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特集 天地成行、某大学で講演・学生からの感想part22「病名でなくその人の個性に寄り添う」


Listening to Individuals, Not Labels


おはようございます、こんにちは、こんばんは

縁パワメントおじさんの、天地成行(てんち・なりゆき)です


てんちですー



(写真は島根のタカさん。「みんつど」で以前ご紹介した、ほっこりする自然と馬の写真です)



さて
この連載では、40代のおじさん当事者が、自分の子どもほどの世代の
これからの福祉や心理、医療に携わる、有望な学生さんになにが伝わったか
ということについて、ご理解がある学者さんを通じて、ご縁があった方々の
意見をみなさんに披露させていただき、天地成行の精神疾患啓発活動の一環と
させていただきます。ご了解くださいませ。


2022年某大学で、天地成行が二回生向けに「精神保健福祉の原理」という授業でゲストスピーカーとして呼ばれた授業での学生さんの感想をご紹介することにする。参加者は二十六人であった。ここで天地は、「精神障害をポジティブにとらえる」というメーンテーマで六十分、質疑応答で三十分ほどを使い学生たちと交流を深めた。

(資料)
精神障がいをポジティブにとらえる
●長い人生で棚卸ができる→自分の性格や特性についてメモをとったり考えたりするよい時間が持てる。自分のトリセツなんかがまとめられる
●本当の人間関係ができる→偏見がある人、友達と思っていた人が断捨離できる!人間関係がきちんと整理され理解者だけが残ってくれるふるいにかける機能がある。
●つつましやかに生きる、たくましく生きることを学べる→収入が少ないことを前向きにとらえられる。
●人生底辺ゼロからの逆襲を自分で脚本する楽しさ→入院中に憤りがあった時に主治医からは、「納得いかないことを、立場が上の者に強く言いたいことをずばり言うことはありだ」と言われる。これまでおとなしくしていた自分に革命が起きる
●経済的にも制度は結構あるものだ→働いていたから、休業補償、傷病手当金、障害厚生年金など(失業手当は捨てた)
●居場所も実は地域に案外ある→当事者会、家族会、リワーク、デイケア、作業所、ナカポツ、図書館
●地域差はあるが復職支援なども充実の世の中に→地域障害者職業センター、就労移行支援事業所もIT系など含め多種多様に、ハローワークでは所得制限年齢など制限あれど、月10万円もらいながら訓練うけられたりできる
●メンテナンス活動(料理)を大切にできる→講演で一番ウケる話が料理。母の料理休みの日を設けて、作っているが、今ハマっているのはシイタケのツナマヨチーズ焼き。(シイタケのいしづきをとり、傘の部分をフライパンで焼く。ツナ一缶(油漬け)にマヨ大さじ1、しょうゆ小さじ1を混ぜたたねを傘の中に入れる。そしてとろけるチーズをたっぷりシイタケの上にかぶせて、のりきらないほどにのせてわざと焦がす。これが手軽でウマイ)。
●家族愛を再確認できる。
●何もなくなったところから、信用をゼロから作り直すよいきっかけになる。
●自分ができることがすごく制限されるので同じ年の健常者より、人に優しくなれて、受容できることも多々あると感じる
●個人的には、自分を掘り下げ研究し、発信を続けることで、組織にいるより本やテレビやラジオや講演など新たな自分が発見できた。母校にて話ができた!
 

  ◇  ◇

以下、学生さんの感想である。見出しはわたしがつけました。第22回目です。



Y 病名の特徴だけに目を向けるのではなく、その人自身と向き合うことを大切にしたいと強く感じた

天地成行さんと初めてお会いし、お話を聴かせてもらってまず素直に感じたことは、「すごく普通の人だな」という事であった。これまでいろいろな授業で統合失調症について学んできたが、当事者の方はどんな感じなんだろう、とあまり想像がついていない所が多かった。天地さんはすごく優しい雰囲気で面白いお話をたくさんしてくださって、「統合失調症の患者さん」として、というより、「天地成行さん」としてのお話を聴けた感じがすごくした。私は、お話を聴くまで「天地さん=統合失調症の方」と捉えてしまっていたことを反省した。統合失調症はあくまで天地さんの特性の一つに過ぎないとお話を聴いて感じたからだ。

天地さんが、「統合失調症の人」ではなく「天地さん」を主語にしてもらえたらありがたい、とおっしゃっていたように、私もその人と関わる時は、病気のようなその人の特徴だけに目を向けるのではなく、その人自身と向き合うことを大切にしたいと強く感じた。それがあらゆる偏見をなくすことにもつながるかもしれないと思う。また、私が「すごく普通の人だ」と感じたのは、見た目だけでは統合失調症の患者さんだとわからないと思ったからでもある。しかし、天地さんは疲れやすく、私たちの前でお話をするのにもかなりのエネルギーを使っておられたとわかり、しんどいということが周りからも見えづらく理解されにくいことや、考えたことができるとはかぎらず、約束を守れないことも多いという事などはすごく辛いだろうと思った。統合失調症(これに限った話ではないが)は自分や身近な人がなる可能性がある病気だと認識し、それについて知ることでもっと人に優しくできるかもしれないと感じた。


また、天地さんは統合失調症という精神障がいを様々な面からポジティブに捉えられていたことが印象的だった。統合失調症と診断され、自分は障がい者だと認識した時には生きた心地がしなかったとおっしゃっていたが、それは自然なことだと思う。そんな状態から、障がいを受容し、ポジティブに捉えられるようになったのはすごいと思ったし、ご家族やご友人、職場の方の理解やサポート、気遣いがあったからこそかなと思った。統合失調症になったことで、自分の事について深く考える時間が出来て、自分を本当に理解してくれる人が分かり、人間としての幅が広がって人に優しくできるようになったということを聞くと、もちろん大変なことは多いが、天地さんにとって統合失調症になったことは必ずしもマイナスの出来事ではなかったのだと感じた。

さらに、天地さんが闘病する中で、自由律俳句の存在はかなり大きかったという事が分かった。自由律俳句を捜索することが心のリハビリになり、入院期間が半年から二ヶ月に短くなったという事には驚いた。精神障がいになったからと言って、できない事ばかりに目を向けるのではなく、できる事や好きなことを大切にしていくことで前向きになれたのがすごくよかったのだと思う。ソーシャルワークにおいて、クライエントのストレングスに着目するのが大事だと倣ったが、まさにその例だと思った。天地さんのお話を聴いて多くのことを学び、気づき、考えることが出来て良かった。


Yさんありがとうございました


写真:島根のタカさん


一つ前の方の感想です
特集 天地成行、某大学で講演・学生からの感想part21「障害名でシャットダウンしてしまうのはもったいない。お化け屋敷で『お化けだ!』と言われたら・・・」|天地成行(てんち・なりゆき)|祝祭編集者。語りと祈りの編集者

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みんつど | NDLサーチ | 国立国会図書館

※Mintsudo – Getting Together During Difficult Time

※(お知らせ)amazonに続いて、アジアにも!
誠品線上、YESASIA、Aladinで対談本『精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。』(ロゼッタストーン)の取り扱いがあるようです


YESASIA: 精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。 - 天地成行/著 大橋広宣/著, ロゼッタストーン - 日本語の書籍 - 無料配送
精神疾患の元新聞記者と發達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。 | 大橋廣宣 | 알라딘
精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。 │ 誠品線上

『わたしは山頭火!?』(くるとん出版)は、現代ビジネスプラスアルファオンラインの方に抜き書きがあります

天地成行 Nariyuki Tenchi | +αオンライン | 講談社


🔗 Creators who have contributed to Mintsudo
みんつどのクリエイターたちをご紹介(⭐ “Here are the creators who have contributed to Mintsudo.”)|天地成行(てんち・なりゆき)|祝祭編集者。語りと祈りの磁場づくり、母と息子の「8050クッキング」

🔗 中国新聞による紹介記事(2022)

🔗 中国新聞「心の健康と向き合う本」(2024)


🔗 中国新聞による闘病・祈りの記事(2021)


🔗 函館新聞による対談本紹介(見出し掲載)

https://digital.hakoshin.jp/search?query=天地成行


🔗 国立国会図書館「みんつど」書誌情報

🔗 国立国会図書館「精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者が…」書誌情報

※ここで、お知らせが一件あります

(ぴろぴろりーん)

大橋広宣さん:てんちさーん。こんばんは


下松市のKビジョンと周南市のシティーケーブル周南で放送している『インクルしようよ!』(大橋さんMC)で今月、天地成行さんが登場の回を総集編でまた放送しますよー。出演時間は少しなんですが、もしご覧になれる方はよろしくお願いします(内容は、数年前の大橋さんとの対談本『精神疾患の元新聞記者と発達障害の元新聞記者がお互いを取材してみた。』(ロゼッタストーン、2023)発売の回のようです)
Kビジョンの番組→コミュニティチャンネル/番組案内 | Kビジョン株式会社
シティーケーブル周南→自社放送 12ch 番組一覧 | シティーケーブル周南

(ぴろぴろりーん)

ミニコミ誌・みんつどでは、大橋さんが寄稿していただいた記事には特に、ワンオペの天地編集長(元日本農業新聞で一面担当整理記者)が毎回、レイアウトに工夫してきました。同業者だったからというわけか、力を出せました。振り返っておまけとします


4号は大橋さん特集(2020)


35号は対談本発売記念で対談が二面にも



50号第三弾1面を飾る大橋さん。四人の恩人のおひとりとして寄稿していただきました。感謝


ミニコミ誌・みんつどは、山口県立大学名誉教授の安渓遊地先生(人類学・地域学)の研究ブログに全号あり、無料で読めます。コロナ禍の2020年1月から今年3月まで55号をワンオペ編集しました
安渓遊地


こころとからだとご縁を大切に、てんちでした

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天地成行(てんち・なりゆき)|祝祭編集者。語りと祈りの編集者 障害厚生年金の生活です。制度の外におり、年齢もとり、社会のレールに乗ることが難しいため、noteの活動を頑張ってます。みなさんの「浄財」をお待ちしていますm(__)m

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