【実録】40万円をドブに捨てた10月末から、27日間で「京大実戦16UP」を奪い取った全記録
「夏休みで、みんな伸びたね」
秋の実力テストが返却された日、数学の先生が放ったその言葉が、鋭いナイフのように胸に突き刺さりました。 僕の成績表に並んだ数字は、1学期のそれと何一つ変わっていなかったからです。
部活動を引退し、すべてを捧げたはずの夏休み。 親が面談で勧められるまま、軽く愚痴をこぼしながらも工面してくれた40万円の夏期講習。 「これで京大に近づける」と信じて疑いませんでした。
だが、現実は残酷でした。 京大過去問レベルの対策を積んできたはずなのに、目の前の、京大志望が数人しかいないクラス向けの「標準的なテスト」すら満足に解けない。
さらに僕を打ちのめしたのは、隣の席のクラスメイトでした。 もともと数学が苦手で、僕が心のどこかで「こいつには負けない」と考えていた彼が、僕とほぼ変わらない点数を取っていたのです。
「あれだけ時間をかけ、金もかけ、必死に手を動かしたのに。僕は、一歩も前に進んでいなかったのか……?」
帰り道、夕闇に包まれた駅のホームで、親への申し訳なさで目の前が真っ暗になりました。
10月末、効率を愛した僕の「異端の決断」
京大模試まで残り1ヶ月を切っていました。 「丁寧にノートに書き、じっくり考える」という正攻法では、もう物理的に時間が足りない。計算上、逆転の可能性はゼロでした。
もともと無駄を嫌い、効率を求める性格だった僕は、狂ったように勉強法に関する本を読み漁りました。 そこで見つけたのが、**「1冊を高速で周回し、解法を脳に刻み込む」**という、当時の僕には異端に見えたやり方でした。
「書くこと」を、捨てよう。
周りがガリガリとペンを走らせる音を聞きながら、僕は自習室で一人、ブツブツと解法を呟き始めました。 最初の数日間は、手探りで真っ暗なトンネルを進んでいる気分でした。 「こんなんでいいのかな」「ただ呟くだけで、本当に実力がつくのか?」
先が見えない暗闇の中、独りきりで進んでいる感覚。 でも、今さら元の勉強法に戻っても、待っているのは「確実な不合格」だけ。 「この方法と心中してやる」。僕は自分を奮い立たせながら、ペンを置きました。
「10日目の停滞」と、20日目に訪れた変容
セルフレクチャーを始めて10日ほど経った頃、別の京大模試がありました。 結果から言えば、手応えは「1ミリ」も変わっていませんでした。
普通ならここで絶望して元の勉強法に戻るはずですが、なぜか冷静な自分がいました。 「まあ、まだ10日やしな。そんなすぐには変わらんやろ」 。わからない問題でも、愚直に毎日解説を読み返し、口に出して反復する。1問をゆっくり解くより、何回も「雑に」見返すことで、脳に強制的に印象づけていきました。
そして、さらに10日が過ぎたある日のことです。 自習室で京大模試の過去問を解いてみました。
「え、……なんかスラスラ解ける?」
今まで一行目すら書けなかったレベルの問題が、最後まで答えに辿り着いてしまったのです。一問だけじゃない。何問も。 正直、信じられませんでした。
「いや、これは所詮、自習室でリラックスして解いているからだ」 臆病な自分はまだ自分を疑っていましたが、胸の奥で小さな、でも消えない「いけるかも」という希望の火が灯ったのを感じました。
京大模試当日、問題文が「解法を語りかけてくる」
11月、運命の京大実戦。 以前の僕は、問題文を前に「とりあえず手を動かして、泥臭く方針を探る」のが精一杯でした。当然、完答する大問は一つもなく、部分点を稼げれば御の字の状態です。
しかし、その日は違いました。 問題を見た瞬間、方針の候補が脳内にポンポンと浮かんできました。 「このパターンなら、攻め方はこれしかない」 自信を持って、迷いなくペンを走らせる。
雲の上にいると感じていた京大受験生たちと、いま、対等に戦っている。 いや、追い越している。その高揚感を伴う確信が、指先から伝わってきました。
返ってきた成績表。「きた、ついにきた」
結果は、数学の偏差値59。 前回から「16」のジャンプアップ。
成績表を握りしめたとき、熱い塊がこみ上げてきました。 今まで手が届かない存在だと思っていた「京大レベル」に、自分の数学が通用した。 確固たる自信が、僕の中に生まれた瞬間でした。
あの時、40万円を無駄にした僕を責めずに見守ってくれた親に、ようやく「戦えるようになったよ」と言える。
追伸:僕が「空白の1ヶ月」にやっていたことのすべて
僕をどん底から救ったのは、才能でも根性でもありません。 ただ一つ、**「脳の仕組みに最適化した、具体的なやり方」**に賭けたからです。
僕が27日間、具体的にどの参考書を使い、どういう手順で「呟いて」いたのか。 その全記録と、具体的なセルフレクチャーの手順を、以下の記事にすべてまとめました。
40万円を無駄にし、一度は絶望した僕だからこそ伝えられる、「最短ルートの処方箋」です。
【1カ月で偏差値16UP】京大模試で数学を爆上げした「セルフレクチャー」の全貌
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