【ライブレポ】2025/9/20 舞台「REAL AKIBA BOYZ~Over The Future!~」感想 ※ネタバレあり
2025/9/20(土)初演の「REAL AKIBA BOYZ~Over The Future!~」のレポ・感想です。
鑑賞した回:2025/9/20(土)13:00~マチネ(初演)
リピート予定:2025/9/27(土)18:00~ソワレ
■見てすぐの雑感
#舞台RAB
— 遊兎《ゆう》 (@ffyou_rab) September 20, 2025
即落ち2コマでした(リピチケ購入)
保護者は見ておいた方が良いです!
詳細な感想は後ほどツリーで✍️
・RABの大河ドラマ(或いは朝ドラ)
・ダンスの雰囲気、もっと良くなるはず
・カテコマジで龍くんがサプライズで来たと思って悲鳴上げた、物凄い演技力で再現される「龍」の概念見た方がいい pic.twitter.com/JqGSmG5SGs
■前提
RABの保護者として、舞台化の告知を初めてされた時は正直微妙な気持ちでした。
ストーリーはもちろん、舞台化することの目的とターゲットがイマイチ分からなかったので。(未だにハッキリしたことは言われてないのでことのきっかけはよく分からないんだけれども)
舞台化なあ。サイトさらっと見たけど未だに本当に何がしたいのかわからない。RABの活動における何処にどう位置付けるつもりの活動なのかが分からない。
— 遊兎《ゆう》 (@ffyou_rab) June 30, 2025
かっぺさん脚演のゲッツさん振り付けはそら豪華なんだが、なんだ?身近な神絵師に俺専用同人誌描いてもらお!!みたいな趣味の二次創作なのか?
告知の段階では中身が出来上がってなかったので仕方ない部分もあると思いますが、キャスティングでも挫かれポイントがあり。
やしろあずき氏の起用については保護者はかなり嫌悪感強かったんではないかと思います。少なくとも私の観測範囲では「ちょっと気になるし行ってみようかな」程度の関心の人は結構挫かれてしまっていました。メインのファン層が女性なので、仕方ない。ブランディングとして疑問だけど、そこもやむなしでのキャスティングでしょう。
オーディション動画の冷やかし感、やしろあずき氏のそもそもの評判、それらが「RAB」のブランドと紐づいてしまう忌避感。
けいたんさんとの交友関係によるキャスティング、今となっては醜聞を一方的に責められる状況でもなくなってしまったし。なんてこった。ちゃんとしてくれさい。しゃちくらからのお願い。
それはそれとして。
段々制作のフェーズが進んでいくにつれて、稽古の様子なども公開されて、徐々に楽しみになっていきました。私個人としては諸々を天秤にかけた結果、脚本・演出を手がけるかっぺさんへの信頼とワクワクが勝ったので観劇を決めました。
舞台RABと並行して推しの舞台(しかも大傑作)作り上げたかっぺさん、すごすぎる。
ちなみに2.5次元の舞台で見たことあるのは鬼滅(ミュージカル初作と能)、モノノ怪2作(舞台)くらいなので、恐縮ながら今回出演されている俳優さんたちについても全くの無知で拝見しました。
■全体・ストーリー
先に結論を言うと、気になる点が無くはないとは言え、観劇体験として「すごく良かった!」という話をします。
あらすじからなんとなく想像できる大筋(元祖RABを目指す若者たちの青春譚、ラスボスの龍くんとの和解によるハッピーエンド)ではあったものの、得られる感動が予想をはるかに超えていました。
▼公式あらすじ
観劇した今はこのあらすじも相当しっくりきてますが、やはりこのあらすじでは全然わからん。笑
実際に観ないとわからないのが生ものである舞台の醍醐味ですが、そこが宣伝の難しさでもあるな~としみじみ感じました。
「観たら絶対に面白いから観てみて!」と言われたときに、その言葉がどこまで信ぴょう性を持つかはその人への信頼だけが頼りになります。私の場合は前述のとおり、かっぺさんこと加東岳史さんへの信頼でチケットを買うに至りました。
他にも出演者や製作スタッフへの期待と信頼で見に行くことを決めた人が、(口コミの一切存在しない)初演では集まっていたと思います。ちなみに初演の席の埋まり具合は8割程度だったかな。
このあたりの接点のない、「リアルアキバボーイズ」の看板だけが頼みの保護者に対してどう訴求するかは本当に難しかっただろうな……と推察して余りある。
なぜなら保護者は(特に最近)「リアルアキバボーイズのメンバー」は信頼しているけれど、企業としてのリアルアキバボーイズ(株式会社アブストリームクリエイション他)には懐疑的な人が多いと思うから。最近のゴタゴタについてはまた別途まとめようと思っていますが、会社として・運営としての信頼が落ち続けている中で「メンバーが出演するわけではない」舞台に金を落とす層がどこまでいるのかは、同じく保護者の私も懐疑的でした。
補足すると、一見してちょっと分かりにくい部分ですが、今回の舞台はRAB(株式会社アブストリームクリエイション)が主催ではなく、「4cu(Frontier Works Inc.)が企画制作・プロデュースを担当し、“RAB ”完全協力のもと」作られているので、商流が違います。
ぶっちゃけ、ここも私が見に行こうかなと思えた決め手でした。フロンティアワークスという信頼の置き所があったからです。
話が逸れましたが、ストーリーについて。
RABの特にROOTSにフォーカスして、結成~TV出演(メジャーデビュー)あたりの歴史を現代に置き換え、メンバーを準えたようなキャラクターたちのストーリーで追憶しながら新たに描き出すというもの。
メンバーではない創作されたキャラクター、プロフィールを見る限り各メンバーに合わせた直接的なオマージュっぽくもなく、どう感情移入させるんだろう?と思っていましたが、脚本にまんまとしてやられました。
保護者からすると勝手に思い当たる節(引用元となるエピソード)が勿論たくさんあるのですが、RABを知らない人でも感情移入できるように完全に新たなストーリーとして生まれ変わっていて、でもその中に確実にRABの軌跡が息づいている。
2024年10月、日本武道館、そこで感涙の涙を流しながら渾身のダンスパフォーマンスを見せる集団、それこそが『RAB』。
世界に名を轟かせていた彼らは、ある日なんの予告もなくその活動を止めた。
そもそもこの前提が「保護者ブチギレ大号泣案件」と告知当初から言われていたんですが、要は我々は「推しの死(不在)後の世界IF」を見せられることになるわけで、そりゃ心の臓も痛む。
でも、いつか必ず来てしまうその世界に備えるために、けいたんさん率いるリアルアキバは拡大し続け、後輩グループも生まれてメンバーを増やし続けているという現実があって。
これはファンタジーでありながらも、「カルチャー/スピリットの継承」の話であり、RABが描くビジョンの物語なのだと、現地で見ながら理解させられました。
見終わった後に、「今という時代をRABと共に生きられてよかった」「今の彼らを眼に焼き付けなくては」とより本家への愛が深まった。
リスペクトが詰まった良質な二次創作は原作への愛を深める、という持論があるのですが、まさにそんなストーリーになっていました。
けいたんさんが珍しく長文ポストをしていたけど、本当に嬉しかっただろうなと思い、こちらも嬉しくなりました。
【届け、この想い】#舞台RAB 観劇了。
— けいたんさん💸@10月4日東京体育館ワンマンライブ目掛けて頑張る (@rabkeitan) September 21, 2025
これはとんでもないモノを見させてもらいました。絶対に見てほしいです。保護者のみんなはもちろん、舞台好きな人ほど。
日本語下手くそだけど、駄文的にお知らせしたいです。https://t.co/hzgcYFMWid
01.大前提… pic.twitter.com/riQS7iSoiX
とはいえ実際問題、龍くんに対してああいう扱いをするROOTSはありえない(解釈違い)と思うし、今回不在だったESPICE(特にネス)も絶対に黙ってないぞ……というツッコミは脳の片隅にありながら見ました。この辺の事情はおいおいかっぺさんから解説があるそうなので楽しみに待ちます。
2時間半公演、セリフぎっちぎちでかなりシビアに脚本を詰めたのでは……という気がします。ところどころ早口すぎて聞き取りにくい部分があったのが少し残念だったので、次回見に行くときに改善されているといいな。
■キャラクター
キャラクターは以下の通り。
・旭屋ハルキ (宮脇優)
担当カラーは赤。センターを務めるにふさわしい元気いっぱい熱血キャラ。RABには涼宮あつきという絶対的センターがおり、その存在感を再現するのは無理では?と思ってしまっていたのを明るく覆してくれる好演でした。
オタクであり、推し(RAB)を信じており、推しのために人生を投じて世界を変えてしまえるほどの真っすぐさがある。涼宮あつきその人も、好きなアニメに影響を受けてニートをやめ、好きなキャラクターから芸名を名付け、A-POPダンスというジャンルの確立に寄与するまでに突き進んできた人なので、この部分の整合性はとても納得感があるものでした。
・マサヒコ (本間一稀)
担当カラーは黒。Vtuberとしてバ美肉して活躍しているという、いかにも現代的な設定が付与されています。
黒担当ということで、けいたんさんよろしくチームのお財布担当であり、マネジメント担当であり、事業化を一手に担う。この辺はややチートだなあ……と感じてしまう部分でもありましたが、尺の都合上全然納得感はありました。というか考えてみたら、現実のけいたんさんのビジネスの拡大の仕方の方が現実味がないレベルにすごいんだな。
・REN (小玉ひかり)
担当カラー黄色。生きづらさを背負うムラトミさんの色。リアルアキバ"ボーイズ"なのに女の子、これはJUNIORZの加入で既にクリアされている問題であり、保護者的には特に違和感はありませんでしたが、ジェンダーレスなキャラクターということで「令和だ~」と感じる効果は十分にあった。
RABの結成は実際にはオタクが圧倒的にマイノリティだった時代でしたが、今やオタクは市民権を得るどころか王道メインストリームになりつつある。オタクの迫害という状況は描けない……となったときに多様性を描くためのこの設定はとてもうまいなと思いました。あとあっさりしていましたがマサヒコとの関係性もエモ。
完ッ全に余談ですが、RENをチームに勧誘するためにハルキが用意した必殺技が私に効きまくり、危うく「入れてくれ!!!」と叫びそうになった。
私、RENと同担のマクロスFはシェリル推し、マクロスΔは美雲推し、伝説の2018年開催横アリライブ「ワルキューレは裏切らない」も参戦してたんすよ。今年のマクロスFライブも行きました。助けて。ピンポイントでこんなに刺されることあります???あと「ワルキューレは裏切らない」のライブTの話をしてたけどこのシーンでかかっているのは「ワルキューレがとまらない」イントロです。(やかましい)
・荒川コージ (きたつとむ)
担当カラー緑。母親も保護者で、自分も保護者。「親の代から保護者」というワードにちょっと食らう現役保護者ワイ。「(ROOTSを)一発殴る権利がある」と保護者の気持ちを代弁してくれる、優しくて過激な存在、とてもありがたかった。笑
TOP保護者マロンさんと、ムラトミさんの要素を併せ持つキャラクターだったかなと思いました。「ダンスについていけなくて、みんなの足を引っ張ってしまうから」とチームを抜けようと泣くコージの姿は、一時期活動を休止していたムラトミさんを彷彿とさせます。保護者ならDAYBREAK FRONTLINEが脳内で流れるであろう場面、もちろん泣いた。
・皆守ワタリ (國村諒河)
担当カラー青。プロのテーマパークショーダンサーとしてのキャリアを持つ(ここの演出もディズニーのオタクでもある私にめちゃくちゃ効いた)(なんか冷や汗かいた)ものの、我が強すぎて和を乱してしまいクビになったところをマサヒコに口説かれ、チームのメンバー兼コーチ役に。スキルの高さの象徴としての青=DRAGONさんですね。オタクを馬鹿にしていたワタリをマサヒコがアニメに沼らせるくだり、めちゃくちゃ面白かった。RENのシーンもそうだったけど、実在作品が鬼ほど出る(そしてどれもちょい懐かしい)。その度に舞台上のサイドスクリーンに「©」のコピーライトが流れていくのがじわじわくる。許可取りの労力と執念がすごすぎる。
・鵜澤 (反橋宗一郎)
今作の推しです。元RABのマネージャーが落ちぶれて日雇いフリーのイベントディレクターになってるの、なんか微妙にリアルで泣ける……。これモデルはあの人なのかな?とか色々思いつつ、明言されていないのでここには書きません。
反橋さんの演技、声がいいのも大いにあるけどコミカルにも渋くもなって本当に最高だった。ギャグのノリがRABすぎる。「コレ絶対後半ではアドリブ祭りでどんどん面白くなるだろ」と確信してリピーターチケット買ったので楽しみ。
うーちゃんとのない記憶、保護者にも生まれそう。
・龍 (北乃颯希)
とんでもなかった。
ヤバすぎて直感想したのでそのまま転記します。
カーテンコールの颯希くん見たさにもう一度見るのを決めた。
「龍くんかと思ったよね……!?」という声が終演後あちこちから聞こえてくるざわつき、すごかったです。
これ、保護者こそ体験した方がいいです。
RABの保護者です!
2.5次元の舞台の観劇経験はそんなにないのですが、さつきくんの演技が衝撃的で感動したので感想をお送りします。
2次元→2.5次元ではなく、3次元→2.5次元というレアな状況(?)で生身の原作(龍くん)から直にインプットを受けたさつきくんの役への落とし込み、仕草に至るまでの完コピ、何度も龍くんのパフォーマンスを生で見ている保護者も本当に見間違えました。
対談動画で「振り付けで踊るのは好きだけど龍くんのように即興で踊るのは苦手」と仰っていましたが、まるで龍くんのグルーヴを体内に宿したかのように、本当に即興で踊っているかのように見えました。つまり「振り付けが振り付けじゃなくなるまで」練習されたのだということ、佇まいまで龍くんだと錯覚するほどに役に入り込んでいるということがダンスを通じて伝わってきて、今まで見た事がない観劇体験を味わえました。
ステージ上も客席も、千秋楽までにまだまだ進化すると確信し、とにかくもう一度さつきくんの演じる龍くんを体験したい一心でリピーターチケットを購入しました。 引き続き応援しております!!!
・福田 (和泉宗兵)
龍の現マネージャーであり、今作のヒール(悪役)。
若手の演技をぐっと引き締めてくれる抜群の存在感で最高でした。い、嫌~!!と思わせるパワハラ演技がめっちゃうまい。鵜澤さんとの喧嘩の柄の悪さ、今はバリっとスーツを着ているけど、この人もかつてダンスしていたしストリートの住人だったんだなと思わされてアツかった。喧嘩シーンももう一回観たい見せ場だった……ダンスバトルってやはり、元は喧嘩の代替手段で、カルチャーの力で戦いを終わらせるためのものなので。揉めても、彼らにはダンスという手段がある。そのつながりは切れない。
ROOTSも腐れ縁だなんだと言いながら、一人もメンバーを欠けさせずに19年も共に歩んできたのは本当に稀有なことだと思うのですが、それはダンスとオタクというカルチャーが彼らを強く結び付けてくれていたからだと思うと、人をつなぐカルチャーの持つパワーの強さを思い起こします。
・愛沢ミナミ (森山未唯)
今作のヒロインであり、狂言回しポジション。舞台と客席を隔てる第四の壁をぶち壊しまくり、メタ目線で客席にずっと語り掛けてくるという強キャラ。いや~~可愛かった。ご都合的に話を進めるのに便利なのも素晴らしいし、とにかく、可愛い。これは役者の森山さんがすごい。なんかもう、公式キャラとして今後ライブとかにもたまに出てきてほしいくらいマスコットとして可愛いし強いし便利。ヒロインと言いつつ、色恋の欠片もなく、ただマジカルで可愛い存在(たまに理不尽)なのがまたいい。もしかしたら魔法少女、いやキュゥべえなのかもしれない。
・やしろあずき (やしろあずき)
役どころとして、現実のRABと舞台のRAB、それから作中の過去と未来をつなぐ交差点になっており、なるほど絶妙……と思わされた。脚本設定が、うまい。。
とはいえ、この重大なポジションがやしろあずきじゃないといけないか?と言われると何かそうでもない気もする(けいたんさんの友人ではあるがRABそのものとの接点としてそこまでピンと来ない)ので、う~んという感じは拭えなかった。
でもシナリオ的にはちょうどいい役に仕上がっており、引っかかるほどのこじつけ感はないです。客席を巻き込んでのバトルジャッジというギミックも良い。三角コーンは何かで出てくると思ったけど、まさかの景品とは。
本人が本人を演じているので上手も下手もないのかもしれないけど、舞台の役者さんの熱量や舞台上での佇まいにはやっぱり少し見劣りしてしまっていたので、これも二回目の観劇時にどうなっているか見てみたい。
・涅槃堂ミコト (鈴木あんず(えのぐ))
Vtuberが出演するというのはどういうこと!?と思っていたけど、舞台のセッティングを見て感心してしまった。上部スクリーンに出てきてマサヒコとシンクロしたり、踊ったり。Vtuberのライブさながらの体験ができるのすごい。今回のステージ、上部に左右中央3枚のスクリーンがあって、そこでも演出がなされるので空間の広がり方が面白く、またアニメのテロップや漫画のモノローグ的な使い方もできてまさにピッタリな仕掛けだなと思いました。OPのMARVELオマージュの映像も好き。
話が逸れたけど涅槃堂ミコトはマサヒコの一部でありながらしっかり自我を持ったキャラクターとしても描かれていて、これは新しい……と思った。こういう出演の仕方って前例があるのかしら!?かっぺさんの作る舞台は「うそつき」でのAIの使い方もそうだけど、演出に新鮮な驚きがあってとても楽しい。
■ダンス
この舞台の肝であり、保護者の大きな懸念でもあったダンスについて。
これはもうハナから分かっている大課題として、「RABのダンスの完全再現」は無理に決まっているので、目の肥えた保護者が「どこまで許容できるか」は正直人によります。
個人的な感想として、おジャ魔女等の「踊ってみた」系列の楽曲については振り付けのゲッツさんにより非常に巧みなデフォルメ(分解と再構築)がなされていて、一見の価値あり!と思いました。このルーティーンをこう略するんだ、でもちゃんと元のダンスのエッセンスが伝わる!という。作画の違うRABを見るようで面白かった。
一方で、特にVERSUSなどオリジナル楽曲はちょっと雰囲気の面で物足りなかったのも否めないです。何かと言うと、振り付け以外の部分で後ろで待機している時の佇まい、メンバーのパフォーマンスを見ている時のバックフォロー的な雰囲気、そういうものがやっぱり欠けていて、全体としての間(ま)がいつも見ているRABとは決定的に違うんですよね。逆に言えばそこの雰囲気さえ合わせられれば舞台としては十分な見応えになると感じました。
初演でも客席側で手拍子や歓声などありましたが、おそらく千秋楽までに客席側も仕上がっていくだろう、そして呼応してステージも成長するだろうと期待が持てたので、ここはリピート時が楽しみです。
あとは、ダンスの再現度の納得感として、前述の通り一点突破のクオリティで北乃颯希くんの存在があること。「龍」の概念って再現性あるんだ!?というビックリ体験はぜひもう一度したい。カーテンコールで登場した時、本当に龍くんが来たと思って口を手で覆って悲鳴上げたんですよ。これを他人にインプットした龍くんの仕事ぶりのヤバさも透けて体感できるので何はなくともクズ龍専には見てほしいと思います。
ネスのオタクとして自我を出しておくと、ここで引き合いに出すのは下品とは思いつつ、直前に「うそつき」を浴びているのでどうしても比べてしまう気持ちもあり。
ダンスに軸足を置くダンサーが演技する舞台。
演技に軸足を置く俳優がダンスする舞台。
ダンスの質として、またストーリーへのダンスの食い込み方として、そして一人芝居での演技のクオリティとして、「うそつき」がどれほど稀有な作品だったかを再び噛み締める機会にもなって、嬉しいのか悔しいのかよく分からない感情になってもいます。
「うそつき」も他の舞台作品を思い起こしたけど、いいものを観ると他のいいものが思い起こされるね。
■まとめ
舞台、観に行くか悩んだりもしたけど、観に行って本当に良かった。
近い感覚として、RABの過去現在未来を綴る大河ドラマ(あるいは朝ドラ)を見たなーという気持ちです。あれって偉人伝でありフィクションを元にしたノンフィクションで、登場人物も伝承を元に脚色されていて、本人や周りの人が生きてたらなんて言うんだろ?とか思うこともしばしばだけど、実際には死んでるから分からない。
でも、RABは今、同じ時代を生きている。彼らの伝説を語り残していくのはファンひとりひとりでもある。彼らを見る人が増えて、人々の心の中に彼らが占める面積が増えて、瞳に映るRABの像が増えていくことで、彼らは未来でも生き続けることができるようになる。冒頭で描かれた、A-POPやダンスがもっと身近になっていく世界を、我々は見られるようになるかもしれない。
ちょっと壮大だけど、この舞台のストーリーを経て、そんな風に考えると夢とロマンがあります。
あと、これはどうでもいい個人的な反省なんですが、コンテンツに目的や答えを求めすぎているかも、と自分を見つめ直しました。
ここで言うコンテンツは各メンバーの活動であり、RABの作るクリエイティブな訳ですが、それって彼らの人生そのものでもある。
推し活とカジュアルに呼んでいるものは、その分の対価は払っているものの、無責任に赤の他人の人生を消費する活動でもある訳です。
人生なので、当然先のことは見えないし、答えもない。自分自身、どこまで先のことを見据えて生きているかと言われたら明日も怪しいかもしれない。
今回の舞台もそうだし、ESPICE新メンバー加入の時も目的が見えないことにかなり動揺して悩みましたが、彼らの指針についてはもう少し鷹揚に構えて応援したいな〜と反省しました。
保護者かな?保護者か。
とはいえ、ビジネスとして企業として、対価に応じたサービスを提供して欲しいとか適切なコミュニケーションコストを払って欲しいとかリスクマネジメントして欲しいとか、そういう点はマジでちゃんとなっていって欲しい。
保護者ゆえに心配は尽きないので、口コミとしてはこれからも感想を上げていくし、自分の心を第一に適切な距離を取りつつ今後ともRABの成長と推しの幸せを応援していきたいと思います。
おわり。

