鬼足袋工業の始祖 静岡県福田地方 (大森西) #89
※本記事は
Otapedia公式note(https://note.com/fine_rat5784)のみで
公開しています。
無断転載・改変・商用利用を禁止します。
© Otapedia
現在の
静岡県磐田市福田町 (ふくでちょう) は、
江戸時代後期から織物産業が根付き、
日本の近代化と共にその技術を革新し、
全国的な産業の一大拠点へと
発展していきました。
全国シェア90%を占め
別珍 (べっちん)・
コーデュロイのふるさととして、
その歴史を紡ぎ続けているこの地で、
後の「鬼足袋工業」へと
繋がる技術と基盤が、
どのように築かれていったのか、
その黎明期から
コールテンの発明までを紐解きます。
【福田町織物産業の起源】
—織物産業の基礎を確立—
1831年(天保2年):
寺田彦左衛門が
「雲斉織」の技術を福田町に移入。
これがこの地における
織物内職の基礎となります。
1868年(明治元年):
織物業者はわずか5戸と、
まだ小規模でした。
1869~1870年(明治2~3年):
信州松本から「足袋底織」の技術が移入。
寺田きみがこの製造と普及に尽力したことで、
織物業者が増加しました。
※この足袋底織の導入が、
後に全国ブランドとなる「鬼足袋」へと
繋がる重要な技術的基盤となりました。
1881年頃(明治14年頃):
足袋底織工場は
30余りを数えるまでに成長しました。
研究と発展のため、
「研究社」が設立され、
技術向上が本格的に推進されました。
1889年(明治22年):
東海道線開通に伴い、
東西航路の要衝だった
この町の帆船業者は、
転換を余儀なくされました。
【国産コールテンの開発】
—一大産地へ—
1891年(明治24年):
輸入コールテンを参考に、
国産化の研究が福田町で始まりました。
これが日本における
本格的なコールテン生産の第一歩となります。
1892年(明治25年):
『日本別珍コール天五十年史』によると、
国産コールテン製造に成功しました。
※この記述は下記とブレが生じます。
1895年(明治28年):
岡崎町(現在の愛知県岡崎市)出身の
畔柳八十次郎が、
研究を重ねついにコールテンを完成させました。
この技術は寺田伝吉によって同町に紹介され、
本格的な製造が開始されました。
1897年(明治30年):
コールテン製造は急速に発展し、
本格的な生産が軌道に乗り始めました。
【寺田淳平商店の繁栄 (第一期) 】
初代寺田淳平の
それ以前の経歴は不明です。
畔柳商店で経験を積んだ後、
その事業を継承し、
**「寺田淳平商店」**は
福田町の織物産業発展の
強力な推進力となりました。
【考察】「寺田一族」が果たした役割
初代寺田淳平の周囲には、
寺田彦左衛門や寺田きみ、
寺田伝吉など、
数多くの寺田姓を持つ人物が登場します。
彼らの詳細な関係は不明ですが、
個人的な見解では、
彼らは皆、一つの大きな力である
**「寺田一族」**として、
互いに協力しながら
事業を支えていたのではないかと考えています。
業界の一族がが他店で技術を磨き、
大成功を収めるという流れは、
当時としては珍しくありませんでした。
福田町に明確な繊維業の基盤があったからこそ、
寺田一族の成功に繋がったのでしょう。
もちろん、これは想像の域を出ませんが、
寺田一族の物語を考える上で、
彼らが一つの大きな力として
存在した可能性は十分に考えられます。
また、初代淳平が
経験を積んだとされる畔柳商店は
コールテンを完成させた
畔柳八十次郎とも重なります
【結論】
初代淳平は
寺田家が営む「寺田商店(仮)」の
息子として育ち
コールテンの英才教育を
畔柳八十次郎の元で学び
その技術を
「東の鬼足袋」と
呼ばれるまでに開花させたと
結論付けたいと思います
また
寺田一族が所属する
「大日本コール天紡織」なる企業は
今後の調査対象としたいと思います

© かえる11号(Otapedia)2025。
無断転載・営利利用を固く禁じます。
本記事は、地域の記憶を未来に残すための
デジタルアーカイブです。
引用の際は出典明示と事前連絡をお願いします。
出典
1.『日本別珍コール天五十年史』
2. 磐田市観光協会
ヘッダー
コールテンの帽子イメージ(AI生成)/
© かえる11号(Otapedia)2025
#かえる11号
#Otapedia
#デジタルアーカイブ
#SDGs11
#地域史
#大田区
#大森西特別出張所
#静岡県
#福田町
#寺田彦左衛門
#雲斉織
#コールテン
#寺田淳平
#畔柳八十次郎
#畔柳商店
#寺田淳平商店
#コールテンの鬼足袋
#西の福助
#東の鬼足袋
#東京工場
#イルミネーション看板
#富士見通り
#鬼タビ通り
#東邦医大通り
#大森高等小学校
#大森第八中学校
#軍需工場
#橋本明吉
#鬼足袋(株)
#日本橋横山町
#ビートルズ
#別珍・コーデュロイのふるさと
#寺田きみ
#足袋底織
#日本別珍コール天五十年史
#大日本コール天紡織
#大田区特別顕彰区民
#大田区準特別顕彰区民
#大田区裏名誉区民
#大田区無名の偉人
#大田区無名の企業
#大田区無名の産業
#大田区無名の組織・集団
#大田区陰の功労者
#大田区未顕彰の地域遺産
#大田区記憶の日
いいなと思ったら応援しよう!
いつもご覧いただき、誠にありがとうございます。
皆様からの温かいご支援が、
私の活動の大きな支えとなります。