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江戸の金融規制、なぜ止められなかったのか②― 表は合法、中身は違法 ―天保十三年(1842) #66

江戸の金融当局は、高利貸しを何度も規制していた。
それでも、問題は止まらなかった。

前回の記事はこちら

今回は、その仕組みを見る。


問題は利率ではない。
構造だ。


表向きは普通だ。

  • 証文に通常利息

  • 形式も整う

😁一見、合法


だが実態は違う。


證文面而利足ハ、通例ニ認置、内実は礼金前利を取

現代語訳「証文上は通常の利息としておきながら、実際には礼金や前利を取っている」

『諸色調類集 32巻』第6巻,写. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2548842/1/15 (参照 2026-04-29) 傍線は筆者追加

表は通常利息。
裏で別の金を取る。

  • 礼金

  • 前利

二重取り👹


さらに、


證文書替之節々、おとりと唱、二ケ月分之利足を取、格別高利貸二当

現代語訳
「証文を書き替えるたびに『おとり』と称して二ヶ月分の利息を取り、それは特に高利貸しに当たる」

『諸色調類集 32巻』第6巻,写. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2548842/1/15 (参照 2026-04-29) 傍線は筆者追加



書替のたびに利息を上乗せ。

借りるほど増える構造😈


加えて、

  • 白紙証文

  • 後書き名義

  • 盲人・女性名義

責任をぼかす仕組み🏃‍♀️


結論。

証文は合法、中身は違法🙅


これは例外ではない。
広く行われていた。

制度を破るのではなく、利用していた。


■ 次回予告
金はどう回収されたのか
なぜ社会問題へ広がったのか

次回の記事はこちら


参考資料

画像から読み解きをサポートしてくれるツール 
「ふみのは」

例文が豊富です。典型的な言い回しに慣れるには良いと思います

最初の頃は不要ですが、解読に慣れてきたら辞書が必要です。まだ辞書の力をいかせていない気がします・・

*Amazon のアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています*


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