ヤバそうなやつだって思われたほうが楽
── これは、"オシャレの話"だけではない。
最近、金髪にしたいと思っている。
タトゥーの予約もしてある。
もちろん黒髪も。
パーマも好きだ。
ただわたしには、金髪パーマ。タトゥー。
これらが必要だ。
他人に舐められないために
── 他人によく舐められる人生だった。
学生時代のいじめ。
社会人になってからのパワハラ。
痴漢。
大人になってからも、
若い女だから。
大人しそうだから。
反論しなさそうだから。
そんな理由で、軽く見積もられてばかり。
最近入った夜職でもそうだ。
新人だから。
何も知らないと思われる。
勝手に判断される。
── ボーイや店長、社長に限らず、
人は驚くほど"見た目で人を判断する"。
無論、全員ではない。
でも少なくともわたしは、
その経験を繰り返し繰り返ししてきた。
見た目と中身が一致していない
── わたしの外見は、
中身と少しズレている気がする。
黒髪。
やわらかい雰囲気。
年齢より幼く見られる顔。
低身長。
生物学的女性。
そういう"要素"から、
やさしそう。
大人しそう。
言うことを聞きそう。
というイメージを持たれがちだ。
「でも、実際は違う。」
確かに、やさしさには自信がある。
その辺の誰かより何億倍も。
だけど、
意見は人並み以上にある。
納得できなければ必ず反論もする。
探究心と行動力が以上に強い。
それなのに、
最初からそうは見てもらえない。
毎回、説明しなければならない。
毎回、ギャップを修正しなければならない。
「そのせいで、
この人生にものすごく疲れている。」
先に警戒される側のほうが楽
もし金髪だったら。
もしタトゥーが入っていたら。
もし少しつり目だったら。
身長が高かったら。
生物学的男性だったら。
きっと最初の印象は変わるだろう。
そうに違いない。
「なんかヤバそう。」
「気が強そう。」
「面倒くさそう。」
そう思われるかもしれない。
── でも、その方が楽だ。
ふつうに話しただけで、
「あれ、意外とちゃんとしてる。」
「意外と話が通じる。」
「意外と知識あるんだね。」
になるから。
── 期待値が"逆"になる。
わたしは昔から、
実際の自分より安く見られることが多かった。
だからいまは、
"少し強く見積もられる"くらいがちょうどいい。
強くなりたいわけじゃない
勘違いされたくないのは、
"恐い人になりたいわけではない"ということだ。
威圧したいわけでもない。
支配したいわけでもない。
強く見せたいわけでもない。
ただ、
「もう簡単には、踏まれたくない。」
それだけの話。
── 何度も痛い目を見た人間は、
自然と"防御方法"を覚える。
その防御方法は、
ある人にとっては"言葉"であり、
ある人にとっては"距離感"であり、
私にとっては"見た目"なのかもしれない。
この話をしていて、ふと思った。
金髪もタトゥーも、
「もしかしたら"鎧"なのではないか。」
と。
オシャレではなく。
反抗でもなく。
── 生き残るための装備としての"鎧"。
何度も傷付いた人間が、
また同じ傷を負わないための"装備品"。
そう考えると、やけにしっくりくる。
ヤバそうなやつだって思われたほうが楽
本当は、
ヤバいやつになりたいわけじゃない。
ただ、
「何も知らない誰かに、
弱い人間だと判断される人生に疲れた。」
だからわたしは、
やさしそうな人と思われるより、
少し恐そうな人と思われる方を選ぶことにする。
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