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夢中で足早に読み切った本は久しぶりだった「イン・ザ・メガチャーチ」

最近はお守りがわりに本を持つようにしている。

この内容にはネタバレはありませんっ

手元になにもないと落ち着かないのは、時間を持て余したり、
「あ、今あれがあればよかったのに」という「残念な気持ちに出会いたくない」という執着心とも言える感情。

そんな日常の中、最近の持ってる本ベストはエッセイ、ビジネス本、心理学本。(自己啓発本や仕事効率!みたいなものは卒業した。色々読んだけど結局人の主観は自分に当てはまらないことが明確になったから)

知識は自分を創っていけるし、悩んだ自分に寄り添ってくれる。
そして自分が充実して安心して満たすことができれば人を助けることもできる。

順番は、自分から。

そんな自分を助けるための血肉になるのが知識であって、
人間として生きている以上、やっぱり重要になるのが、体の仕組みのインプット。その上で意思決定をするのが脳であるのだけどその脳が司令して動くのがまず感情だ、ということで心理学を学ぶようになって数年が経つ。

私の勉強は本当に独学だしあらゆる観点から本当にざっくりインプットしてきたものでいわゆる「切り取り」に等しいものだけど、でもやっとその線がつながり始めたのが数年経った今だと思う。

本の感想を語る前にこの前段を挟んで脱線しに行ってしまいましたが、この状況をすこしでも背景を伝えたい癖のある私は補足としての記載と、つながりのある内容として前段に組み込みたいと思ったんです。

現在の私はそんな心境で、この本は小説なので、普段は手に取らない本でした。

発売が9月。購入したのは11月、そして読み終えたのは11月末。
その間、著者の朝井リョウさんがメディアに出て宣伝してたこともあって、かつ彼のユニーク(に、見せている、のかもしれない)キャラクターが、これはおそらく年齢の割に深さの凄みがありそう、という興味もあったこと、
本の内容は語られないけど本の内容のコンテンツが散りばめられた宣伝はとても魅力的に感じたので買ってみることにした。

出勤時間、眠る前、あと、晩酌をしながら。
自分の中ではかなり速いスピードで読み切ってしまった。
というか読み終わるのが勿体無い感じがして、なんなら少し勿体ぶりながら読み進めた。

「とにかく本当に面白くて、吸い込まれるように読み進めてしまう作品だった」

本書の中で取り上げられるまさに「視野の狭い世界」に、まさに自分が溶け込んでいるような感覚だった。し、読みながら「今そうなってる、まさに」という感覚すら覚えていた。
こんな読みながら体感できる本ってある?と思いながら。

普段はあまり物語を読む方ではなかったのだけど、(読まないからこそ知識が浅いので薄っぺらい主観になるのだけど)ここまで社会と密接に制作されている本ならもっと読んでいきたいし、自分の知識の充実度合いを上げていけると思いながら読んだ。
手軽にビジネス本を手に取るよりもよっぽど学びになる。

・三者三様のその登場人物から見える世界、それぞれの、経験のあり方からくる感情
・社会に渦巻く混沌とした感覚の明示化
・行動心理に基づく人間の意思決定

そんな風に私は人に伝えると思う。

本書の中では「これって読んでていいものなのかな」と言う感覚になるような内容も含まれていて、(まさに今の政治とか混沌とした社会の中で)
「朝井さん、むしろ出版社は大丈夫なのかな」と言うちょっと不穏さも感じたり、実際に起こっている現状のほぼ日常の描写があまりにも既視感があったし、ともすると一方で「こんなに本になるほど世間はこれが一般的になっている不思議」のようにも感じられた。

・日本の在り方
・繋がりという見えるようで見えない世界
・とても繊細であり、普段見ないようにしているような心の描写
・人を分類化して判断する風潮
・分類わけされて助かる人、むしろ苦しめられる人

私の感想の中のキーワードはこういったものになるのかな、と総括して思う。

この本は生きる上での中枢になる人間の内面、孤独を持って生きる人が自分が主体となって誰かの考えに身を任せなくていいようにするかのようなレッスンになるような本なのでは。と思った。

「自分が得た素晴らしい感覚」の感想は書いたものなんですが、物語自体も読むのが足早になるほど面白い文章ばかりでした。
この辺りはやっぱりさすがとしか言えない。
まさに、尊い…

3者の人生や、どこでどう繋がっていく?伏線はどこに。のようなミステリー要素も感じる繋がりがきっと夢中になる要因。

どの登場人物の感覚も感情も手に取るようにわかる。

そしてこの話は、「私はそうじゃない」なんてたとえ思う人がいたとしても、おそらく全ての人に当てはまると思った。


帯の裏に人間の本質が書かれていて、読み終えた後の鳥肌もすごい。
あと!ラストがこんなに震えるのも、久しぶり。(興奮の余韻がすごい)

私はどこなんだろう。
私はなにを本当は求めているんだろう、ということを問いかけるような感覚もあるので、普段あまりそういったことに無頓着な人も、一度立ち止まって読んで欲しい本だな、と思った。

そして今回ピンとこない内容だったとしたら、死ぬまでに絶対に「この本がわかる」という感覚はきっと訪れるんだろうと思う。

end


読んでくださってありがとうございます。
読んでいないとわかりにくい感想文かもしれません。なのにここまで読んでくださってありがとうございました。


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