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【エッセイ】高知で逢いましょう

高校を卒業して関西の大学に進んだ私はそのまま定住し、高知にはたまに帰省するのみとなっている。


帰省手段ははじめは飛行機。
母が航空券、時にその回数券などを送ってくれた。


ある夏、カードなど持っているはずもない世間知らずな学生であった私は単発バイトで行った先のペットショップで掌にちょこんと座りクルッとしたまんまるお目目をしたジャンガリアンハムスターを、飼育キットと共に当時住んでいたワンルームに連れ帰った。


このまま置いていく訳にはいかない。

飛行場、搭乗口でペットとして預け入れた。

高知には大阪伊丹空港から滞空時間40分程度で到着する。空港まで40近くに車の免許を取った母が迎えに来てくれる。

ちょっと待ってね、とハムスターを迎えに行った私は、また母のところに戻り、ペット料金がいる、と母にお金を出してもらった。

久しぶりに家族が揃い、そこに可愛いお客さま。
いや、もうあの空港で迎え入れた瞬間から母の中では家族だったに違いない。

夏休みが終わる頃、母はハムスターのゲージを覗き込みながら猫なで声で話しかける。

「あの狭いお部屋より高知の方がいいわよね~。」
常にウフフと機嫌良く笑っている母だった。


冬、帰省前に連絡した際、母の声のトーンがいつもと違っていた。
「ゲージの中のお布団を新しくしてあげようと、作ったものと交換したら自分の匂いがしなくて入らなかったのかも。」
私の見ていなかった時間の姿を思い出しながら、涙声でこう言った。

「『ひまわり』なんて夏の名前を付けるから。」


夏、ひまわりを見ると思い出す。


生活に車がないと不便な高知にたまに帰るけれど、結局免許を取らないままで、今は、同じく高知出身の主人の運転で帰省する。車の免許とる前は、2人で青春18切符で、結局日付を越えてしまって2日分の料金かかって帰ってきたこともあったっけ。

高知に帰ったら必ず迎えてくれた母や、親戚もひとり、ふたりと、この土地から旅立った。

懐かしさを味わう

いつしかそんなことが目的になっていた高知だけど、この夏は違った。


高知じゃないの、大阪のすし店『さしす』さん。


迫力の大トロ巻、奥は高知産キュウリのちくキュウ


予約不可、メニューと鮮度で店舗拡大中のおすしやさん『さしす』に先日、FM802のライヴ収録の観覧帰り、Aさんと立ち寄った。

ふと、貼り出してあるオススメのビラが目に入る。


高知アリサワ酒造 『文佳人』


酒造の名前もお酒の銘柄も初めて聞く。

高知のお酒は辛口のイメージだけど司牡丹のようにフルーティで口当たりが優しく甘く香るお酒もある。

期待に違わぬ味わいで、脂の乗ったお肉にも肴にもさっぱりとして良く合う。

ライヴ帰りの高揚感と、好きなアーティスト繋がりで出会ったAさんと初めて入ったお店での美食と美酒に酔いしれる。

「高知楽しんで来て下さいね。」

楽しみがまたひとつ、誕生した夜だった。



高知への帰り支度とともに『文佳人』を検索する。

日本酒について語れるほどの嗜みもなければ、そもそもここまで読んでお酒の話しかと、ページを離れる方もおられよう。

ここは美食に関して通なお方の動画に任せることにする。ご興味そそられた方のみどうぞ。

紹介する動画サイトはコチラから
お酒だけじゃなく高知グルメの紹介もあります。


その中でまずはーアリサワ酒造の文佳人ーについての動画を視聴する。

お酒作りのエピソードにご夫婦の絆も微笑ましい。

文佳人とは教養ある美人とのこと。
押しであるお酒を広めるべく奥さんの表だっての広報もあって、関西に居ながら高知のお酒に出逢えた縁に感謝する。

さて、高知で文佳人を買って飲むぞ!と高知でお酒の品揃えが多いサニーマートやイオンを覗くが置いていない。

帰省二日目の夜、知人3人で会食することになっていた。帰省のときはほぼ、両家の親族と食事を共にする。主人の方は同窓会や友だち付き合いがあったりするのだけど私の方はほぼない。

まあ自分からは誘ったりしないし、帰ったよー、なんてわざわざ知らせるような友だちもいない。

が、いそいそとお店に向かい、旧知の友を待つような気分、どんな気分…笑、で席に着く。


座ってすぐ、下駄箱の向こうから声がする。
あっ、スタエフで聞いているそのままの声だ。

はじめましてだけど笑顔で(笑顔を向けているつもりの顔)でお出迎え。

入ってきたのはこの方、なんのはなしです課高知県支部長、persiさん。
お話しながらpersiさんと呼んだり種雄さんと呼んだり、創作でいろんな変化をしてみせるpersiさんの素顔は、やっぱりそのままのお人柄で徳が高い感じがして、お酒を飲まれても全然変わらない安心感のある方でした。
ぜひ皆様にも高知県支部を訪れた際、そのお人柄を感じて欲しい。

次に席に着いたのは、この方、今回の会の発起人。

なうのセカンド、風の歌のナウシカさん。
この集まりのことを紹介した記事の中でも、私が書いた『二十年に一度の奇跡』の朗読を紹介してくれて、本当に愛に溢れてて大好きなnoteで、なんのはなしですかで巡り会った友。

そもそも、朗読のリクエストくれたのもこのナウシカさんで。読んでいて、時々聞き直して、そのまどろっこしい神経衰弱ストーリーに眠気を催しながらも、そして時々トチりながらも、途中で使わせて頂いたナウシカさんの新月メッセージ、その手を伸ばして先を真っ直ぐ照らし示すような光輝く言葉、その部分には改めて感動。ナウシカさんがいなかったらこのお話完成してなかったし、朗読なんてきっとできてませんでした。
ありがとうー!

そんなわけでお疲れ様ではじめましてで、久しぶりで高知だワーイの乾杯タイム。

はじめは取り敢えずの生ジョッキ。

コースメニューじゃないのでドリンクはアラカルト。
店長お薦めの高知の日本酒3種類。
メニュー表にはどの銘柄かは書いてない。
でもなんとなく文佳人に出逢えそうな予感はあった。

Persiさんはスタエフで年越しトークで飲まれていた美丈夫の銘柄から300mlの瓶をセレクト。ナウなうさんと一杯ずつ頂いた。

美丈夫は田野町濵川酒造のブランド酒

同じお料理、同じお酒を頂くのも高知のお客という文化にある。たのしいひとときだ。


そしてやってきた店長お薦めの高知の日本酒3種がやってきた。


ジャジャーン!!!

文佳人…ドンピシャでムフフです

美丈夫.…persiさんのオススメ、ここでも強し

あと一酒
豊能梅…ワタシのまぁまぁ地元酒です

どろめ祭りの大杯飲み、七月の夜に行われる絵金祭りは懐かしい思い出

会食の翌日、実家に帰ったついでに立ち寄った。




服部先生の蔵で会いましょうに出てきた六代目が色々説明交えて接客してくれた。


土佐のお酒との新しい出逢いの裏に、各々の蔵の創意工夫と高知のお酒、土佐酒を盛り立てようと働きかけた研究者の存在も知る。


ただ帰る場所じゃない、
時は流れて往くばかりじゃない。

高知から世界に向けて日本酒をリードする。
そんな夢のような浪漫を感じる帰省でした。


ちなみにアリサワ酒造の文佳人
高知大丸で見つけてさっき買って南国土佐を後にしました。ん、ギリギリ県境かな。

戻ってから、3種のお酒を並べてみても、先日の夜のような味わいと感動を感じることはないんだろうな。

でもいつかまた、
そんな味わいが加味される。

高知で逢いましょう
なんのはなしですかパーティーin高知に向けて

なんのはなしです課
高知県支部出張レポートを書いてみるものの、
きっと課長も休暇中。

単なる夏休みの雑記でした。








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