江戸の金融規制、なぜ止められなかったのか②― 表は合法、中身は違法 ―天保十三年(1842) #66
江戸の金融当局は、高利貸しを何度も規制していた。
それでも、問題は止まらなかった。
前回の記事はこちら
今回は、その仕組みを見る。
問題は利率ではない。
構造だ。
表向きは普通だ。
証文に通常利息
形式も整う
😁一見、合法
だが実態は違う。
證文面而利足ハ、通例ニ認置、内実は礼金前利を取
現代語訳「証文上は通常の利息としておきながら、実際には礼金や前利を取っている」

表は通常利息。
裏で別の金を取る。
礼金
前利
二重取り👹
さらに、
證文書替之節々、おとりと唱、二ケ月分之利足を取、格別高利貸二当
現代語訳
「証文を書き替えるたびに『おとり』と称して二ヶ月分の利息を取り、それは特に高利貸しに当たる」

書替のたびに利息を上乗せ。
借りるほど増える構造😈
加えて、
白紙証文
後書き名義
盲人・女性名義
責任をぼかす仕組み🏃♀️
結論。
証文は合法、中身は違法🙅
これは例外ではない。
広く行われていた。
制度を破るのではなく、利用していた。
■ 次回予告
金はどう回収されたのか
なぜ社会問題へ広がったのか
次回の記事はこちら
参考資料
画像から読み解きをサポートしてくれるツール
「ふみのは」
例文が豊富です。典型的な言い回しに慣れるには良いと思います
最初の頃は不要ですが、解読に慣れてきたら辞書が必要です。まだ辞書の力をいかせていない気がします・・
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