江戸の金融規制、なぜ止められなかったのか(補 ④’)― 制度は破られるのではなく、使われた ― #69
江戸の金融当局は、高利貸しを何度も規制していた。
それでも、問題は止まらなかった。
前回までの記事はこちらです
ここでは、制度の“運用”を見る。
まず、訴訟。
相対之儀に候を、軽々敷、及出訴候儀、自ら公儀を不恐に相当り不埒に候
現代語訳
「本来は当事者同士で解決すべき事柄であるのに、それを軽々しく訴え出るのは、公の権威を恐れぬ不届きな行いである」

出訴が軽く使われる。
👉 交渉カードになる
次に、証文。
金主二而、証文宛名白紙に致し置、追而金主之名前を書入、又は盲人女名前等に致し候
現代語訳
「貸し手が、証文の宛名をあらかじめ白紙のままにしておき、後から自分の名前を書き入れたり、あるいは盲人や女性などの名義にしたりする」

証文は動く。
名義偽装
匿名貸出
👉 前提が崩れる
重要なのはこれ。
👉 制度の内側で起きている
結論。
👉 制度は守られるものではない、使われるものだ
■ 次回(最終回)
👉 なぜ止められなかったのか
*準備中です*
参考資料
画像から読み解きをサポートしてくれるツール
「ふみのは」
例文が豊富です。典型的な言い回しに慣れるには良いと思います
最初の頃は不要ですが、解読に慣れてきたら辞書が必要です。まだ辞書の力をいかせていない気がします・・
*Amazon のアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています*
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします!