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江戸の金融規制、なぜ止められなかったのか①― 高利貸問題 ―天保十三年(1842) #65

江戸の金融当局は、高利貸しを何度も規制していた。
それでも、問題は止まらなかった。

このシリーズでは、その実態を古文書から追う。


はじめて記事を読まれる方は是非こちらからどうぞ😀



江戸の金融問題は、放置されていたわけではない。

むしろ逆だ。
幕府は、かなり早い段階から問題を認識していた。

発端は「高利金」。
つまり、行き過ぎた利息の貸し付けである。


高利金之義ニ付町觸伺

『諸色調類集 32巻』第6巻,写. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2548842/1/6 (参照 2026-04-29) 傍線は筆者追加


今回読んでいる資料は天保十三年(1842)のものだが、明和2年(1765)あたりから高利貸し対応の経緯を振り返っている。

町触を出すべきか。
その検討が始まる。

評定所で議論され、各所の事例も参照されている。
大坂の動きまで視野に入っている。

👉 局所ではなく、都市全体の問題だった。


では、なぜ今さら問題になるのか。

👉 すでに何度も規制しているのに、止まらないから


現場はこう見る。


先年之触面已ニ而ハすでにしては当時之事情ニかな不申哉もうさざるや

『諸色調類集 32巻』第6巻,写. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2548842/1/13  (参照 2026-04-29) 傍線は筆者追加

過去の規制では足りない。
手口が変わっている。

  • 名義を偽る

  • 証文を操作する

  • 表と裏を使い分ける

👉 制度の内側で抜け道が作られている


幕府は新たな町触を準備する。
しかし、これはまだ序章だった。


■ 次回予告
👉 表は合法、なぜ中身は高利になるのか
👉 証文の“中身”で何が起きていたのか

次回の記事はこちら


前回の記事:両替商に関するものです

参考資料
画像から読み解きをサポートしてくれるツール 
「ふみのは」

例文が豊富です。典型的な言い回しに慣れるには良いと思います

最初の頃は不要ですが、解読に慣れてきたら辞書が必要です。まだ辞書の力をいかせていない気がします・・

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