第54話|スポッチャ|出来んのに繰り返す
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第1話|抱っこと決意|シングルファザーとなった最初の日
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スポッチャに行った。
ゴーカートやらバスケやら、
色々ある。
パピコは、だいたいそのまま出来る。
ピノは、お姉ちゃんについて回るが、
どれもお姉ちゃんに勝てない。
だんだん、お姉ちゃんはやるが、
ピノは見るだけで参加しない状態が
増えていった。
出来るようになるまで、
やってみんさいよ。
そう言ってみるが、
しぶしぶ行くだけで長続きしない。
まあ、遊びだし、
少し様子を見ることにした。
そんななか、
セグウェイ・ドリフトってやつがあった。
これはピノもやりたいと、
言ってきたので、
3つレンタルして広場へ行った。
セグウェイが片足ずつに分かれた物で、
足をそれぞれ乗せて、
体重移動で動く。
立ったまま、
少し前に体重をかけると進むらしいが、
思ったより難しい。
実際自分もやってみたが、
前に進もうとしても、
その場で前後に揺れるだけで、
なかなか進めん。
そう思っていたら、
パピコはものの5分で乗った。
少ししたら、そのまま一周しとる。
ピノは、手すりを持って乗る。
足元を見ながら、
少しずつ体重を動かす。
勇気を出して手を離すと、
前後に揺れるだけで進まん。
バランスを取ろうとして、
体だけが小刻みに動いとる。
降りて、
少し離れる。
けど、
また戻ってくる。
もう一回乗る。
離す。
揺れる。
進まん。
その姿を見て、
思わずパピコと笑ってしまった。
本人は前を見とるが、
体だけが前後に揺れとる。
この姿が愛らしくて、可笑しくて、
笑いが止められんかった。
それでも、
何回かやって、
最後まで進まんかった。
時間が来て、
そのまま出る。
ピノは珍しく、
悔しそうにしとった。
機嫌を取るために、
または、笑ったお詫びに、
帰りに、ジェラートを買った。
----とっちゃレコ----
出来るかどうかより、
離れ方を見とることが多い。
一回でやめるやつもおれば、
何回も戻るやつもおる。
ピノは大抵、前者だ。
セグウェイだけは違った。
時間いっぱいまで、
止めること無く挑戦していた。
出来る・出来ないよりも、
その場に留まるかどうかで、
行動は変わるらしい。
やらされとる時と、
自分でやると決めた時で、
動きは変わるとも聞いたことがある。
他のやつは、
お姉ちゃんについて行った。
でも、セグウェイは違った。
ピノが、
自分でやりたいと言ってきた。
最後まで止めなかったのは、
そういうことかもしれんかった。
----とっちゃレコ----
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