異端な君へ、弾圧された「異端思想」入門の入門|⑦取り上げた「異端者たち」まとめ
「異端思想」とは、正統な考えから逸脱した思想です。正統とは、キリスト教正統派の考え方を指します。当時の異端思想を見てみましょう!
記事で取り扱った異端者たちを振り返ってみましょう!
取り上げた「異端者たち」まとめ
オッカム:宗教に正統も異端もない。同じ宗教にいる。個人の信仰と理性の分離。信仰は個人の問題。
マキャベリ:権力による秩序。信仰ではなく、多数の国民本位の国家であるべき。そのためなら手段を選んではいけない。
スピノザ:言論の自由と政教分離。個人が自由でいられるための国家であるべき。
ディドロ:グローバリゼーション問題の可視化。大胆なキリスト教批判、専制君主批判、貿易や商業における重商主義批判
ランゲ:資本による奴隷化。労使関係(階級)の固定化。権力者による、法と秩序とは、奴隷を維持する装置。
「公正さと自由」にひざまずき仕えた「異端者たち」
本シリーズで、異端者たちをみてきましたが、現在では当たり前と思われる考えを主張してきた人たちこそが「異端者たち」だったことが分かります。
彼らが命を懸けて、出版し、発禁にあい、回収し焚書され、親友を拷問で無くし、国外追放にされ、ギロチンにかけられます。それに続く信奉者たちが、密かに、保存・再販・翻訳して、現代に伝わっていて、わたしたち「近代人としての礎」となっています。彼らの書籍は、地元の大きめの書店に行けば、いつでも立ち読みできます。もしくは、図書館で取り寄せたり、電子書籍で読むこともできます。
自由に思考すること、発言できることは、当たり前ではないようです。人に権利があることも同様です。そして、グローバリゼーション問題(産業構造(サプライチェーン))や経済的格差(資本の固定化、貧困、ワーキングプア)などの問題は、現在もどうあるべきか、世界中で問われています。
おわりに
本シリーズは、これで最終回となります。最初は、興味本位で調べていただけでしたが、あらためて自分を取り巻く環境を考えるきっかけになりました。そして、いま積みあがっている知識は、多くの屍を生んできていることに、恐縮しました。
また、現代では違った意味で、自由に発言することは難しいと感じました。SNSなどで不用意に発言すると、一部だけが切り取られて、時に過度に慈悲深く、時には過度に残酷に、反響(繰り返され増幅する)が生まれます。
みなさんの中から、現代なりの異端者が登場し、価値観を覆すもしれません。時代があなたを求めているかもしれませんよ! みなさまに気付きのようなものがあったら、とてもうれしいです。
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