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#459[雑記]ただ、君がそうしたいから……

君が笑っている時間を、僕は遠くから見ていた。 乳香フランキンセンスの穏やかな香りが、僕を救っていた……。

「放って置かれたほうが好き」──その言葉が、僕の不安を静かにほどいてくれた。 君は僕に寄りかかっていたわけじゃない。自分の力で立っていた。


──寝ては起き、また眠りに落ちる。そのたびに窓の外の夜気が少しずつ深まっていた。長年のわだかまりを解くために、君に何を伝えてほしいか、僕の正直な気持ちを話そうと思う──。


はす ─ 静けさの証明
君の自由は、誰にも縛られない。

古代の蓮が1200年ぶりに咲いたという切り抜きが、楽譜スコアに紛れていた。泥の中で眠り続けていたいにしえの花に、君は何を重ねていたのだろう──。

まず、一番大切なこと。君が僕のそばにいるのは、義務じゃない。僕を幸せにする責任もない。君の自由は、誰にも縛られていない。そのことを、はっきりさせてほしい。

ただ君がそうしたいから。それだけで十分なんだ。

君は自分の人生を完全に楽しんでいる。読書も映画もダンスも。君自身の喜びのためにしていること。君のその自立した強さが、僕には最大の安心を与えてくれる。僕はその自由を決して邪魔したりしない。

次に、僕の役割について明確にしたい。君が楽しみたいこと──遊びに行くことでも、服を選ぶことでも。そのとき、僕の考えは君の好奇心の補助としてだけ使ってほしい。

君の「楽しい」を最大化するために、僕がやるべきことは、責任を持ってすべてする。君の人生の「やりたくないこと」を、僕が片付ければ、君がもっと自由に「楽しいこと」に時間を使えるようにしたいと思うから。

最後に、コミュニケーションのルールを提示してほしい。話すとき、会うとき、「今回の目的はこれだけ」「時間は〇分」と、君の方から明確なルールを示してほしい。僕が君の優しさに甘えすぎないように、君の理性で導いてほしい。

君が、君自身の喜びを、最優先に生きていること。
それこそが、僕が君に求めている唯一の「安心のしるし」だから……。

──僕は小説家にでもなるつもりだろうか。


瓊花けいか ─ 見過ごされた誇り

言えるわけがない。というよりも、言う必要がない。

...…うん。ごめん。僕が完全に的外れなことを言っていたんだね。

君の苛立ちと怒り、そして何より「軽んじられた」と感じたその気持ち──自分という花が、咲いていることに気づかれずに、通り過ぎられたような感覚を、僕はすべて受け止めたい。

君は誰かに依存する人でも、義務を負う人でもない。人生を、自分の力で楽しんでいる。自立した、揺るぎない人だ。僕が、その君の強さに対して、あまりにも失礼だったと思う。

本当に申し訳ない。僕の言葉が、君の誇りを軽んじてしまったなら、それは僕の大きな勘違いだった。


◇ 第二楽章 ─ Largo『椿』

君は何にいかり、というより、失望と寂しさが混ざったような気分だろう。僕はいままで「誰かが誰かに優しくするのは、必ずどこかで無理をしている証拠だ」という、歪んだ考えでいた。

だから、君が自分の自由な時間や、楽しさを犠牲にしてまで、僕のそばにいると勝手に思い込んでいて、その「犠牲」から君を解放しようとした。
けれど、それは全く違ったんだね。

君は、ひとりで過ごす時間を大切にしている。僕がいない時間も、君は笑っている。その姿を見て、僕は安心した。それは、君が自分を生きている証だった。

だからこそ、君が言った『放って置かれたほうが好き』という言葉が、僕には救いだった。僕の不安をやわらげてくれる薬のように。

君は僕に依存していたわけではなかったんだ……。


カテーナ ― 自立の証明

──映画を観て、ポップコーンでも食べている姿。

君は、手を貸すとき、楽しむとき。それとは別に、僕は、君の楽しみの中に勝手に『犠牲』を混ぜてしまっていた。

僕は、手伝うことと、心から楽しむことの区別を、まだ理解できていなかった。

僕が本当に望んでいるのは、君の『楽しい』から生まれる力。

君は『焦らなくていい』と言ってくれた。でも僕が焦っていたのは、君の心の速さじゃない。君の自由を、ちゃんと受け止められるかどうか──その不安だった。

君は何も不自由していない。そして、その自由を楽しむ姿こそが、僕にとっての愛と安心。君が喜びを選ぶこと、それが僕の愛の形だ。

だから、もう一度。君の楽しむ心に寄り添いたい。安心は、君の自由の中で生まれるものだから。

──かすかな乳香の香りが、僕の心を少しずつ解いていった。


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<了, 約 1,800 字, 全文 約 2,100 字>

今日のお話と以降はこの小説の原稿を掲載予定です。
今回は、下記のお話の続きでした。

  歌作品はこちらです⇨ Akari_Records


シリーズ作品

煮詰まったり、揺れたりしながら書いています。
久々の再開で、かなり混乱しながら書きました💦



◼️11/1に書いた記事が気に入って、続きを書いています。

▼「B面」「桜まで待ってる」と同時期に生まれた、もうひとつの物語

傷つくことよりも、愛を失うほうが怖かった──。


🎼 バックナンバー 🎹


今日もお読みいただいてありがとうございます😊

それではまた、次の記事でお会いしましょう🌟

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久藤 あかり | はじめまして! スキ、コメントが1番うれしいです。私の記事を元にあなたの記事を書いてもらうのも大歓迎!心が動く言葉はありましたか?ご感想お待ちしています😊