も長く、ある程度の人生経験を健常者として積んでいます。そんな天地さんがある日突然、精神障害を持ってしまったとしても、それまでの天地さんではなくなる、それまでの経験がリセットされる、という訳ではありません。精神障害者になったからと言ってこれまでの生活を変えるのではなく、精神障害とうまく付き合い、マイナス面ばかりに注目せず同じ人間として生きていくという姿勢は興味深いものでした。

また、「母を殺したいほど憎く思ったこともある」というお話も考えさせられるものでした。天地さんにとっても我々にとっても、母親とは生活を共にする、かけがえのない存在です。しかし共に生活する時間が長い故に精神障害による、日々のもやもやや生きどころのない怒りが母に向けられていたという体験は衝撃的でした。しかしそれでもずっとそばで支えて暮れていた母への感謝や愛をたびたび口にしていたので、家族や周囲の人々の支援、思いは様々な人々の生きづらさに対して大きな役割を果たすのだと実感しました。



(※思わず、挿入させていただきます、天地作、ゆにさん筆)




世の中には天地さんのように障害を受容し、これからどうするかを前向きに検討できる人ばかりではないと思います。そんな人たちが時間をかけて少しずつでも自分の特性とうまく付き合いながら人間らしく生活し、生きづらさやバリアを感じずに共に歩んでいける手助けや環境づくりのために今回のお話を活かしていきたいと思いました。






Zさんありがとうございました。「精神保健福祉の原理」ゲストスピーカーを務めさせていただいて、こんな素晴らしい感想でしめてくださいました。当事者の一人として、統合失調症理解になんらかの光をもたらしたならば、母と赴いてお話しさせていただいた甲斐がありました。前日はホテルで講演の練習を時計を見ながら、深夜練習したのです。よかったよかった。現在、長崎国際大学准教授の足立孝子先生のアレンジと事前から当日、はたまた学生さんの感想送付までトータルにサポートしていただきました。感謝いたします。個人的にいま思い出しますのは、授業前に、机に服用の薬を一週間分並べ、毎日20リットル近く水分を摂っていた時期だったので、2リットルのペットボトルを用意していただき、学生さんにイメージしていただこうとしていたり、母に最後尾に座ってもらって安心して話せたこと。また何を話しているか忘れ60分話して、約30分の質問タイムの間にトイレに駆け込ませていただいたことなど、いろいろと懐かしく思い出します。(追補)しかし、経済的には障害厚生年金で暮らしてます。両親ときょうだいと次第に高齢になっており、きわっきわの暮らしには変わりありません。

ぜひ、また学生さんの前でお話しをさせていただきたく思います。新たなご縁もそのうちあるのではないかと淡い期待も
しております。m(__)m


てんちでしたー


一つ前の方の感想はこちらから
特集 天地成行、某大学で講演・学生からの感想part22「病名でなくその人の個性に寄り添う」|天地成行(てんち・なりゆき)|祝祭編集者。語りと祈りの編集者

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みんつど | NDLサーチ | 国立国会図書館

※Mintsudo – Getting Together During Difficult Time

※(お知らせ)amazonに続いて、アジアにも!
誠品線上、YESASIA、Aladinで対談本『精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。』(ロゼッタストーン)の取り扱いがあるようです


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『わたしは山頭火!?』(くるとん出版)は、現代ビジネスプラスアルファオンラインの方に抜き書きがあります

天地成行 Nariyuki Tenchi | +αオンライン | 講談社


🔗 Creators who have contributed to Mintsudo
みんつどのクリエイターたちをご紹介(⭐ “Here are the creators who have contributed to Mintsudo.”)|天地成行(てんち・なりゆき)|祝祭編集者。語りと祈りの磁場づくり、母と息子の「8050クッキング」

🔗 中国新聞による紹介記事(2022)

🔗 中国新聞「心の健康と向き合う本」(2024)


🔗 中国新聞による闘病・祈りの記事(2021)


🔗 函館新聞による対談本紹介(見出し掲載)

https://digital.hakoshin.jp/search?query=天地成行


🔗 国立国会図書館「みんつど」書誌情報

🔗 国立国会図書館「精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者が…」書誌情報

※ここで、お知らせが一件あります

(ぴろぴろりーん)

大橋広宣さん:てんちさーん。こんばんは


下松市のKビジョンと周南市のシティーケーブル周南で放送している『インクルしようよ!』(大橋さんMC)で今月、天地成行さんが登場の回を総集編でまた放送しますよー。出演時間は少しなんですが、もしご覧になれる方はよろしくお願いします(内容は、数年前の大橋さんとの対談本『精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。』(ロゼッタストーン、2023)発売の回のようです)
Kビジョンの番組→コミュニティチャンネル/番組案内 | Kビジョン株式会社
シティーケーブル周南→自社放送 12ch 番組一覧 | シティーケーブル周南

(ぴろぴろりーん)

ミニコミ誌・みんつどでは、大橋さんが寄稿していただいた記事には特に、ワンオペの天地編集長(元日本農業新聞で一面担当整理記者)が毎回、レイアウトに工夫してきました。同業者だったからというわけか、力を出せました。振り返っておまけとします


4号では大橋さん特集を組みました


35号は対談本発刊記念で対談も



50号第三弾1面も寄稿していただきました


ミニコミ誌・みんつどは、山口県立大学名誉教授の安渓遊地先生(人類学・地域学)の研究ブログに全号あり、無料で読めます。コロナ禍の2020年1月から今年3月まで55号をワンオペ編集しました
安渓遊地


こころとからだとご縁を大切に、てんちでした


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。この記事のタイトルに込めた意図や、取材裏話、新聞記者時代の経験から言える「ここだけの編集後記」は、この先の有料エリア(100円)にて公開しています。天地成行の活動や、ミニコミ紙「みんつど」を応援してくださる方は、コーヒーを1杯奢る感覚で覗いていただけると嬉しいです。

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