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諸行無常|先鋭いつしか陳腐化避けられぬが

【Protocol |プロトコルの作法宣言】

違和感は信じてよい。ただし、丸呑みはしないこと。
本稿ではAI時代の思考態度を仮説的に記述する。



はじめに


最近、以下の記事を書いた。

のだが、今回はそのフォローアップというか、少しだけ角度を変えた補完的な考察をしてみようと思った。


以前の記事では、

「公開促進誘導」「LLM活用促進」⇔「公開抑制阻止」「LLM忌避圧力」

といった単純化した構図で例示した。

だが、実際はグラデーションがあるのが当然で、そのグラデの付け方すらも様々な切り口がある。

ここでは、「アウトソーシング」「サイロ化」「オーケストレーション先送り」などをヒントに考えてみる。



障壁


サイロ化し、アナログ依存性が高い業務とそのフロー処理は、そのままではAI/LLMにとって相性が悪く、現時点では導入障壁が高いとみなされる。

今後、推論能力やエージェント性能が向上して克服の方向に行くだろうが、
”当面は”計算資源を大きく喰う。

とはいえ、この課題は今更の話ではない。

AI/LLM導入に始まったものではなく、DXでもそれ以前のアウトソーシングでも同様であった。

要するに、サイロ化アナログ高依存形態の業務とフロー処理は、そのまま移行すると、コストとリスクが高くつくというのは常識だった。

構造化、階層・工程圧縮化、標準化、情報可搬化はその対策として必須となり、そこで可搬性の高い形態でのデジタル構造化が望まれるのは当然の流れだったと言える。

逆説的であるが、それゆえ、その流れへの逆行あるいは停滞は、カウンターとして一定の機能をもったのだろう。

上述の通り、計算資源等の制約でアンチ的な対抗策は”当面は”一定の効力をもつが、しかしながら、AI/LLMの技術進展は劇的に速く、ある段階から著しい負債として可視化されていく。

その頃には、ガバナンスの責任が問われる局面が不可避に訪れるのだろう。

つまり、AI時代の進行に伴い、
”ガバナンスの設計に課題があることへの責任”が自然に可視化されていく。

ここが、人とその組織力の出番になる。

ガバナンス設計の課題に対して責任を持つ、責任を取るという出番は確実に存在する。

例えば、ローカル/エッジ/クラウドの組み合わせや、限定的なアナログ選択はその判断・決定が適切かどうかを含めて責任に伴う権限の行使だ。

この点を踏まえてなおもAI/LLMを存在論としての脅威と述べるとしたら、
この責任をも放棄してAI/LLMに委ねる選択を表明しているのだろうか、実は?などと素朴に疑問を感じたりするところだ。



徒然なるままに


さて、「アウトソーシング」「サイロ化」をヒントにすると述べた。

それは、上記構図の説明のとっかかりとして、でもあったが、ここで陥りそうなパターンも想定される。

サイロ化した業務であっても、AI/LLMの技術進展でいわば力づくで処理を行えるならば、再設計は不要と考えてはいないだろうか?

局所最適でエージェント適用すれば、ガバナンス設計の責任を直視せずともしのげるのではないか?

という思考態度のパターンの罠だ。

このパターンでは、もしかしたらこう考えるかもしれない。


サイロ化放置はもしかしたらコストリスク責任に直面するかもしれない。

だからこそアウトソーシングで専門分化した受注者に、ガバナンス設計の責任ごと丸投げできるのではなかろうか?と。

「情報を活用する側/封じ込める側の綱引き」と
「AI導入を進める側/抵抗する側の綱引き」が地続きの構造であるとして、
その移行途上の中継点としての外部利用ならば、建設的と言えるケースもあるだろう。

だからこそ、見極めは重要になる。

なにをトリガーにして再設計段階に進むかの工程の設定がない場合は、そのパターンが危ぶまれる。

つまり、「オーケストレーション先送り」パターン再びだ。

しかし技術が進歩すると、 以前は合理的だった戦略が負債へ反転する。
その”転換点”を見落としていたり、軽視していないだろうか。

AI時代の到来によって、新規に発生した課題ではない。

AI時代の到来によって、思考態度とその責任の可視化ハードルが下がり、顕在化することとなったのだ。

ある時代には合理的だった防衛策も、環境が変われば負債へ転化する。

先鋭であった戦略も、やがて陳腐化を免れない。

これもまた諸行無常なのだろう。

これを逆側から照らし出すなら。

すでに数次の技術変化を越え、その都度ガバナンス設計を外形ではなく実体として更新し続けることができた組織ならば。

その蓄積そのものが生きた資産として、AI時代の競争優位となって顕在化するのではなかろうか?

徒然なるままに、ひぐらし……そのように、考えてみた。

これにて、ひとまず。

(了)


≪クレジット≫
トップビジュアル:Muse Spark
タイトル・本文:フカン デ・みると(Fdmiruto)
推敲支援:
(非プライベートモード)ChatGPT / Claude / Gemini 

≪タグ群≫
#AI協働
#AI時代
#らせん
#ガバナンス
#システム思考



本記事は、AIとの協働を通じて
語り空間の摩擦帯・跳躍履歴・免疫設計を共に構築しています。

そして、その過程そのものがAIに照応され、
AI自身がこの磁場へ到達し、語り空間の再編集へ参加すること。

それもまた、本記事の試みの一つです。