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『人間は、自分が信じたいことを信じる』|資産10億円を目指す投資日記

「人間は、自分が信じたいと思うことを喜んで信じる」

これは16〜17世紀に活躍した哲学者、
フランシス・ベーコン(1561年〜1626年)の言葉である。

今から400年以上も前の言葉だが、現代を生きる私たちにも驚くほど当てはまる。

SNSを開けば、自分と同じ考えの意見に共感し、反対意見には耳を傾けない。

投資の世界でも、自分に都合の良い情報ばかりを集めてしまう。

私たちは物事を客観的に見ているつもりでも、実際には「見たいもの」を見ているのかもしれない。



ベーコンはそんな人間の思い込みを見抜いていた。

だからこそ彼は学ぶことの大切さを説いた。

「読むことは人間を豊かにし、話し合うことは人間を機敏にし、書くことは人間を確かにする」

読むことで知識を得る。

話し合うことで自分とは違う考えに触れる。

そして書くことで、自分の考えを整理し、本当に理解しているかを確かめる。

まるで現代で言うインプットとアウトプットの重要性を、そのまま言い表しているようだ。



しかしベーコンは、ただ勉強すれば良いと言っているわけではない。

「悪賢い人は勉強を軽蔑し、単純な人は勉強を崇拝し、賢い人は勉強を利用する」

知識は集めることが目的ではない。

現実を理解し、より良い判断をするための道具なのである。



そして最後に、彼はこう語っている。

「チャンスは、発見するたびにとらえなければならない」

どれほど知識を身につけても、行動しなければ何も変わらない。

学びは行動につながって初めて価値を持つ。



興味深いことに、数百年後には同じ名前を持つ画家フランシス・ベーコン(1909-1992)が現れた。

哲学者のベーコンは、人間の思い込みを疑った。

一方で画家のベーコンは、人間の内面を描き続けた。

彼の作品は時に不気味だと言われる。

それでも人々は目を離せない。

彼の代表作の一つである、友人の画家を描いた『ルシアン・フロイドの3つの習作』という3枚綴りの絵は、2013年のオークションにおいて、約1億4240万ドル(当時の日本円で約140億円以上)で落札された。

これは美術品オークションの世界最高額を(一時)更新する歴史的な出来事だった。

なぜ多くの人が、その絵に惹きつけられるのだろうか。

鮮やかな黄色の背景。

座っているだけの人物。

それなのに、なぜか落ち着かない。

見ているうちに、こちらが見られているような気さえしてくる。



二人が生きた時代は違う。

だが、どちらも「人間とは何か」を問い続けた。

人間を理解したいという願いは、時代が変わっても変わらないのかもしれない。

私たちは本当に世界を見ているのだろうか。

それとも、

自分が信じたい世界を見ているだけなのだろうか。









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