【アイビーとプレッピー】似て非なる二つのスタイル、その違い、わかりますか?
「なんとなく似てるけど、実は全然違う」
ファッション誌を読んでいると、「アイビールック」「プレッピースタイル」という言葉をよく目にします。
どちらもブレザーにチノパン、ローファーにネクタイ…パッと見の印象はかなり似ています。
でもその背景や意味、着こなしには、実は明確な“違い”があるんです。
この記事では、「アイビー」と「プレッピー」の違いを、歴史・文化・スタイルの視点からわかりやすく整理し、さらに2024年現在の日本ブランド事情も交えて紹介します。
【1】アイビールックとは?
● ルーツ
1950年代末〜60年代初頭のアメリカ東海岸の名門大学生(アイビーリーガー)の服装が原型。
ブルックス ブラザーズ、J.PRESS などが代表ブランドです。
● 特徴
• ボタンダウンシャツ
• 3つボタン段返りジャケット
• 細身のチノパン、コーデュロイパンツ
• レジメンタルタイ
• ローファー(特にコードバンのペニーローファー)
● 精神性
「控えめで正統派」。育ちの良さや知性を感じさせる服装。
色味も地味で、トレンドに流されない“伝統重視型”。
【2】プレッピーとは?
● ルーツ
1970〜80年代に登場した、アイビーの進化系・派生スタイル。
プレップスクール(予備校)に通う裕福な家庭の子どもたちの“週末の私服”文化がベースです。
きっかけは1980年に出版された『The Official Preppy Handbook』。
● 特徴
• 明るくてカジュアルな配色
• カラーパンツやチェック柄、襟立てポロシャツ
• セーターの肩掛け、重ね着テク
• ラルフ ローレン、ラコステ、トミー ヒルフィガーなどが代表格
● 精神性
「上流階級の余裕と遊び心」。
伝統に敬意は払うけれど、着崩して楽しむ“洒落感”がある。
【3】見た目は似ていても中身は違う
ではここで、「アイビーとプレッピーの違い」をわかりやすく整理します。
1. 時代背景
• アイビー:1950〜60年代のアメリカの大学生文化
• プレッピー:1970〜80年代に登場、予備校生の私服文化が発展
2. 出自(ルーツ)
• アイビー:大学内の“制服”のようなフォーマルさ
• プレッピー:週末のラウンジスタイル、よりプライベートで自由な服
3. 雰囲気
• アイビー:控えめで上品、清潔感と品格重視
• プレッピー:カラフルでカジュアル、明るくて遊び心あり
4. 代表ブランド
• アイビー:ブルックス ブラザーズ、J.PRESS
• プレッピー:ラルフ ローレン、ラコステ、トミー ヒルフィガー
5. 着こなしの違い
• アイビー:ネクタイをしっかり締めてジャケットはきっちり着る
• プレッピー:襟を立てる、ニットを肩に巻く、色で遊ぶ
【4】2024年の日本で注目のアイビー&プレッピーブランド
時代が変わっても、この2つのスタイルは今も新たな形で息づいています。
2024年以降の日本で注目されたブランド・コラボは以下の通りです。
● IVY PREPSTER(アイビープレップスター)
• 2010年に誕生、2024年に再注目されているアメリカブランド
• ラガースモックや4パネルキャップなど、プレップ×ストリートの現代的解釈
• 日本では「J.PRESS & SON’S AOYAMA」とコラボ展開が話題に
● J.PRESS & SON’S AOYAMA
• J.PRESSの新世代ライン。アイビーを継承しながら、自由で都会的な提案が特徴
• ポップアップや限定コレクションでトラッド層から高評価
(出典:dig-it.media 2nd特集)
● KATE SPADE NEW YORK
• 2024-25年秋コレクションで“プレッピー再解釈”を打ち出し話題に
• チェック柄セットアップやビッグモチーフTシャツなど、プレッピーをポップにアレンジ
• 明るい色使いと懐かしい素材感が10〜20代女子に支持されている
(出典:WWD Japan)
【5】まとめ:服の“着方”に宿るストーリー
アイビーとプレッピー。
似ているようで、実は文化も背景も、着る人の“見せたい自分”もまったく違う。
どちらが正しいという話ではなく、
そのスタイルが生まれた背景を知っていると、服を選ぶのがもっと楽しくなる。
そしてきっと、自分のスタイルに“芯”が生まれる。
