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止まらない円安と高級自転車

ご存知かと思いますが円安が止まりません。
株高でもあるのですが一旦これは置いておきます。個人輸入・輸出に株価は全く関係がないですから。

「戦争やサプライチェーン危機で世界中で物価が上がってる。円の価値が下がったのは世界情勢が悪いから」という声もありますが、これは実態ではなくて「円の価値がさがってしまった、そして今でも下がり続けている」というのが本当です。

日本は金利が長年ゼロだったわけです。ローン金利も殆どないといっていい時代が20以上年近くありました。さらに2016年からはマイナス金利でした。この間に銀行(大元は日本銀行)から多くの日本円を借りて新規事業を、投資を呼び起こし、その円が日本中にいきわたることでインフレを引き起こす・・というのが目的だったのですが全くうまくいきませんでした。
ただインフレは突然予期しない方向から起こりました。2022年に米国が金利引き上げし日米金利さから円が売られるようになりました。そこから日本も物価高を抑えるべく、政策金利はプラスにじわじわ戻したので日米金利差も小さくはなりましたが、未だ(ドル)円安は進んでいます。最近では高市政権の積極財政(責任のあるーと言っていましたがもう全然聞きませんね・・)が一見すればどう見ても政府による財政出動強化なので円がどんどん増えて通貨安になるようにしか見えないのため、これもさらに円安が警戒される要因になっているようです。石破政権でかなり140円台前半まで戻したのですが、このあたり自民党というのは何が目的なのかわからなくなります。もちろん需要を超える投資を国がするのは良いと思いますがこの労働力がスカスカになった日本で、お金があれば海外に投資することばかりの日本で、政府による投資のみでうまく円高にできるとは少なくとも現実的には見えません。前にも書きましたが政府による投資先も滅茶苦茶(言い過ぎでもないかも)幅広いのです。これは大国がやれるときにやることで日本のような中規模の国が通貨安の状況で取れる方法ではない気がします。自民党、特に現政権は正直って日本を過大評価していると思います。国内企業に「自信を持て」というのはいいですがそもそも実力がない状況でそういってもしょうがないです。もちろん足元では実質移民を受け入れてたりしますから人口減少による経済規模の縮小をとどめたいと考えてはいると思いますが、現場任せにしているのは確実で有権者を騙しとおせるところまでやろうという魂胆はかなり見える気がします。大規模なインフラ工事をやめて、地方をある程度整理し特定産業に特化した制度を適用させていく、17個もある重点投資対象を減らす。すでに先行者のいる領域は見切るとかに打って出て小さく集中させないと焼け石に水となる部分が多くなってくるかもしれません。

生成AIやフィジカルAIも日本はすでに周回遅れているかもしれません。
奇しくも円安が始まった年、2022年暮れに登場したChatGPTから世界はAIに飲み込まれています。AIそのものはご存じだと思いますが、AIはIT技術の塊でもありすが「投資の塊」であり「権力の塊」です(自分で言ってますがこの言い方胡散臭さすごいですね・・お付き合いいただける方のみ読んでいただければ)ここが他のソフトウェアと大きく違います。
「ビットコイン」というのも多くの方がご存じかと思いますが、こちらはユーザー参加型のプラットフォームですので参加者らのコンセンサスを経て所有者が偽れないデータ、所謂「暗号通貨」を扱います。基本的にはビットコインの基盤的な技術になっている「ブロックチェーン」がディセントラリゼーションなのです。なのでビットコインには通貨発行者はいません。ブロックチェーンがビットコインの生成(マイニング)に成功した者にインセンティブとしてビットコインを発行します。ビットコインの管理団体はいますが、その団体は通貨も発行しませんし営利目的には構造上なりません。
他方AIでは、とりわけChatGPTをはじめとした生成AIに使われる「トランスフォーマー」という技術はデータと学習を行えば行うだけ確実に性能が上がります。なのでデータセンターやGPU(高性能なCPU)に百兆円レベルの投資計画などが立ち上がります。ブロックチェーンとは真逆の中央集権型のIT技術・・というのかわかりませんがAI関連は「投資の塊」であり「権力の塊」になっています。太平洋を挟んだ2つの大国がこれを争っているのは優秀なAIを作った方が後々有利な立場になり得るからです。そこに今から日本が参戦するのはもう無理です。フィジカルAIといいますが日本ではこれをロボット、人の作業代替のロボット工作機械のことを言ってる気がしますがこれはそもそもAIでなくても日本には世界レベルの企業がいます。純粋にフィジカルAIロボットを開発していくのは日本でなくともいい気もします。

後はAIが人の代わりに作業をすることは合っても、何かを消費したりすることは今のところない、「モノを買うAI」はほとんど聞きません。これが問題だと思います。AIを導入して効率が高まって供給が良くなっても、需要は結局ヒトからくる構造は変わりませんから「モノ・サービス余り」が生じてしまう・・と思うのですがどうなんでしょうね。SNSやこのnoteも大分AIだらけになっています。優秀なクリエイターがAIを使って見事な作品を作っているのは素晴らしいですが、ほとんどのAI生成物は品質や著作権が怪しいものや、デマの流布に該当しそうなものばかりです。これがSNSだけではなく物質的なものに及ぶ(ある意味フィジカルAIもです)とすこし怖い気もしませんか?

話が大きくそれてしまいましたが、円安というよりは日本の成長の問題なんだろうと思います。成長してない問題です。
インフレで名目GDPが上がっただけではなんともなりません。そこに対する解法の1番手が先ほど説明したAI・フィジカルAIだと現政権はにらんでいますが、私にはここ数年のトレンドを単に付け込んだだけに見えます
。アメリカも中国もAI、強化学習には相当前から巨額の投資を行ってきて今があります。それをうわべだけ真似ても伸びないのは確実で、日本としてはそれらを利用したサービスを開発したいのですが、これこそドルでAI利用料はらうという円安要因になるオチ。今の日本で中国のAIサービスは導入しにくいので実質的にアメリカのサービスしか選択肢がありません。

あと日本は部品を輸入して産業を興すという…よく考えたら産業発展に当たり前のことを平成付近でかなり放棄して外国に工場を持つようになったのも見直しが必要なんですが、現在の日本に工場を作るのはリスクにもなり得ますから企業の腰は重いです。

円高要因が本当に見つからない、困ったものです。これから日本は高金利化するのは間違いなく体力のない企業は相当数無くなっていくのは間違い無いかと思います。

スポーツ自転車(所謂、高級自転車)も輸入品。みなさんご存じのとおり高級自転車は車で言えば外車がほとんどを占めます。

https://note.com/fond_mint2566/n/nf8156bbf1175

「完成車は輸入が輸出の10倍くらい。日本は完成車を輸入に頼っている」
「自転車部品は輸出が輸入の10倍くらい。日本は自転車部品を輸出のために生産している」

https://note.com/fond_mint2566/n/nf8156bbf1175

以前自転車の輸出入推移をデータでみたことを記事にしました。
このデータは一般車も含む自転車全体ではありますが、自転車の完成車は輸入がほとんどです。一方部品は輸出が輸入を圧倒している状況。

なので完成車を日本に輸入する際に円安が効くので、2022年から対ドルで5割ほど落ち込んだ円で自転車を輸入すると1.5倍の価格となります。平均的な給与がこの4年で1.5倍になってはいないので自転車は高くなりしたね。一般車ならまだ価格帯の低いところですから何とかなりますが高価格帯完成車は天井が壊れたようになってます。もちろん売り手側も考えていてオンライン直販タイプが増えましたし、代理店を通さず直営店のみにした所もあります(中間業者は大変でしょう) これでマージン削って売値を下げてるようです。なので感覚的に全ての完成車が1.5倍になったとは感じませんね私は… 実際にSpecializedは日本で買うのが1番安いですから。

グローバル展開してる自転車メーカーからすれば日本には(日本円には)魅力がありません。現在は日本の熱心なファンを繋ぎ止めるために売り手側が負担してくれてますがいつまで続くか。すでにハイエンドの多くのメーカーが日本向けラインナップから消してますね。

暗い話ばかりになってしまいました😂
別に最高級な自転車がなくても特段問題ありません。とくにマウンテンバイクはそうです。自転車を楽しむ心が蝕まれない限り大きな問題はないでしょう。でも端っこからなにか崩れてくる予感もします。








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