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江戸の金融規制、なぜ止められなかったのか(補 ④’)― 制度は破られるのではなく、使われた ― #69

江戸の金融当局は、高利貸しを何度も規制していた。
それでも、問題は止まらなかった。

前回までの記事はこちらです

ここでは、制度の“運用”を見る。


まず、訴訟。


相対之儀に候を、軽々敷、及出訴候儀、自ら公儀を不恐に相当り不埒に候

現代語訳
「本来は当事者同士で解決すべき事柄であるのに、それを軽々しく訴え出るのは、公の権威を恐れぬ不届きな行いである」

『諸色調類集 32巻』第6巻,写. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2548842/1/18 (参照 2026-05-05)

出訴が軽く使われる。

👉 交渉カードになる


次に、証文。


金主二而、証文宛名白紙に致し置、追而金主之名前を書入、又は盲人女名前等に致し候

現代語訳 
「貸し手が、証文の宛名をあらかじめ白紙のままにしておき、後から自分の名前を書き入れたり、あるいは盲人や女性などの名義にしたりする」

『諸色調類集 32巻』第6巻,写. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2548842/1/20 (参照 2026-05-05)

証文は動く。

  • 名義偽装

  • 匿名貸出

👉 前提が崩れる


重要なのはこれ。

👉 制度の内側で起きている


結論。

👉 制度は守られるものではない、使われるものだ


■ 次回(最終回)
👉 なぜ止められなかったのか

*準備中です*



参考資料
画像から読み解きをサポートしてくれるツール 
「ふみのは」

例文が豊富です。典型的な言い回しに慣れるには良いと思います

最初の頃は不要ですが、解読に慣れてきたら辞書が必要です。まだ辞書の力をいかせていない気がします・・

*Amazon のアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています*


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