['25 コンサドーレ] vs.サガン鳥栖 〜効果覿面対策術〜
2025明治安田J2リーグは第24節。
長い中断期間を経て、ホームに戻ってきた札幌。前節はアウェイ磐田で1-5の大敗。勝負をかける夏の戦いの始まりをまさかの形で落としてしまった。その分、今節で求められる結果は勝利だけであるのは承知の上だろう。鳥栖・長崎・大宮と上位との対戦、そして連戦となる8月のスタートを良いものにできるか。
一方、リーグは3連勝中の鳥栖。直近5試合で3勝1分1敗、4戦負けなしと好調。開幕ごろの不調を思わせない戦いぶりで4位につける。差のない自動昇格圏に対してチェイスできるか。昇格のライバル相手に勝利は必須、前半戦同様にしっかり勝ち点3をもぎ取る。
↓今節のハイライトはこちらから。
↓鳥栖戦前の戦術チェックはこちらから。
↓前節の記事はこちらから。
↓前回対戦時の記事はこちらから。
↓2025シーズンの各節の振り返りはこちらから見れます。
試合概要・スタメン

結果は1-0でホーム札幌が勝利を収めた。
互いにシュート数は10を超え、ゴール期待値は1を上回ったが実際には札幌の1点(しかもGKミス)に留まる。逆に、鳥栖は1点取れる状況下で取れなかった。こういったゲームで札幌が勝った要因とは?

札幌は前節から4枚替え。
U-22日本代表帰りの原がそのままスタメン、チェック・白井・克幸もスタメンに復帰した。
そもそも、システムが3バックに変わったことで鳥栖対策といったところか。4バックがスタイル化していたが、キャンプから取り組んでいた3バックを使えるという幅のある戦術選択。
鳥栖は前節から変更なし。
好調をそのまま維持する。
鳥栖対策

このゲームでのポイントは札幌の鳥栖対策であろう。
ということで鳥栖保持時から。
鳥栖はベースの3-4-2-1の形を崩さず、3CB+2CHでの入り口。そして、特徴的なシャドーの降りてくる動きもある。中盤は2CH+2シャドーの4枚で札幌の2CHに対して優位性を持つ。この周辺のパスコースの多さと距離感が鳥栖の特徴。
両ワイドに関しては、WBがそれぞれ幅をとっている。右の長澤はサイドで攻撃の起点(タメ)を作ることができ、左の新井は1v1での仕掛けが魅力。両サイドに利点と攻撃のポイントがある。

それに対して、守る札幌は今節は3バックを採用しミラーゲームにした。
前線の3枚で鳥栖の3CBに対応し、中盤はCH同士でマンツーマン。鳥栖の攻撃のキーであるシャドーに対しては、両CBがそのまま前進してマンツーで捕まえている。ここの監視が強まっていて、鳥栖の攻撃を機能させない狙いがある。
敵陣でのpressingではマンツーが基本となるので、センターCB浦上はワントップ山田と対峙することになり、ここでの対人の強さが問われる。両ワイドはWB同士で対応。
この札幌のマンツーでのマークが功を奏し、鳥栖のビルドを機能させていなかった。戦前から鳥栖のビルド〜アタックはシャドーがキーになることはわかっていた上で、そこの捕まえ方が重要だった。どう対応するのかな?と思ったが、マンツーで自由を与えないことを選択した。
特に、鳥栖のシャドーの一角であるスリヴカはハーフスペース上で降りていくだけでなく、CHあたりの中央のエリアまで動いてくる。そこに対してもスペースを埋めたりしつこくつくことで対応可能。
鳥栖はスリヴカも西川もシャドーが降りてボールを引き出そうとする。その特徴に合わせて札幌は、pressingでは背中を押すように押し出し、鳥栖の手前のスペースでの自由を制限する。これで鳥栖は持ち味のポゼッションができない。結果的に、孤立しているワントップの山田にロングを当てるだけになり、札幌はそこで浦上が冷静に対応することでマイボールにできる。
このpressingに押されてうまくいかない鳥栖のムーブは、第21節のいわき戦でも見られたもの。いわきのHigh-pressingを前に繋ぐことができず蹴るだけになってしまった鳥栖。その時と同じような展開となる…。

とはいえ、札幌もずっとpressingを続けては体力が持たない。なので、敵陣深く以外ではブロックを組んで引き込ませる形にシフトする。前ではpressingに出ていたが、自陣では帰陣しブロック形成することを優先する。
3バック+WBがいることでブロック時は最終ラインに5枚並べることができ、かなり強固なブロックを組める。そして、枚数がいるので万が一突破されてもカバーを担保できるので安全。5-2-3のコンパクトなブロックで相手を困らせる。
ブロックを組んでいる場面では、ボールへはチャレンジングにならず、構える(ボールの動きを見る)ことで相手に持たせるようなイメージ。これは、藤枝戦や熊本戦など最近の良い守備ができていた時のと同じ感じ。逆に、守備が崩壊した磐田戦ではボールに飛び込んでpressingするプレイヤーがいたりで守備組織を自分らで壊してしまっていた。
その上で、ポゼッションに力のある鳥栖(ボールの動かし方、プレイヤーのポジショニングが良い)に対しては、ボールに飛び込まずにマークを捕まえることにした。イメージとしては、札幌がこれまで対戦した中だと甲府や山口などの5-2-3でミドル〜ローブロックを組んでいたチームのような感じ。(これらのチームと対戦した時には崩すのに苦慮した)
マークを捕まえる点においては、このブロック内でも鳥栖のシャドーへの警戒を強めて、札幌のシャドー・CHあたりでコースを消したり自由をなくす。パスが入れば強く寄せて体を当ててボールを離させる=シャドーに持たせるとチャンスメイクされるのでボール保持させないようにする。
合理的で効果的な守備を披露する札幌。鳥栖の前進する手段を全てシャットアウトするような形で、かなり良い守備ができていた。
一方、保持する時間の多い鳥栖は自分らのスタイルを発揮できず、しようにも札幌がそれを阻んでいるので難しい。サイドに預けて仕掛けたいが、左で1v1できる新井に渡しても警戒されているのでアタックに移れない。逆の右WB長澤にはボールは入るけど、仕掛けるようなワイドプレイヤーではないのでパスを預けるだけになる(長澤に対峙した原は駆け引きの部分でかなり分が悪く、守備の課題が明るみになっていた印象…そこは改善点)。
俺たちもかあ…


逆に札幌保持時では。
3バックの今節の札幌。
4バックの時と違うのは…
・3+2の入り口
・ワイドの立ち位置が変わる
・ポジションチェンジのオプションがある
といったところ。
3+2の入り口は、図を見ての通りで3CB+2CHという構図になっており、CH(克幸・高嶺)は相手のシャドーの脇で受けることができる。しかし、鳥栖もここはCH同士でマンツーでハメてきている(5-2-3で構えている)。
ワイドの立ち位置が変わるという点においては、いつもの4バックであればサイドはSB-SHの並びになるが、3バックではワイドはWB1枚のみ。サイドから切り崩すことになるが、ここのレーンに1枚しかいないのでWBの立ち位置が重要になる。
そこで、右は少し下り目でビルドのサポートに入る形をとる(後述する部分に関わる)。左の原は幅と高さをとっており、SHらしくサイドで1v1を仕掛ける準備をする。そんな感じ。

[ポジションチェンジという点においてはここから]
例えば、左サイドは原が前に出ているので手前はスペースができている(宮の左側)。いつもはここに左SBがいる。今節の場合は、ビルドの流れで克幸が降りてくる形がよく見られた。これは、克幸は(高嶺もそうだが)中盤にとどまったままだと相手のCHにつかれているのでパスを受けられない=そこにいる意味があまりない。
克幸のゲームメイクの力を考えても中盤でパスを受けずに何も仕事をしないのは勿体無い。そこで、克幸が左サイドに流れながらビルドの出口となり、サイドで受けてそのまま原の背後へ入れていくシーンもあった。
また、克幸が最終ラインに降りるとビルドの入り口は4枚になるので、2-3でpressingにきている鳥栖に対して4-1,2で対抗できる。入り口で同数(ハメられない)にならずに済むので余裕も生まれる。
他に、元はシャドーだったチェックが降りてきてタテパスを引き出してチャンスに繋ぐ役割もある。バランスを取るためにチェックが降りるなら、逆のシャドーである白井はトップの一角となりアマドゥも中央に入っていける(ターゲットになる)。

これに対して鳥栖は、ベースの5-2-3でのpressingというよりも構えながらの体勢になる。
最前線のシャドーはpressingに出ると背後のプレイヤーにパスが通る恐れがあるのであまり出られない(チェックがいる)。なので、ステイしながら札幌と同様にpressingよりも引き込ませる方をとる。
最後方。
2トップになる部分に対しては3CBで見ることができるので、+1での守りになる。ここに札幌が脱出するようにロングを入れてきても競ることができ、+1であるのでカバーもある。右ワイドでウラを狙う原対しては、WB長澤がマンツーで対応し簡単に破られないようにする。

逆の右サイドでもポジションチェンジが可能。
右サイドの場合、WB高尾が低めの位置を取っているというのは前提で書いている通りで、いつものようにSB化してビルドに関わる。ここでの枚数過多を防ぐために、右CB西野は一個前に出てCH化。ここの形は4バックの時のような形で、いつもの風。
また、高尾が降りると大体フリーになるのだが、ワイドで鳥栖がpressingに出るなら左WB新井が担当になるが、白井がワイドに流れて新井をピン留めしているおかげで端から新井がpressingにくることもない。高尾と西野の高低差(ポジションチェンジ)を効率的に活かせる。結果的に、スリヴカがCB,ワイドにpressingしないといけなくなる。
白井が流れるとトップはどうなるのか?
と思うが、右にボールがあるなら逆シャドーのチェックがトップの一角になり、アマドゥと2トップみたいな形になる。これは左サイドにボールがある時には、チェックが降りて白井が2トップの一角になるのと同じ仕組み。このバランスの取り方とその先でのメリットがある。

しかし、札幌はうまく立ち位置を変えたりするがそこからの前進には疑問。チャンスというチャンスがやってこない。
サイドに動かしてロングを入れても、後方は3CBで守れている鳥栖に対応されるし、サイドを走らせようにも白井はウラへ動けない・動かない。原へのサイドチェンジで1v1の形を作れたが、それはかなり限定的かつ長澤を抜くことができない原のドリブル…。
結局戻すことになるか、ロング蹴って失うかになる。
アタッキングサードに入り込めても、そこでは対ブロックで決定機を生むには難易度が高い。せいぜい、ミドルシュートで枠に飛ぶかどうか。
あるいは、相手の攻撃を受けた後にカウンターへ!と思っても、かなり守備的なゲームなので奪った瞬間に前に出力することができない。カウンターを発動しようにも、枚数も機動力も足らない状況。どうすれば得点が取れるのか。ここでの前進方法には頭を悩ます。
守備は引き気味で引き込ませるなら、相手の攻撃を抑えて良い形で奪えればカウンターに出れるはず。しかし、ここでの出力が上がらないのでカウンターはミスが多い。
— 鵜外 (@engjpn_ugai) August 2, 2025
守備が良い分、攻撃のリソースがかかりにくい。結果的にブロックを崩さないと行けない...。良いゲームだけどなあ。
という風に、お互いに攻撃への道のりが見えなくなっていて、思ったような攻撃ができていない。鳥栖も札幌もいつものように進むことができず決定機もない。どっちも良い守備と停滞感のある攻撃。どっちが持たされているんだか、どっちが焦れているんだか。
0-0で前半を終える。
HT 札幌0-0鳥栖
— 鵜外 (@engjpn_ugai) August 2, 2025
守備面での狙いが素晴らしい。鳥栖の攻撃のキーである2シャドーをマンツーDF使いながらシャットアウト。全体的にpressingよりもブロック優先で帰陣が早い。安定的な守備。
攻撃面ではポジションチェンジでスペースを手前では使えるが、その後の前進・アタックはどうか?#consadole
後半
お互いにHTでの交代はなし。
狙いの時間帯
「後半の入り〜鳥栖の交代前まで」は攻め時である。
鳥栖はやり方うまくなっている。
— 鵜外 (@engjpn_ugai) July 29, 2025
前回対戦同様に策を明確に効果的なものを持たないといけない。前半終了まで耐えられればチャンスは出てきそうではある(鳥栖は前半リードあるとかなり守備的になる=逆に攻撃側はチャンスメイクできる)。後半の入り〜鳥栖の交代 までが特に攻め時かなあ?#consadole
これまでのゲームでも、鳥栖は後半入り〜交代前までではかなり守備的になり攻撃に出ないことがほとんどだった。失点こそしていないものの、この時間帯での押され具合とピンチの多さは相手にとって狙いどころ。
札幌も自動的にそういう流れになる。
後半入りから攻めの姿勢を見せてCK獲得やチャンスの雰囲気を感じ取れた。本当はここで1,2点入ればかなり楽だった。

後半の入りからわかったことだが、ビルド時は3+3の入り口が固定化されていた。
上図のように元の3CBから右CB西野が一個前に出て、WB高尾が下がってくる。この形は前半からの継続。そして、中盤では高嶺がセンターになり左に克幸が開くような形へ。
これで3+3の構図となり、中盤は2CHに対して+1枚なので優位である。プラス、前線のプレイヤーが前線に張ったままで良いので(西野・克幸がハーフスペースをとっているので下がらなくて良い)、相手のDFラインを前進させないことにも繋がる。
結局、この形は後半ずっと続いていたような気がする。

その中で、左からの前進で原が抜け出すシーンが何度かあった。
その仕組みとしては、左CB宮が持ったタイミングで同サイドシャドーのチェックが降りてくる。ここでの降りる場所が良い意味で微妙(絶妙て言えば良いのか)で、鳥栖はこのチェックをフリーにさせるのか?あるいは誰がマークに出るのか?で困惑。
マークに出なければチェックがフリーで引き出して前を向ける。マークに出ればそのマーカーの背後が空いてしまう(空いたスペースの延長のスペースに原が走る)。
鳥栖は前提として誰かがケアするために出ないといけない。右CBの井上を出すと中央に穴が空き、その背後にロングを入れられゴールへの距離を縮められた状態で突破されるのを防ぎたい(アマドゥがスルッとくるかもしれない)。なので、このサイドではWB長澤をケアに回すしかない。CH松本をスライドさせようにも、松本はハーフスペースに開いている克幸をマークしないといけないから出られない(=克幸は1stプレッシャー西川の背中をとっているので受けられる可能性も高い)。
ここで長澤が出てしまうと外の原が抜け出すチャンス。こういうズレを狙って札幌はシンプルながらも確実に敵陣に入り込める。
3+3の入り口設計と、前半から続くポジションチェンジとバランスでうまく攻撃の糸口を見つけた。しかし、決定的なチャンスはやはりやってこず…。
鳥栖の工夫
攻撃を耐えた鳥栖は56分に選手交代。
CH松本に変えて西澤、トップ山田に変えて鈴木大馳。
鳥栖は交代という一つの区切りを持って、ここから攻撃への出力を上げる(これまでのゲームと同様の流れ)。


この交代で目を見張ったのは、西澤のポジショニングだった。
CHでプレーすることになった西澤だったが、実際にはシャドー的な立ち位置でプレーしていた。=3シャドーのイメージ。
上図のように、鳥栖が攻撃に移ると5-2-3でブロックを組んでいる札幌の2の脇のスペース(ハーフスペース)に西澤が流れていく。ここでフリーになった西澤が受けて前を向いてチャンスメイクする。この形が相次ぎ、鳥栖の流れとなった。割と大きなチャンスも出てきて西澤が流れを呼び寄せた。
札幌としてはここのケアが遅れることで何度も危ないシーンを迎えてしまった。西澤がフリーになるのは、5-2-3というシステム上スペースが生まれてしまうのは前提として、同サイドの原・宮・高嶺がそれぞれマークについていることで誰も西澤にマークできない。チェックが下がれば良かったのかもしれないが、1stプレッシャーとしての役割があったので難しい(そもそもマリオがもっと守備頑張れよ)。
こんな感じで鳥栖も工夫を加えながら徐々に得点の匂いがしてくる。
ワンチャンス
荒野拓馬が値千金の決勝ゴール!🔥
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) August 2, 2025
🎦 ゴール動画
🏆 明治安田J2リーグ 第24節
🆚 札幌vs鳥栖
🔢 1-0
⌚️ 77分
⚽️ 荒野 拓馬(札幌)#Jリーグ pic.twitter.com/8uGkE17rZ4
試合が動いたのは77分。
右サイド高尾がスペースを見つけてサイドチェンジ。その先で受けた途中出場の宏武が持ち上がってクロスを供給。このクロスを鳥栖のGK泉森がファンブルしゴール前にこぼれる。このこぼれを見逃さなかった荒野が押し込んでネットを揺らす。
守備的な時間帯となっていた中でラッキーながらも生まれたゴールだった。この攻撃のスピード感は前半のところで求めたかったカウンターでのスピード感。サイドチェンジでスペースに広げ、受けたワイドが素早く持ち込み早い段階でクロスを上げる流れ。
中の枚数的には得点への期待は低めであったが、鳥栖のまさかのミスでゴールが生まれて本当にラッキーだった。が、これも勝負を分けるポイントだった。よっしゃー!
鳥栖としては、後半の入りを抑え、交代で流れを掴んでチャンスも増えてきた中で逆に失点してしまった。自分らの流れであったが少しの隙が失点に繋がってしまった。
流れの中での対策

終盤でリードし後は守るだけの札幌。
先ほどから頻発してたマークのズレに関してだが、5-2-3から5-3-2にしたことでさっきまでのズレをなくすことに成功する。
青木の投入で中盤ができるプレイヤーが3枚揃い、5-3-2のブロックにした。中盤が3枚になったことでハーフスペースに流れてくる西澤を直接的にマークスすることができ、ターンされてもその先を遮断できる(ボールにアプローチできる)ので対策として良い。
リードがあることで前線からのpressingも無理に行かずに、引いてしっかり守れれば良いので飛び込んで交わされる恐れもない。=中盤3枚から枚数繰り出すとかにはならない=5-2-3にならずに済む。
守備の問題はシステム変更で解決。
守備に関しては、途中から中盤が荒野-高嶺-青木に変わったことで5-3-2でのブロックを敷けるようになった。=これは鳥栖の西澤が右HSに流れてきたことに対する対策になった。
— 鵜外 (@engjpn_ugai) August 2, 2025
鳥栖は3シャドーな感じになってそこからチャンスが続出していたので、ここに守備の手を打てたのは大きかった。#consadole
5-2-3では2の脇のハーフスペースを使われる。それが1枚目だが、3シャドーと化した鳥栖にうまく使われ西澤が何度も前線に持ち込みチャンスメイク(DFラインもマークがいるので西澤に出れない)。
— 鵜外 (@engjpn_ugai) August 2, 2025
2枚目の5-3-2にすると流れてきた西澤をケアすることもできる。荒野青木が中盤できる利点。#consadole https://t.co/Y4zypX48qD pic.twitter.com/tSRSeN45eu
しかし、一つ問題があるとすれば保持時のロストまでの時間の短さである。
特に後半終盤にかけてはリードはあるものの、奪取後はキープしながら時間を使いたい。ただ、実際には後方からロングで逃がしてロストするか、2トップ(マリオ・出間監督)にボールを当てても収まらず頑張っても5秒くらいで失ってしまう。
前半からそうであったように、全体的に安全な前進(簡単に失わない)ができず仕舞いのまま、足が止まり始める後半にはさらに拍車がかかった。その結果、奪ってもすぐに失い守備の時間が長くなった。この辺の質やキープについては変えないといけない部分。守備が良い分、攻撃も良くならないといけない。その基礎である前進・パス・ポスト+ポジショニング・走る…などそういったところを欠けてはならない。
結局、そのまま1-0で札幌が勝利。上位相手に大きいな一勝。
総括
まずはどんな形でも勝ててよかった。
上位相手の勝利は徳島くらいだったので、これを積み重ねたい。
攻撃の部分では、今節はかなり貧弱になってしまったのかなと思う。保持していても、手前でのポジションチェンジやバランスの取り方はよかったが、それ以降のアタックに繋がる部分のディティールはうーん…というところでなかなかチャンスを作れなかった。カウンターに出ようにも出力できないことも多く、守備的だったからということを考えてももう少しスピード感持って押し上げたかった。ただ、前半はそこまで無理をしないプランだったと思う(鳥栖の攻撃を抑えることがメインだった)ので前半は仕方ないかな。
そんな中で先制・決勝点となったシーンでのスピード感は理想に近い。あれくらいの持ち上がりと早い展開で攻めれば何かは起こる。ラッキーな形での得点だったが、紛れもなくあそこで持ちがってクロスを入れたことに意味があった。今節は決まればなんでも良いという感じだったか。
守備は素晴らしいものだった。
鳥栖対策をどんな風に打つのかかなり気になっていたが、実際に見てみると鳥栖のストロングやキーポイントをほぼほぼ潰せていて感動した。鳥栖の特徴や強みをシャットアウトしたことで、特に前半はピンチらしいピンチも少なかったと思う。
やはり、敵陣ではpressingに出ることが必要(今節ではマンツーでハメて制限する)だが、全ての部分でpressingのように飛び込むのはあまり良くない。過去のゲームで引き気味で安定的な守備ができていたことを考えても、今節のブロックを選択するタイミングやpressingに出るタイミングが慎重だったのはよかった。飛び込むよりも引き込ませて手段を消す方が合理的。
後半は穴をしっかり突かれて危険なシーンもあったが、システムで抵抗し失点する前に対処できていたのも大きい。これが狙い通りの守備だったかはわからないが、このおかげで幾分か相手の攻撃の威力も下げることができた印象。
この良い流れを継続しないと意味がない。
来週はアウェイ長崎と大きな一戦。8月中は毎週ゲームがあり、上位では他に大宮との対戦も控えている。この夏が昇格に向けてのラストチャンスといってもいいくらい重要。
連勝は必須。来週も粘り強く戦い、確実に勝利しよう。

