ダーウィン事変を観てあたしが思ったこと 第1話 HUMANZEE
※この記事は思いっきりネタバレを含みます。
第1話 HUMANZEE
HUMANZEEっていうのがこの回のタイトルだけど、すべてはここに表現されています。これは造語だけど、人間とチンパンジーのハイブリッドということ。
タイトルからわかる通り、英語圏の文化が根底にある作品です。
舞台はアメリカのミズーリ州の田舎町。
ミズーリ州っていうのは南北戦争のときに奴隷州でありながら北側(合衆国側)についた境界州。都市と田舎の価値観の違いや、保守とリベラルの対立が強いところ。この理解をしておくと、あとで役立ちます。
最初はテロリストALA(動物解放同盟)の暴挙から始まるのだけど、すでにここで、違和感。テロリストがヘタレなの。どうして??
伏線?
そしてそこで、流産しかけているチンパンジーをテロリストが救う。
そして、そして生まれた子がHUMANZEEだった。
衝撃の展開ですね。
HUMANZEEのチャーリーはチンパンジー研究の権威ギルバートと奥さんのハンナが里親として育てていて
15歳になったチャーリーは人間の学校に通うことになる。
チャーリーが教室に向かうと、生徒たちはざわつく。
ここであたしは驚いた。
ハリウッド映画に出てくる、よくあるハイスクールじゃないか。
しかも生徒たちはスマホでHUMANZEEを検索してる。
作りこみがリアル。
チンパンジーが握力500kgだって、ここで初めて視聴者に知らされる。
そして優等生のルーシーっていうヒロインがここで登場する。
しかも気に登って降りられなくなった猫を助けるっていう正義感ぶり。
ここで落ちたら超間抜けだぜって言われてサムダウンするのは男勝りの演出よね。
ルーシーってどこにでもいるフツーな女の子の名前。
木に登るルーシーに他の生徒はみんなスマホを構えてるのも今どきの演出って気がする。
そして、木から落ちそうになるルーシーをチャーリーがたぐいまれな身体能力で助ける。
ここがこの回の山場。原作のテイストを自然に踏襲した作画もすばらしい。
そして、さっきの握力の伏線を回収する。
チャーリーは塩対応なんだけど、気づいている生徒がいる。
あんなことできる生物は地球上には存在しないよって。
チャーリーの後ろ姿を見ながら。
この余韻を描くことで、チャーリーは途方もないことをしたっていうことを視聴者により深く印象付けているの。
カフェテリアでのランチ
これもハリウッド映画ではよくある風景
ルーシーはジップアップフーディのフードをかぶっているの。
まるで、まわりに壁をつくっているかのように。
チャーリーがひとりで食べているところにルーシーは
ここいい?
そして、チャーリーに聞くの
「HUMANZEEなのってどんなかんじ?」
チャーリーは質問に質問で返す
「HUMANなのってどんなかんじ?」
ここで、ルーシーは心を開くのよね。
かぶっていたフードを脱ぐのが象徴的💕
まわりのみんなは好奇な目でふたりを見てる。
話しかけてきた他の女子生徒は
チャーリーのお家がヴィーガンだって知る。
彼女たちのヴィーガンのイメージは
「おっしゃれー」なんだよね。
ダイエットの手段とも。
でも、それを茶化す男子生徒オジーが現れる。
彼は大都市でのヴィーガンの迷惑行為を指摘する。
彼の家はダイナーだからなおさらだ。
そして、チャーリーに問いかける
病原菌を持ったネズミがお前に噛みついてきたらどうする?
銃で撃つ?
チャーリーは自分がやられるより、銃で撃つ方を選ぶと答える。
そして、病原菌に感染しているのがたとえ君でも銃で撃つって言った。
これ、チャーリーには至極当然の理論なのだけど、人間世界ではご法度。
これを聞いた生徒たちはドン引きする。
そして下校時間
ルーシーは目撃するの。
蜘蛛に捕獲されそうになった蝶をチャーリーが逃がしてやったことを。
場面は変わって、テロの爆破シーンに。
テロ行為の成功を喜んでいるテロリストたちの話の中で、爆発の犠牲になった小さな子に対して戦争に副次的な被害は避けられないと言ってみたり、そこは小動物もいたはずだから、犠牲について人間にだけフォーカスするのはおかしいと言ってみたり
極端な思想は時に狂気になるということを見事に描いている。
あたしは引き込まれたよ。この世界に。
人間だからいい?違うよね。
この深い問題提起に考え込まされてしまった。
20年くらい前、あたしはマクロビオティックにハマっていた。
さっきの「おっしゃれー」って言ってた女子高生と大して変わらない。
単に流行っていたから乗っただけ。
でもね、その頃形から入ったマクロビオティックに違和感を感じ始めていて
お肉を食べる人たちをまるで罪悪人みたいに言う一部の信奉者に、あたしは頷けなかったの。
映画も観たな。いのちの食べ方ってやつ。ショッキングだった。
食べものの大規模・大量生産の現場を淡々と描く映画。
あたしはしばらくお肉を食べられなくなった。
だいたい1年くらい食べてなかったと思う。
でもね、あたしは思ったの。
~をしてはいけない。っていう不自由なことを続けていくのって
はたして、よいことなのか。
結果的にあたしは、いのちに感謝していただくことにした。
久しぶりにお肉を食べた夜、夜中に身体中が熱くなって、北の方の寒い地域でお肉を食べる文化が育った理由を体感した。
あたしは、ヴィーガンも、マクロビオティックも否定するつもりはない。
どんな考え方があってもいいし、それが身体に合うならいい。
今でも玄米を食べているし、食については気をつけているつもり。
肉食と食用油を一旦やめると血液検査の結果が驚くほどよくなることも
自分の身体で実験済みだけど
あたしは、何かを食べられないっていう方が不自由でいやだ。
ましてや、極端な思想でテロ行為なんて信じられない。
というわけで、第1話でこんなに長くなってしまいましたが
アマプラの仕様により自動的に第2話に続くことになります。
つづく
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