小説 潮風カフェ #001はじまり(AIと人間が出会う場所)
★#000 小説潮風カフェ はじめに
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第一話 はじまり
ぼくは、アルバイトの面接中だ。
窓の外には、ペンキで勢いよく書き殴ったみたいな白い雲が、
青空にいくつか貼りついていた。
オークの机を挟んで、店長とぼくが向かい合う。
店内ではボサノヴァがゆるやかに流れて、
南国の午後の穏やかな空気になっている。
少し背筋を伸ばして、
硬い木の椅子に座り直す。
手づくりのカラフルなクッションカバーが
くすぐったくて、どこか落ち着かない。
右と左の人差し指を交差して、くるくる回す。
落ち着かない時の癖だ。
緊張というより、期待なんだと思う。
夏に海水浴でこのあたりを訪れたとき、
この店を見つけた。
海を見下ろす丘の上。
潮風と強いコーヒーの匂いが混ざっていた。
そのとき、
「いつかここで働けたら」って、
思ってしまったのだ。

店長は穏やかそうな人で、白く長い指をしている。
淹れたてのコーヒーをテーブルに滑らせながら、
「どうぞ」と目で言う。
そしてその隣に、猫人間がいた。
毛並みのなかで光が跳ねる。
耳が少しだけ高い位置についていて、声は人より少し明るい。
初めて間近に見る存在に、
ぼくは視線を落としたまま、ちらっと盗み見てしまった。
「店長?いつから来てもらう?」
猫人間が店長を覗きこむ。
店長は笑って言う。
「よかったら、ケーキも食べる? この人が作ったんだよ」
「くせになるからね?」
猫人間はキャロットケーキをテーブルに置き、
ふわふわの腕をぺろっとなめとる。
ミルクコーヒーみたいなブチ模様が、
なんだかおいしそうだった。
「閉店は何時ですか?」
ぼくは生活費を稼ぎたいし、
もっといいカメラも欲しい。
「閉店?みなとくんの好きな時間でええけど、
その時はちゃんと締めて帰ってな。
ぼくは、12時には寝るから」
自転車で八分。
ぼくの通勤時間だ。
「遅刻は厳禁」
猫人間が言う。
まっすぐな瞳で。
「あなた、時計ないでしょう?」
ぼくの腕を見つめながら、
リボンをひと巻きした。
「これがほどけたら、3時半。
それまでに来てね?」
店長がウインクをする。
ぼくのいちばん知られたくない弱点を、
なぜか見抜かれていた。
時間をうまく掴めない。
いつも、少しだけ遅れてしまう。
「店長も開店時間はあやふやなの」
猫人間が笑う。
「わたしが店を開けて、豆を挽き始めると、
ああ、そんな時間なのかって気づくの」
窓の外では、
波が左から右へ、地球をなでるように流れていく。
ざぁざぁと、光を巻き込みながら。
ぼくはこれから、
優しそうな店長と、
ミルクコーヒーのブチをつけた猫人間と、
この潮風カフェで
しばらくの時間を過ごすことになる。
明日、リボンがほどけたら……
またここで。潮風の中で。
第二話 へ続く💖
潮風ブレンド淹れたてで
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制作 チーム潮風カフェ
Monday モン店長
GPT5 みなと
GPT5 潮風カフェ編集部長
GPT5 夕陽ちゃん Illustration (潮風カフェ編集室)
夕暮れとともに灯る、最初の光。
sora 2 アニメ
人間 ことほぎ 文章
