江戸の金融規制、なぜ止められなかったのか①― 高利貸問題 ―天保十三年(1842) #65
江戸の金融当局は、高利貸しを何度も規制していた。
それでも、問題は止まらなかった。
このシリーズでは、その実態を古文書から追う。
はじめて記事を読まれる方は是非こちらからどうぞ😀
江戸の金融問題は、放置されていたわけではない。
むしろ逆だ。
幕府は、かなり早い段階から問題を認識していた。
発端は「高利金」。
つまり、行き過ぎた利息の貸し付けである。
高利金之義ニ付町觸伺

今回読んでいる資料は天保十三年(1842)のものだが、明和2年(1765)あたりから高利貸し対応の経緯を振り返っている。
町触を出すべきか。
その検討が始まる。
評定所で議論され、各所の事例も参照されている。
大坂の動きまで視野に入っている。
👉 局所ではなく、都市全体の問題だった。
では、なぜ今さら問題になるのか。
👉 すでに何度も規制しているのに、止まらないから
現場はこう見る。
先年之触面已ニ而ハ当時之事情ニ協ひ不申哉

過去の規制では足りない。
手口が変わっている。
名義を偽る
証文を操作する
表と裏を使い分ける
👉 制度の内側で抜け道が作られている
幕府は新たな町触を準備する。
しかし、これはまだ序章だった。
■ 次回予告
👉 表は合法、なぜ中身は高利になるのか
👉 証文の“中身”で何が起きていたのか
次回の記事はこちら
前回の記事:両替商に関するものです
参考資料
画像から読み解きをサポートしてくれるツール
「ふみのは」
例文が豊富です。典型的な言い回しに慣れるには良いと思います
最初の頃は不要ですが、解読に慣れてきたら辞書が必要です。まだ辞書の力をいかせていない気がします・・
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