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ミネルヴィニ流で米国株をルール運用する考え方【スマホで周回!#8】

こんにちは、スマホ投資パパです。

スマホだけでできる米国株の自動分析システムの第8回目になります。

ここまでの記事で、自動分析の仕組みを作り、改善サイクルを回し、加速する方法までを共有。
前回はSlackにチャートイメージを送信する手法を共有しました。

今回は、ミネルヴィニの手法を参考に私が実際にどういう考え方でトレードしているかを書きます。  
いつものスマホのハンズオン形式でも、具体的なパラメータや条件値の話でも、生成AIのテクニカルな話でもありません。
なぜ私が投資分析にタイトルにもあるミネルヴィニ流を採用しているのか、そしてそれをどう全体の運用フローに落とし込んでいるのかという大きな枠組みの話をしたいと思います。


1. なぜ私がミネルヴィニ流を目指したか

私がマーク・ミネルヴィニの手法を参考にしている理由は、かなりシンプルです。

個別株をやる以上、平均的なリターンで終わりたくなかったからです。

もちろん、インデックス投資を否定したいわけではありません。  
私自身、NISAや401kではインデックス投資も続けています。

長期で資産形成するうえで、インデックス投資はとても合理的です。  
低コストで市場全体に乗り、時間を味方につける。  
これは本当に強い方法だと思っています。

ただ、個別株に時間と労力を使うなら、同じ土俵で終わりたくない。

調べる手間もかかる。  
日々の値動きも気になる。  
失敗すれば、大きく資産を減らすこともある。

それでも個別株に取り組むなら、インデックスを大きく上回るリターンを狙いたい。  
これが、私の出発点でした。

ただ、高いリターンを狙うほど、感情も入りやすくなります。

上がりそうだから買う。  
まだいける気がするから持ち続ける。  
下がったけど、戻るかもしれないから切れない。  
含み益が減っているのに、利確できない。

こういう判断は、誰でも一度はやってしまいがちです。  
しかも怖いのは、これでもたまたま勝ててしまう時があることです。

一度うまくいくと、「この感覚でいけるのでは」と思ってしまう。  
でも、感覚に頼った売買は、相場が変わった瞬間に崩れます。

だから私に必要だったのは、ただ強気で攻める手法ではありませんでした。

強い銘柄に資金を乗せる攻めの考え方。  
間違った時には素早く退く守りのルール。

この2つがセットになった手法が必要でした。

その点で、マーク・ミネルヴィニの考え方はかなりしっくりきました。

彼の手法は、単に「伸びそうな銘柄」を探すものではありません。

相場が悪い時は無理に勝負しない。  
強い業種や銘柄に絞る。  
動き始めたタイミングで入り、想定が崩れたら小さく切る。  
うまく進んだ銘柄にだけ、資金を追加する。

つまり、勝つ時は大きく取り、負ける時は小さく抑える。

私がマーク・ミネルヴィニを参考にしているのは、ただ強気で攻めるためではありません。  
攻める場所と引く場所を、はっきり分けるためです。

もちろん、本に書かれている内容をそのままシステム化しているわけではありません。

資金量も違えば、生活リズムも違います。  
毎日相場に張り付ける人もいれば、仕事や家庭の合間に確認するしかない人もいます。

だから私は、マーク・ミネルヴィニの考え方をベースにしながら、スマホ中心で無理なく回せる形に整理しています。

大事なのは、手法を丸暗記することではありません。  
その考え方を、自分の生活と運用に合う形へ落とし込むことだと思っています。


2. マーク・ミネルヴィニとは

マーク・ミネルヴィニは、成長株のモメンタム投資で知られる米国の著名な株式トレーダーであり、実績と発信力の両面で世界的に知られる投資家の一人です。著書としては『ミネルヴィニの成長株投資法』『株式トレード 基本と原則』などがあり、私はその考え方をかなり参考にしています。特に重視しているのは彼の手法の構造です。

彼の手法の中核にあるのが、SEPA(Specific Entry Point Analysis)という考え方です。  

簡単に言えば、強い銘柄を見極めて、なるべくリスクの小さいタイミングで入るための考え方です。

私なりに整理すると、主な要素は次の5つです。

Trend Template(トレンドテンプレート)  
銘柄の中長期トレンドが上向きかを確認するためのフィルターです。移動平均線の向きや位置関係、高値・安値の切り上がりなどを見て、候補にする銘柄を絞ります。

先導株  (リーダー株)
相場全体が動き出す時に、真っ先に強さを見せる銘柄です。単に上がっている銘柄ではなく、市場平均より強く、業績やテーマ性を背景に資金が集まっている銘柄を重視します。強い相場では、こうした先導株が次の上昇局面を引っ張ることが多いと考えています。

VCP(Volatility Contraction Pattern)
エントリー前に、値動きの振れ幅が段階的に小さくなっていく状態を待つ考え方です。売り圧力が薄れ、ブレイクアウト前の“溜め”ができているかを見ます。

ブレイクアウト  
絞られた銘柄が、明確な抵抗帯を出来高を伴って上抜ける場面です。形だけでなく、実際に資金が入っているかも重視します。

リスク管理  
何を買うかと同じくらい、どう負けるかが重要です。エントリー時点で損切りラインを決め、想定が崩れたら小さく切ります。

Progressive Exposure(段階的なリスク拡大)  
最初から全力で張るのではなく、相場環境やトレードの進み方に応じて資金配分を調整する考え方です。うまくいっている時にだけリスクを広げます。

ミネルヴィニの手法を一言で言えば、強い相場で先導株を見つけ、条件の整ったタイミングで買い、違ったらすぐ切り、合っていれば伸ばす手法です。


3. システム化の全体フロー

ミネルヴィニの考え方をベースに、自分なりに定義したシステムの全体フローが、以下の流れです。

ここからは、この流れの各パートを簡単に紹介していきます。
各処理が具体的にどんなロジックで動いているか、毎日Slackにどんな通知が届いているかは、次回の記事で実際のスクショと合わせて、システムの全体像をご覧いただけるようにする予定です。


4. 全体相場の判定

最初の判断は「今が攻めていい相場かどうか」です。

ミネルヴィニが繰り返し述べていますが、
市場全体の方向に逆らって勝ち続けることは、どんな優れたトレーダーでも極めて難しい。
個別銘柄の選定がどれだけ正確でも、相場全体が下落基調であれば、ほとんどの銘柄は引きずられて下がります。

また、全体相場が悪い時はブレイクアウトがダマシになる確率が大きく上がるとも述べています。
出来高を伴って高値を突破しても、相場全体が弱ければ、すぐに売り圧力に押し戻される。
つまり、同じブレイクアウトでも、相場環境によって成功率がまったく違う。

だから全体の方向が悪い時は、守りに徹します。
新規ポジションを取らない。既存ポジションの逆指値を引き上げる。ポジション全体を減らす。弱い銘柄は切る。

攻めるか守るかの切り替えを、感覚ではなく全体相場の状態で決める。
これだけで、大きなドローダウンをかなり避けられます。

ちなみに私はここで複数の著名投資家の提唱する手法を取り入れています。詳しくは次回の記事で紹介します。


5. セクター・業種の分析

全体相場が良くても、すべてのセクターが均等に上がるわけではありません。
資金が集中しているセクターと、取り残されているセクターがある。

ミネルヴィニも、先導株は常に強い業種グループから生まれると述べています。
市場を牽引する銘柄は、勢いのある業種の中にいる。
弱い業種の中から先導株が出ることは、ほとんどない。

だから、どの業種が今強いのか、どの業種が勢いを失いつつあるのかをスコアリングして、ランキング形式で把握します。
強いセクター・業種の中から探す方が、勝率が高いためです。


6. ユニバースと銘柄スコア

米国市場には数千の銘柄がありますが、全部を毎日見る必要はありません。
流動性、時価総額、トレンド構造で段階的にフィルタリングして、監視対象の母集団(ユニバース)を作ります。

ユニバースは固定ではなく、市場の変化に応じて毎日自動で更新されます。そのためユニバースの件数は相場の状況により動的に上下することになります。
そしてそのユニバースを、第2回の記事でも紹介したトレンドテンプレートに則った銘柄に絞り込みます。これにより大きなトレンドにのっている銘柄に絞り込むことができます。

そこからさらに銘柄をトレンドの強さや値動きの質でスコアリングしてランキングします。
スコアが高い銘柄を、特に資金が集まっている先導株(リーダー)候補としてチェックします。


7. ブレイクアウト

スコアが高い銘柄でも、すぐには買いません。

ミネルヴィニの手法では、ブレイクアウトに至るまでの過程が非常に重要です。

まず、銘柄が一定期間の横ばい(ベース)を形成すること。
このベースの中で、値幅が段階的に収縮し、出来高も減少していく。
ミネルヴィニはこれをVCP(Volatility Contraction Pattern)と呼んでいます。
売りたい人がいなくなり、わずかな買いで値が動き出す状態が出来上がる。

そして、ベースの上限にあたる抵抗線を、出来高を伴って突破する。これがブレイクアウトです。
ミネルヴィニはこの突破ポイントをピボットポイント(買いポイント)と呼んでいます。

このピボットポイントが明確であるほど、損切りラインが近くに置ける。
つまり、ブレイクアウトは「高値を追う」行為ではなく、リスクが最小になるポイントを狙う行為です。

入るタイミングは自分の気分や先読みではなく、相場全体や、その銘柄のブレイクを見て、合わせて入る。ここが土台です。

わかりやすくかなり誇張して描いてますが、VCPのイメージです。システムで機械的にブレイクアウトを抽出してます。

8. リスク管理とProgressive Exposure

トレードで一番大事なのは、勝つことではなく「大きく負けないこと」です。

どれだけ勝っていても、大きな損失を何度も出せば資産は増えにくくなります。資産が50%減ると、元に戻すには100%のリターンが必要です。

ミネルヴィニは、先導株は高い成長性を持つ一方で、崩れる時には大きく下げる銘柄でもあると警告しています。だからこそ、損切りルールとポジション管理は不可欠です。先導株を扱う以上、リスク管理は守りではなく、攻めの一部です。

また、トレードの勝率は50%を大きく超える必要はありません。重要なのは、勝つ時に大きく取り、負ける時に小さく抑えること。このバランスが保てれば、トータルで利益は残ります。

1回のトレードで取るリスクは、資産全体に対して一定割合に抑えます。エントリー時点で撤退ラインを決め、どれだけ自信があっても、そのラインは超えません。損失は早く切り、利益はできるだけ伸ばす。これが基本です。

ポジションサイズは、全体相場と個別銘柄の状況に応じて調整します。相場が良い時は投入額を増やし、相場が悪い時は減らして現金比率を高めます。

そのうえで、強い銘柄には資金を寄せ、弱い銘柄からは引きます。買った銘柄が思惑通りに伸びるなら買い増し、弱さが出るなら縮小する。資金を平等に置くのではなく、強い銘柄に集中させる考え方です。

ミネルヴィニは、強い銘柄に資金を寄せ、4〜12銘柄程度に集中する形が良いと述べています。

全体相場と保有銘柄の状況によりダイナミックにリスクを変動させる

9.ここまでのまとめと、次の話

ここまでが私のミネルヴィニ流トレードの考え方の概要になります。

ミネルヴィニについてもっと詳しく知りたい方は「2. ミネルヴィニの手法とは」でも紹介した『ミネルヴィニの成長株投資法』及び『株式トレード 基本と原則』の一読をお勧めします。
もちろんKindleアプリを入れることでスマホのみで読むことが可能です。

次回は、いよいよ私が実際に使っている
ミネルヴィニ流・米国株自動分析システムの全体像を紹介します。

トレンドテンプレートで銘柄を絞り、
ブレイク候補を拾い、
保有銘柄の損切りラインや買増し判断を管理し、
その結果を毎日Slackに通知する。

この一連の流れを、
実際の通知スクショを交えながら紹介していきます。

ここまで読んで、
「考え方はわかった。でも、結局どんな形にすればいいの?」
と思った方にとっては、かなりイメージしやすい回になるはずです。

理論ではなく、実際に動かしている仕組みです。

“何を作ればいいかわからない”状態から、
“あ、こういう形なら自分でも作れそうだ”
に変わるきっかけになればと思います。


気になる部分があればコメントで教えてください。


最後にひとつだけ。
この記事は、米国株の売買そのものをおすすめするものではなく、あくまで分析や仕組み作りの考え方をまとめたものです。
実際の投資判断は、ご自身の責任でお願いします。
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