益田ミリ(1969.1- )「ツユクサナツコの一生 第17回 アイスクリーム」『小説新潮』2022年8月号

『小説新潮』2022年8月号
新潮社 2022年7月22日発売
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B5MV6MDS
https://www.shinchosha.co.jp/shoushin/backnumber/20220722/


益田ミリ(1969.1- )
「ツユクサナツコの一生
第17回 アイスクリーム」
p.292-303
「おつかれ~
おつかれ~
うま―― レモンサワー
染み入るな
いや ほんでも この前、飲み屋で 「うまー」言うたら 隣のサラリーマンに 「嫁行けへんで」 言われて
なんやそれ
はーい 春菊サラダ おまたせ~
ありがとう~
女の子は「おいしい」言わなアカンらしいわ
めんどくさっ ほんっまに めんどくさっ
ほんでも いつぶり? ここで飲むん 2年ぶり?
いやもっとちゃう? 2年半はたってるで コロナの前やし
2年半か~ それて、うちらの ほぼ高校時代やん
なんかさ~ コロナの始まりて じわじわやったし ハッキリせんやん? ほんで時間の経過 ようわからんゆ-か 学生みたいに区切りないし な 次はほら 戦争のニュースになってるし それも だんだん慣れてしもてるとこあるよな 今は円安の話で
話変わるけど この前さ アイスクリーム買うた時さ
ふう 疲れたー
楽しく遊んで帰ってきて 疲れたはないか はは
ほんでも しゃべるて まーまー体力いることやってんな
ま ぜーたくな疲れや ちょっとだけ マンガ描くか
ツユクサ日記
居酒屋の 最初の料理、春菊のサラダ を食べ終える前に コロナと戦争の話題が終わっていた
疲れた~ 遊んで帰るのに 疲れた、はないか
すれ違った若いサラリーマンたち
そういえば「20代男性4割がデート未体験」
ってニュースでやってたけど
なんか ホッとしたゆーか
わたしもおんなじやし ハハハ
32歳やし正確にはちょっとちゃうけど
久々に希望のニュースやったな!
あくまで "わたし的に" やけど
私の未来て
[見開き大ゴマ]p.29-299
ナツコー 今日バイトないんかー
ちこく すんぞー
今日 休みなんか?
ナツコ~ なんや? もう行ったんか
トン トン トン ナツコ?
おとうさん ほんなら
うん
ごはん 食べなアカンで
うん
近いうち また来るし [ナツコの]お墓のこともあるし
うん
わたしかて……
我と来て 遊べや 親のない雀」
こんな展開を予想していた読者は、いるのでしょうか?
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益田ミリ(1969.1 - )
「ツユクサナツコの一生
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益田ミリ(1969.1- )
「ツユクサナツコの一生
第15回 タンバリン」
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「ツユクサナツコの一生
第16回 まねき猫」
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益田ミリ(1969.1 - )
『永遠のおでかけ』
毎日新聞出版 2018年1月刊 160ページ
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益田ミリ(1969.1 - )
『おとな小学生』ポプラ社 2013年2月刊
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益田ミリ(1969.1- )
『泣き虫チエ子さん 1-4』
集英社 2011.12-2015.9
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『沢村さん家のこんな毎日 平均年令60歳』文藝春秋 2014.5
『沢村さん家はもう犬を飼わない』2015.7
『沢村さん家の久しぶりの旅行』2017.6
『沢村さん家のそろそろごはんですヨ』2018.11
『沢村さん家のたのしいおしゃべり』2021.5
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「ランチの時間
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「ランチの時間
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片岡義男『ナポリへの道』
東京書籍 2008.9
アーネスト・ヘミングウェイ「二つの心臓の大きな川」
『われらの時代・男だけの世界
ヘミングウェイ全短編 1 (新潮文庫)』
新潮社 1995.10
