「アルコールは恋に似ている。最初のキスは魔法のようだ。二度目で心を通わせる。」 山本光伸(1941.12- ) 『R・チャンドラーの『長いお別れ』をいかに楽しむか 清水俊二 vs 村上春樹 vs 山本光伸』柏艪舎 2013年12月刊 224ページ Gerry Mulligan (1927-1996) "I'm Getting Sentimental Over You"(1962.5.14-15) 日記 2014年2月24日 けふごとにけふや限りとをしめども又も今年にあひにけるかな 新古今和歌集706
日記
2014年2月24日
7時起床
室温7度 晴れ
昨日も一日中晴天で、
室温が最高10度になりました。
Gerry Mulligan (1927.4.6-1996.1.20)
"I'm Getting Sentimental Over You"(1962.5.14-15)
https://www.youtube.com/watch?v=wnuAwJhldr8
The Gerry Mulligan Quartet (1962)
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Gerry_Mulligan_Quartet_(1962_album)
Gerry Mulligan - baritone saxophone
Bob Brookmeyer - valve trombone
Bill Crow - bass
Gus Johnson - drums
ジェリー・マリガンの名前を知ったのは、
明治大学文学部に入学した
1973年に聴いていた、
FM東京の深夜放送、
油井正一さん(1918-1998)の
『アスペクト・イン・ジャズ』
https://www.amazon.co.jp/dp/4861711231
のオープニングテーマ曲、
ショパンの前奏曲
https://ja.wikipedia.org/wiki/前奏曲_(ショパン)
のひとつを、ジャズで演奏した、
Gerry Mulligan Sextet - Prelude in E Minor (1963)
https://www.youtube.com/watch?v=v3Jj3BgW-Ks
によってです。
私のパソコンのウィンドウズメディアプレイヤーには、
ジェリー・マリガンの演奏を、
Mulligan Meets Monk (1957.8.12)
~
Night Lights (1965)
の27曲収納してありますけど、
"I'm Getting Sentimental Over You"(1962.5.14-15)
はないので、ユーチューブで初めて聴きました。

けふごとにけふや限りとをしめども又も今年にあひにけるかな
皇太后宮大夫俊成
千五百番歌合に
新古今和歌集 巻第六 冬歌 706 巻軸歌
「毎年今日になるたびに今日に逢うのも今日が限りかと惜しむのであるが、またまた今年の今日に逢ったことよ。」
『新日本古典文学大系 11』岩波書店 1992.1 p.208
建仁二年(1202)頃、千五百番歌合・冬三。
命ながらえてまた今年の歳暮を迎えた感慨。
千五百番歌合の蓮経[季経]の判に
「まことにあはれに侍るものかな」と評す。
参考
「惜しめども春のかぎりの今日の日の夕暮にさへなりにけるかな」
伊勢物語九十一段。
後撰 春下 読人しらず。
「歳暮」の歌。
藤原俊成(ふじわらのとしなり(しゅんぜい)1114-1204)
定家の父。
詞花集初出。
千載集撰者、千載入集三十六首。
『六百番歌合』判者。
新古今入集七十二首。
勅撰入集四百二十二首。
隠岐での後鳥羽院による
『時代不同歌合』では在原行平と番えられている。
小倉百人一首 83
「世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる」
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/syunzei2.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/藤原俊成
2013年の立春、
2月4日から毎日一首づつ投稿し始めた
新古今和歌集の通読(つぶやき)が
四年かかって終わりました。
https://bookmeter.com/mutters/153791951
https://bookmeter.com/mutters/153744722
全二十巻
春夏秋冬賀哀傷離別羈旅恋雑神祇釈教
1978首
明日から再読
2017.3.26

山本光伸(1941.12- )
『R・チャンドラーの『長いお別れ』をいかに楽しむか
清水俊二 vs 村上春樹 vs 山本光伸』
柏艪舎 2013年12月刊
224ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/4434186884
「R・チャンドラーの『長いお別れ』を肴に今宵一献――
ワイン、日本酒、コーヒー……それともやはりギムレット?
あなたは三者三様のフィリップ・マーロウに会えるだろう
『長いお別れ』とはどういう意味なのか?
本来、別れは一回きりのはずなのだが。
この意味が判然としたとき、
この作品のタイトルとしての素晴らしさが心に染みることだろう。
チャンドラーの文章を紹介しながら三通りの訳文を提示し
三者の訳文を通して翻訳の面白さ、ひょっとして難しさ、
つまりは翻訳という作業のコツみたいなものがわかってもらえれば、
望外の喜びだ。(はじめにより)
R・チャンドラー作
『The Long Goodbye』の魅力を三者三様の訳文で紹介し、
あわよくば文芸翻訳の〝コツ“を伝授したい……
40年以上、文芸翻訳の第一線で活躍してきた翻訳家山本光伸が、
清水俊二・村上春樹両氏に“ぶつかり稽古”を挑む!」
福岡市総合図書館への
返却期限に迫られて
拾い読みしかできませんでした。
「チャンドラーの文章を紹介しながら
三通りの訳文を提示し、
それを通して文芸翻訳の
コツみたいなものを掴んでいただけたら、
という思いはある程度達することができた
のではないかと自負している。」
p.222 あとがき
はい、拾い読みでも楽しめました。
「"Alcohol is like love," he said.
"The first kiss is magic, the second is intimate, the third is routine.
After that you take the girl's clothes off."
清水[俊二]訳
「アルコールは恋愛のようなものだね」と彼はいった。
「最初のキスには魔力がある。二度目はずっとした[し]くなる。
三度目はもう感激がない。
それからは女の服を脱がせるだけだ」
村上[春樹]訳
「アルコールは恋に似ている」と彼は言った。
「最初のキスは魔法のようだ。二度目で心を通わせる。
そして三度目は決まりごとになる。
あとはただ相手の服を脱がせるだけだ」
山本[光伸]訳
「酒は恋愛と似ているね」と彼は言った。
「最初のキスはマジックだ。二度目で陶然となり、
三度目は手馴れた感じになる。
あとはもう、女の服が邪魔になるだけだ」
コメント
テリー・レノックスの台詞。
マーロウの台詞だったら、ストレートに訳してもいいだろう。
とにかく、酒と恋とを引っ掛けているわけだから、
キスを酒と置き換えてもニュアンスが通じるようにするのが難しい。
私の訳もうまくいっているとは思えないが。」
p.26
私が、昔、
早川書房の
『世界ミステリ全集』
1972年6月刊
で
清水俊二訳の
『長いお別れ』
を読んだ時の記憶では、
該当箇所は、
「二度目はずっとしたしく(親しく?)なる」
でした。
原文では "intimate" なんですから。

読書メーター
レイモンド・チャンドラーの本棚
登録冊数21冊
http://bookmeter.com/u/32140/cat/9679

「しつかりしていなかつたら、生きていられない。
優しくなれなかつたら、生きている資格がない。」
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「フィリップ・マーロウといふ男」1962.8
「角川映画とチャンドラーの奇妙な関係」1978.10
『快楽としてのミステリー
ちくま文庫』
筑摩書房 2012年11月刊
Raymond Chandler (1888.7.23-1959.3.26)
Playback (1958)
https://note.com/fe1955/n/nf661b9751a4c
Raymond Chandler (1888.7.23-1959.3.26)
Playback (1958)
レイモンド・チャンドラー
『プレイバック』
村上春樹訳
早川書房 2016年12月刊
丸谷才一(1925.8.27-2012.10.13)
「フィリップ・マーロウといふ男」
「角川映画とチャンドラーの奇妙な関係」
『快楽としてのミステリー
ちくま文庫』
筑摩書房 2012年11月刊
https://note.com/fe1955/n/n68a2f44ca732
Raymond Chandler (1888-1959)
The Long Good-bye (1953)
レイモンド・チャンドラー
『ロング・グッドバイ』
村上春樹訳
早川書房 2007年3月刊
『長いお別れ
ハヤカワ・ミステリ文庫』
清水俊二訳
早川書房 1976年4月刊
古谷三敏(1936-2021)
「ギムレットは甘すぎる?」
和田誠(1936-2019)
「ギムレットには早すぎる」
東理夫(ひがしみちお 1941- )
「マーロウのあばら肉」
https://note.com/fe1955/n/n021e27eaaad9
