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“挫折の人”は美しい。心を動かす「更に向こうへ」の物語

人の個性が輝く姿は美しい。
葛藤や自分の弱さに向き合い、乗り越えて、個性を存分に発揮する様は、心を動かすものがある。

生きる意味を探す旅に出る

私たちは、「生きる意味」や「生きる価値」を探してしまう。
他の生物にはない、人間ならではのこと。
生存することに“意味”は本来ない。生きて、種を残して、死んでいくだけ。
でも、そこに意味や価値を見出すことは、思考を深く持つ特性の副作用とも呼べるかもしれない。

これを見出すために、もがいて、苦しむ人もいる。私もきっと、そのひとりだ。

自分の生きる意味と価値を探すために、「自分とは何か?自分に何ができるのか?」を探求することになる。

自己分析とか、人生の棚卸しとか、いわゆる自分探しの思考の旅は、あなただけの“個性”を見つけて発揮するためのプロセスだと思う。

個性と原点

自分の生きる価値を見出すために使える力が“個性”だとすると、
自分の生きる意味を見出す⸻
つまり、やりたいことを見つけるために探すのが、“原点”だ。

“原点”は、どう生きるかを問う羅針盤であり、挫折した時に立ち上がる理由にもなる。

自分は何が好きか?
人を喜ばせたいのか、勝ちたいのか、誰かを救いたいのか、ただ楽しみたいのか。

あなたは“個性”をどう使うことで、生きる意味に繋げるのか。

アニメ化もされているコミック『僕のヒーローアカデミア』では、キャラクターが自然に発現する超常的な力を「個性」と呼んでいる。

…こんな風に自分の能力が分かりやすかったらいいのに。
とページを捲りながら何度か思った。

「人の笑う顔が好きだった」
「必ず人々を助けるヒーローに憧れた」
「必ず勝つヒーローに憧れた」

何人かのキャラクターの原点が「オリジン」として描かれている。
憧れるもの、好きなもの、なりたい姿には、原点がある。

葛藤と成長は美しい

私は、アニメ『僕のヒーローアカデミア』FINAL SEASON第3話の同じシーンを、何度も何度も観返してしまう。

かっちゃんとデクの対比と調和の表現が本当に綺麗で引き込まれる…!
色味も、2人が体に纏うエフェクトも対照的だ。

魅了される入口は絵と対比の美しさだった。でもそのあと、1人の人間の葛藤と成長に心を打たれた。

この2人は、個性も性格も生い立ちも違う。それが映像表現でも際立っている。
人の“個性”は、自分らしさは、それぞれ本当に美しいと思う。

そして、かっちゃんは、個性を最大限に発揮するまでの葛藤が細かく描かれている。

「勝つこと」が原点の彼が、自分の弱さと負けを認め、乗り越えて“更に向こうへ”手を伸ばす。
打ちひしがれても、それでも勝つために。
かっちゃんは“挫折”の人だ。でもその葛藤と成長の物語は、多くの人の心に響く。

自分より後ろにいたと思った人の背中が、いつのまにか遥か先にある⸻
誰にでもある経験ではないだろうか。
私には、たくさんある。

弱さや負けを認めて、さらに試行錯誤を重ねるなんて、並大抵の人間に出来ることじゃない。
負けを認められないか、認めた後に心折れる。
だからこそ、かっちゃんは美しいんだ。

コミックを読んだ時にも同じ感情を抱いたが、このシーンの映像化表現は“プルスウルトラ”の魅力を引き出したように感じた。アニメ制作陣が込めた魂すら垣間見たような気がする。

この葛藤と成長を見て、私は少しだけ前に進む勇気をもらった。

さいごに

このシーンを観てから、私の中でヒロアカ再ブームが到来した。アニメはもちろん、コミックも読み返している。

ヒロアカは、ただのヒーロー漫画ではない。堀越耕平という人間の、“応援されながら限界を超えて漫画を描き続ける”という現実の物語が透けて見えてくる。(この素晴らしさはまたどこかで語りたい)

そして、アニメのかっちゃんのこのシーンも、作り手の魂がこもっているからこそ、観ていて心を打たれたのだと思う。

葛藤や鍛錬、苦労を乗り越えて生きる価値を見出し、生きる意味を作り続ける人は、美しい。

人は、どこまでいっても「人間の物語」に心を動かされる生き物なのかもしれない。
体験することでしか、この物語は生まれない。

誰もが“挫折”を抱えながら、それでも前に進んでいく。私もその途中にいて、これを読んでいるあなたも、そうかもしれない。

だからこそ、
自分の限界を超えるための
“更に向こうへ”向かう一歩を⸻
一緒に踏み出していけたら、嬉しい。


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