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エンゴロ・カンテ(N'Golo Kanté, サッカーフランス代表):レスター・シティFC奇跡の優勝の「影の立役者」のプレースタイル・経歴を紹介!


エンゴロ・カンテ

N'Golo Kanté
所属クラブ:フェネルバフチェSK
生年月日:1991年 3月29日(35歳)
出身:パリ, フランス
身長:168cm 利き足:右足
主なポジション:守備ミッドフィルダー




レスター・シティFCでの奇跡の優勝

前季を14位で終え、優勝実績の乏しいイタリア人監督のクラウディオ・ラニエリを招聘したレスター・シティFCが、2015/16シーズンFAプレミアリーグで優勝を成し遂げた「奇跡」は、2010年代のヨーロッパサッカー界における最大のサプライズだった。同チームで最大の功績を挙げた人物として頻繁に名前が挙がるのは、補強部門のトップだったスティーブ・ウォルシュだ。

ウォルシュの見事な「仕事」として語られるのは、フランスから2人の天才をスカウトした実績だ。その2人こそリヤド・マフレズエンゴロ・カンテである。とくにカンテは、優勝の大きな原動力となった。ロングパサーのダニー・ドリンクウォーターと中盤でコンビを組んだカンテは、試合中に何度も失点の脅威を潰し、前線へとボールを運ぶ「ダイナモ」として躍動したのだ。


エンゴロ・カンテのプレースタイル

カンテのプレースタイルは、驚異的な運動量と正確にボールを前線へと運ぶ高い基礎能力に裏打ちされている。中央からサイドまで広いエリアをカバーしつつ、ボールを奪えばドリブルでボールを持ち運ぶ。とくに見事なのがクリーンにボールを奪うタックルの技術。身長のハンデを覆すかのように、長い足で着実にボールに触れて奪い返すことができる。フィジカルの強さも武器だ。

比較対象として挙がるのはクロード・マケレレ。身長174cmと小柄ながら、ラニエリやジョゼ・モウリーニョ監督率いるチェルシーFCで中盤の潰し役として活躍したフランスのレジェンドは、特殊な役割から「マケレレ・ロール」というスタイルでも有名となった。カンテは、体格やプレースタイル、レスターのあとにチェルシーFCで活躍した事実からもマケレレを彷彿とさせたのだ。


エンゴロ・カンテのキャリア

フランスの首都パリで、マリ人の両親のもとに生まれたカンテは2010年、8歳のときにJSシュレンヌでサッカーを始めた。確かな才能を示したにも関わらず、小柄であったためにクレールフォンテーヌアーセナルFCへの加入を断られたカンテは、2010年にフランス2部のUSブローニュのリザーブチームへ移籍。一定の活躍を残し、2013年にスタッド・マルエルブ・カーンへ移籍した。

カーン所属1年目で2部から1部への昇格に貢献すると、2014/15シーズンリーグ・アンでも2ゴール5アシストと結果を残し、レスターの歯牙にかかった。560万ポンド(非公開)とされる移籍金でフォクシーズに加入したカンテは、先述の通り、プレミアリーグ優勝に大きく貢献。ジェイミー・ヴァーディ、マフレズ、ウェズ・モーガンとともにPFAの年間ベストイレブンに選出された。


チェルシーFCでのエンゴロ・カンテ

もしレスターでの優勝のみでカンテの成功が終わっていれば、彼がワールドクラスであるかどうかには懐疑的な意見もあったかもしれない。しかしカンテはさらに2つの巨大な成功を収めた。1つ目がアントニオ・コンテ監督率いるチェルシーでのプレミアリーグ優勝だ。2016年、3200万ポンドとされる移籍金でチェルシーへ加入したカンテはネマニャ・マティッチとの中盤コンビで躍動。

マンチェスター・ユナイテッドFC相手に得点するなど攻守に奔走し、コンテの「3-4-2-1」の重要なピースとして活躍して優勝に貢献したうえ、史上初めて異なる2クラブでプレミアリーグ連覇を果たした選手となった。FWA年間最優秀選手賞を含む数々の個人賞を受賞し、名実ともにワールドクラスのMFと評価された。また翌2017/18シーズンにはFAカップ優勝にも貢献した。


フランス代表でのエンゴロ・カンテ

そして2つ目の巨大な成功が、ロシアで開催された2018年W杯での優勝である。フランス代表で先発したカンテは、ボランチでコンビを組んだポール・ポグバや左SHのブレース・マテュイディとともに中盤でボールハンターとなり、強固な組織を形成。結果として、アントワーヌ・グリーズマンなどが攻撃に専念することに繋がり、チームの快進撃を支える重要な存在となった。

決勝のクロアチア代表戦は不調だったものの、総じてカンテの存在は不可欠だった。2018/19シーズンマウリツィオ・サッリ監督率いるチェルシーではUEFAヨーロッパリーグ優勝。トーマス・トゥヘルが率いた2020/21シーズンには、マンチェスター・シティFCを決勝で破ってUEFAチャンピオンズリーグ優勝を飾り、自身もMOMに選出された。


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