第47話 | 掃除機 | 打つ構えだけいっちょまえ
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第1話|抱っこと決意|シングルファザーとなった最初の日
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我が家は全員掃除が苦手だ。
床に何かあっても、
大して気にならない。
邪魔にならないなら、
特に気にならない。
ある日奮発して、
ダイソンの掃除機を購入した。
持って帰ったその日から、
掃除を始めた。
ある程度掃除して、
最後の方になると、
細いノズルを付けて、
棚の隙間とか、壁際とか、
普段やらんところを吸いよった。
それを見て、ピノが近づいてきた。
「それ、○○ジャーのピストルみたい」
お?
「貸して」
そのまま持っていって、
構える。
完全にそれじゃった。
片手で持って、
もう片方の手を添えて、
なんか狙いをつけとる。
で、そのまま
隙間に突っ込んでいく。
掃除しよるんか、
遊びよるんか。
ちょいちょい、
構え直しては、
「○○ジャー!!」
だとさ。
一瞬、止めようかと思ったが、
まあええかと思って
そのまま見とった。
吸いよるには吸いよるけど、
優先順位は完全にそっちじゃった。
しばらくして、
「これいいね!」
と言いながら、
返してきた。
飽きたんか、
掃除が終わったんかどうかは、
分からん。
-------とっちゃRECO-------
子どもは、
道具をそのままの用途で使わないことがある。
目の前にある形や長さ、
持った時の感触から、
別の使い方を組み立てる。
そのとき基準になるのは、
「どう使うか」よりも、
「何に見えるか」だったりする。
大人からすると、
目的から外れているように見えるが、
本人の中では一応つながっている。
掃除という行為の中に、
遊びが入り込んでいるだけで、
完全に切り離されているわけではない。
それを止めて、
正しい使い方を優先させるか。
そのままやらせて、
遠回りをさせるか。
どちらが良いかは、
その場では正直分からん。
今回は、
そのまま置いた。
-------とっちゃRECO-------
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