江戸の金融規制、なぜ止められなかったのか⑤― 市場を止められなかった理由 ― 天保十三年(1842) #70
江戸の金融当局は、高利貸しを何度も規制していた。
それでも、問題は止まらなかった。
最後に、その理由を見る。
結論。
👉 需要があるから止まらない
高利金貸借之儀、前々より度々相触置候処、近頃は右貸借之儀、専之増長致し、
現代語訳
「高利貸しの件については、これまでたびたび触れを出してきたが、近頃ではその行為がいよいよ増長している」

むしろ増える。
そして、
証文等は通例之利金に認、実格別高利之上、三ヶ月限り、四ヶ月限り証文書替、
現代語訳
「証文上は通常の利息として作成しておきながら、実際は格別に高利で貸し付け、しかも三ヶ月・四ヶ月ごとに証文を書き替えている」

手口も同じ。
表面は通常の金利
実際は高金利
なぜか。
武家は体面
町人は資金
周縁層も需要
👉 誰かが借りる
供給側は工夫する。
👉 地下化する
幕府も理解している。
世上及難儀候ものも可有之候間、常体之金銀
貸借は勝手次第、相対差支無之様可致候
現代語訳
「世の中には困る者も出てくるだろうから、通常の金銀
貸借については当事者の自由に任せ、相対で差し支えないようにせよ」


止めすぎると、回らない。
結論。
👉 規制と市場は両立しない
制度は整えられる。
だが、制御はできない。
これが、江戸の金融の結論である。
次の記事は準備中です😃
参考資料
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「ふみのは」
例文が豊富です。典型的な言い回しに慣れるには良いと思います
最初の頃は不要ですが、解読に慣れてきたら辞書が必要です。まだ辞書の力をいかせていない気がします・・
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