見出し画像

自己紹介【スマホで周回!#0】

朝、コーヒーを淹れながらスマホを開くと、Slackに昨晩の米国株の分析レポートが届いています。

相場が動いている間、私は寝ていました。
分析したのは、私がスマホだけで育てている自作のシステムです。

こんにちは、スマホ投資パパです。

ある程度記事を書いてきましたが、システムの作り方ばかりで、そういえば自分のことをちゃんと話していませんでした。

なので今回は、第0回。
順番は前後しましたが、この連載を書いている人間の話をさせてください。

普段はシステムエンジニアとして働きながら、生成AIを使って米国株の自動分析システムを自作し、スマホだけで運用・改善しています。

このnoteでは、その分析環境をどう作り、どう育てているかを書いています。

ただ、最初に正直に言っておくと、私は専業投資家でも、華々しい実績を積み上げた有名トレーダーでもありません。

「年率〇〇%達成」
「〇〇万円勝ちました」
「この方法で人生が変わりました」

そういう実績を大きく打ち出せるほど、長い歴史はまだありません。
米国株のトレード歴も、まだそれほど長くはありません。
大きく負けない手法が少しずつ身についてきたのも、ここ最近の話です。

だからこのnoteで書きたいのは、すごい投資家の成功談ではありません。

普通に仕事をして、家事も育児もして、時間も限られている人間が、それでも自分なりの投資環境を作ろうとしている過程です。

完成形ではなく、現在進行形。  
うまくいったことも、失敗したことも含めて、リアルタイムで育てている途中です。


家族と仕事のこと

私は妻と子ども2人の4人家族です。

私たち夫婦は子どもを授かるのが遅く、
そして夫婦ともに実家が遠く、共働き。
生活を回すのは基本的に二人だけ、
という環境で日々を生きています。

私の仕事はリモートワークがしやすく、
週の半分、在宅の日は送り迎えも、食事も、子どもの世話も、自分が回しています。料理は割と得意な方で、子どもたちにも好評です。

妻はいま仕事に力を入れたい時期、
私は家庭側に重心を置く時期。
お互いに大事にしたいものがあって、
今のバランスに落ち着いています。

そして正直に言えば、
私はもともと出世に強いこだわりがありません。

ここぞという時の集中力には自信があります。裁量のあるなかで、深く考えたり、仕組みを作ったり、問題を解決したりするのは好きです。

一方で、組織の中で目立ったり、根回しをしたり、人を巻き込んで立ち回ったりするのはあまり得意ではありません。

だから私は、無理に会社の中で上を目指すより、家庭とのバランスをとりつつ、自分の得意な、好きな領域で人生を組み立てたいと思っています。


人生の折り返し地点で

そしてもう一つ、限りある人生の時間を、どこに向けるのかという視点も、年々強くなっています。

子どもを授かったのが遅かった分、下の子が大学に入る頃には、私はもう退職が視野に入る年齢になっています。
そして、もし子どもたちがその親である私と同じくらいの年代で家庭を持ち、孫が生まれるとしたら、その頃自分はもうかなりの老人です。
体力的にも時間的にも、日々の暮らしの中で直接手を貸してあげることは、おそらく難しい。

それでも、その時に何か残してあげられるものがあるとしたら——それはお金だと思っています。

子どもたちや、その先の家族が、人生の選択肢を狭めずに済むように。「お金がない」という理由でやりたいことを諦めずに済むように。今、現役で動けるうちに、自分にできることはやっておきたい。

そしてそれは、遠い未来ではなく、少しずつ現実味を帯びてきた退職後の人生においても、続けられるものでありたい。

身体は少しずつ衰えていくかもしれません。でも、脳はまだ成長できるらしい。

それなら、毎日それなりに脳への刺激があって、スマホさえ動かせれば続けられることがいい。

そして、自分の時間と体力だけで戦い続けるより、お金とAIにも一緒に働いてもらうほうがいい。

幸い、お金とAIには定年がありません。
こちらがうまく仕組みを作っておけば、
文句も言わず、退職届も出さず、
たぶん私が死ぬ間際まで働いてくれます。

これからの人生を少しでも面白く、少しでも自由にするために、私は投資と生成AIを、自分の「もう一つの働き手」にしていきたいと思っています。

そしていつか、相場から退場することなく、長く続けていけたなら、仕組みごと子どもたちに引き継いでいけたら。

そんなことも、少しだけ夢に見ています。


投資との出会い

もともと投資自体は、学生時代から少しやっていました。

当時は日本の個別株をちょこちょこ買っていました。  
今思えば、かなり雑な投資です。

その中でも特に印象に残っているのが、ライブドア株です。

当時の私は、ホリエモンこと堀江貴文さんの勢いにかなり惹かれていました。

テレビやニュースで見るたびに、既存のルールを壊していくような雰囲気がありました。  
若くして会社を大きくし、世の中の注目を集める姿は、当時の自分にはとてもまぶしく見えました。

「これからの時代は、こういう会社が伸びるのかもしれない」

そんな期待もあり、私はライブドア株にかなり入れ込んでいました。  ほとんど一球入魂でした。

一時的には、かなり儲かっていました。

ただ、2006年のライブドアショックで状況は一変します。

株価は大きく崩れ、私も見事にやられました。

当時の自分にとっては、それなりに大きな金額でした。  
金額そのもの以上に、「自分は分かっているつもりだった」という思い込みを砕かれたことが大きかったです。

今なら、集中投資のリスク、ポジションサイズ、損切りルールなど、反省点はいくらでもあります。  
でも当時は、そんなものはほとんどありませんでした。

上がっているから買う。  
勢いがあるから買う。  
有名な人が率いる会社だから、まだ伸びる気がする。  
もっと上がるはずだと思って持ち続ける。

完全に雰囲気で投資していました。

その結果、しっかり痛い目を見ました。

この経験で、個別株は夢もあるけれど、やり方を間違えれば、再起不能な一撃死につながるものだと、身にしみました。

私はここで一度相場を退場し、
そこから数年は、投資から離れました。


長期投資が資産形成の中心と気づく

その後、転職をきっかけに401kを始めました。

これが、自分にとってはかなり大きかったです。
また改めて投資に対する取り組みに向かい合うことができました。

毎月決まった金額を積み立てる。  
投資信託で分散する。  
税制優遇もある。

続けていくうちに、長期分散投資の強さを感じるようになりました。

短期で売ったり買ったりするよりも、淡々と積み立てる。  
時間を味方につける。  
余計なことをしない。

自分には、こういう投資の方が向いているのかもしれない。  
そう思うようになりました。

その後、NISAも始まり、こちらも大いに活用しました。  
米国株の投資信託やETFを中心に、毎月コツコツ積み立て。

子どもが生まれてからは、ジュニアNISAも併用しました。

私の投資の中心は、今でも長期投資です。
個別株に全振りしているわけではありません。  
ポートフォリオ全体で見れば、投資信託やETFが主力であり多くの割合を占めています。

個別株は、当たればリターンが大きい。  
でも、その分ボラティリティも大きく、リスクも高い。
リスクリワード比を適切なバランスにし続ける舵取りが必要で、これが意外と難しいのです。
私がコンスタントに指数に勝てるようになってきたのも割と最近になってからです。

だから私は、コアは長期投資。  
サテライトとして個別株

このくらいの位置づけが現実的だと思っています。

家族もいる以上、ポートフォリオ全体としてリスクを高めすぎるべきではありません。

攻める部分はあっていい。  
でも、資産形成の土台までギャンブルにする必要はない。

これが、今の私の基本方針です。


仮想通貨と自動売買での失敗

億り人という言葉が流行っていた頃、仮想通貨の大きな盛り上がりを見て、BTCの自動売買システムを組み込み、その運用も行なったこともありました。

エンジニアなので、こういうものを見ると、つい作りたくなります。

価格データを取る。  
条件を決める。  
売買ロジックを組む。  
自動で動かす。

仕組みとしては面白かったです。

ただ、スキャルピングの難易度は高く、
結果は惨敗でした。

この話は第1回の記事でも紹介しましたが、そこで痛感したのは「自動化すれば勝てるわけではない」ということです。

自動化は、あくまで道具です。  
悪いルールを自動化すれば、悪い結果が高速で出るだけです。

さらに、売買まで完全に自動化すると、トラブル時のダメージも大きくなります。

だから今は、分析や通知は自動化しても、最後の売買判断と発注は自分でやる。  
この線引きを大事にしています。

またそもそも税制の整備が追いついていない仮想通貨は現金化のハードルが高く、資産形成の主軸としては、今は株式市場のほうが現実的だと考えています。


生成AIに銘柄選定を任せようとした話

その後、生成AIが登場しました。
ChatGPTを初めて使ったときの衝撃は、かなり大きかったです。

これはただのチャットではない。  
自分の生活も仕事も、全てが変わるもしれない。

実際、仕事での調査、文章整理、コード作成、デバッグなどがかなり楽になりました。

ただ、便利だと感じる一方で、非常に早いAIの進化を見ながら、少しずつ危機感も出てきました。

「あれ、これって今の自分の仕事、けっこう危ないんじゃないか」

私はシステムエンジニアです。  
しかも、私の会社はAI化を推し進める側の企業です。

AIを使う側でありながら、同時にAIに置き換えられる可能性もある、いや高い。
その感覚はかなりリアルでした。

だからこそ、生成AIをただ便利な道具として使うだけではなく、自分の武器にしないといけない。  
そう考えるようになりました。

そして同時に、昔あきらめた個別株への気持ちも戻ってきました。
もしかしたら、生成AIを使えば、昔失敗した個別株投資ができるのではないか。  
将来本業が傾いた時の保険になるのではないか。
なんなら良さそうな銘柄をAIが選んでくれるのではないか。

最初は、そう考えていました。

生成AIそのものに銘柄を選んでもらうことをかなり色々試しました。
プロンプトを作り込み、成長性、業績、チャート、ニュース、テーマ性などを見てもらい、「買うべき銘柄」を提案してもらう。

それっぽい銘柄は出てきます。  
説明もとても上手にしてくれます。
でも、実際に続けてみると問題がありました。

再現性が弱いのです。

同じような条件でも、日によって答えが変わる。  
根拠がふわっとしていて、本当か分かりにくい。
こちらに忖度してコロコロ意見を変えてくる。

この話も第1回の記事で触れていますが、実際に売買に繋げようとすると、このブレはかなり気になりました。

もちろん、生成AIが役に立たないという意味ではありません。  

ただ、少なくとも生成AIに銘柄選定や売買判断を丸投げするのは、自分には合わない。  納得ができない。この方向性ではない。

そう考えるようになりました。


ミネルヴィニ流を自分でシステム化する

そんな中で出会ったのが、マーク・ミネルヴィニの本でした。

成長株投資、トレンド、相対的な強さ、出来高、リスク管理、損切り、ピボット、VCP。

どれも、自分がぼんやり感じていた「個別株で勝つには何が必要か」を、かなり体系的に説明してくれているように感じました。

特に刺さったのは、売買判断の考え方が構造的だったことです。

相場全体を見る。  
強い銘柄に絞る。  
業績やテーマだけでなく、実際に株価が強いかを見る。  
買う場所を絞る。  
間違ったら小さく切る。  
うまく進んだ銘柄にだけ資金を追加する。

これは、自分がやりたかったことにかなり近いと感じました。

ここで考え方が変わりました。

生成AIに銘柄を選んでもらうのではなく、ミネルヴィニ流の考え方をベースにした分析処理を、自分でシステム化すればいい。

AIは売買判断をする存在ではなく、仕組みを作るための相棒にする。

今は、Pythonで米国株の分析処理を作り、GitHub Actionsで毎日動かし、結果をSlackで確認する仕組みを育てています。

詳しい内容は連載の中で書いていますが、やっていることはシンプルです。

コードを書かせる。  
エラーを読ませる。  
改善案を出させる。  
文章も整えてもらう。

実際、このnoteの文章も、私が考えた内容をもとに生成AIにかなり手伝ってもらっています。

AIは、判断者ではなく改善の相棒です。
秘書やパートナー、バディとかメンターみたいな言い方でも良いでしょう。

AIとの関係性をこのように変えてから、自分の中で方向性が定まりました。

そして、この試行錯誤をまとめているのが、今のnote連載です。


普通の会社員でも、個人なら早く動ける

このnoteで書いているのは、完成された必勝法ではありません。

書いているのは、限られた時間の中で、どうやって投資判断の材料を整理するか。
どうやって自分のルールをシステム化するか。
どうやって生成AIを「丸投げ先」ではなく、「改善の相棒」として使うか。

その実践記録です。

私には、本業の仕事があります。
家事も育児もあります。
相場に一日中張り付くことはできません。
昔の私なら、無理をして相場に時間を割いた結果、仕事も家庭も共倒れになっていたかもしれません。

でも今なら、生成AIがあります。
空いた時間を使って少しずつ作れる。
通勤中の電車で。
料理の煮込み待ちのあいだに。
子どもを寝かしつけたあとの、静かな夜に。

ほんの15分でも、AIに相談しながら仕組みを少しずつ改善していける。
朝になれば、育てた仕組みがその日の分析結果をSlackに届けてくれる。
それを眺めながら、コーヒーを飲む。

たったそれだけのことが、数年前なら考えられませんでした。
個人でできることは、確実に増えています。
そして、これからもまだまだ進化していくはずです。
変化に追従し続ける必要はあるでしょう。うまくAIを使いこなせる側に立つことで、そうではない側との差が大きく開いていく一方だからです。

大企業には、大企業の強さがあります。
人も資金もあります。信頼もあります。

しかし、組織には組織の制約もあります。
新しいことを試すまでに、会議、承認、調整が必要です。部署や上司、メンバーの考え方に引きずられ、そもそもやりたいことができるとも限りません。コミュニケーションコストが高いのです。

その点、個人は自由です。

思いついたら、その日のうちに試せる。
失敗したら、すぐ直せる。
気に入らなければ、まるごと作り変えられる。
誰の承認も待たなくていい。

この自由とスピード感は、個人にとってかなり大きな武器だと思っています。

もちろん、個人が大企業に勝てるという話ではありません。
でも、自分の生活を少し良くする。
自分の投資環境を整える。
自分の得意なやり方で、自分のペースで勝負する。

それなら、個人でも十分できます。

私もまだ、完成された投資家ではありません。
米国株のトレード歴も、長くはありません。
それでも、何度も何度も試行錯誤を繰り返すなかで、相場で生き残っていくための道筋は、少しずつ見えてきました。

自分の投資ルールを形にできたことで、変わったことがあります。
忙しくても、相場に張り付けなくても、判断の材料はそろう。
SNSの煽りや、自分の高揚感や不安にも、前ほど振り回されなくなる。
淡々と、自分のルールで動ける。

それは、お金が増えるという話以上に、
毎日の心の余裕として返ってきます。
家族と過ごす時間に、相場の重さを持ち込まなくて済む。
これは、私にとってけっこう大きなことでした。

私みたいな、ごく普通の会社員でも、ここまでは形にできました。
家と会社の合間の、細切れの時間でです。

だったら、同じように時間が限られている人にも、できることはあるはずです。
むしろ、忙しい人ほど、AIと仕組みの恩恵は大きいと思っています。

このnoteの連載は、その試行錯誤の記録であり、それを回すためのノウハウであり、自分なりに作ってきたテンプレートです。

日々忙しいけれど、
空き時間でちょっとずつ、
生成AIを使って、
自分の投資環境を少しでも良くしたい。

そんな人に、少しでも届けばうれしいです。

私もまだ周回プレイの途中です。
完成形は、おそらく無いのでしょう。
それでも、経験値は裏切りません。
やめない改善で、育ち続ける。

一緒に、少しずつ強くなっていきましょう。




よろしければ、まずは第1回からのぞいてみてください。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集

この記事は noteマネー にピックアップされました

noteマネーのバナー