106. 消えたアラル海
ウズベキスタントルクメニスタン旅行の思い出を思いつくままに書いていますが、今日は旅の始まりに戻ります。
1日目は成田を出発して9時間半のフライトの後現地時間の夕方にタシケントに到着。そのまま近くにある国内線の飛行場に移動し、国内線に乗り換えて1時間半のフライトで500マイル(810km)離れたトルクメニスタンとの国境に近いカラカルパクスタン自治共和国のヌクスへ。22時半にヌクスのホテルに入り長い1日が終わりました。
2日目は5時起床、5時半朝食、6時半出発。バスで200㎞離れた昔の港湾都市ムイナクを目指して3時間のドライブです。この旅はずっと朝早くから夜遅くまで移動する旅だったので、毎日日の出と日の入りを見ていました。車窓から見える景色は、最初は木が多い草原でしたが、だんだん木や草が減ってきて荒涼とした光景に。初めての青空トイレも経験しました。
大阪万博のウズベキスタン館でアラル海の話を聞いて、今回のツアーにアラル海の船の墓場が入っていたので楽しみにしていたのですが、こんなに行くのが大変なところだとは思っていませんでした。

途中川にかかる橋が工事中で渡れず別の道へ迂回したりしたため予定より時間がかかり、昼前にやっと目的地のモイナクに到着しました。
まずはモイナク歴史博物館を見学。


小さい博物館でしたが、とても勉強になりました。昔の賑わっていた頃のモイナクの写真や使っていた道具、当時生息していた沢山の動物達の剥製。
スタッフはカラカルパクスタン人の方でガイドさんの話ではウズベキスタン人とは違う民族のようでした。

博物館の横のお土産屋さんだか工房だかの看板ですが、4か国語で書かれています。上からカラカルパク語、ウズベク語、英語、ロシア語でしょうか?この旅はずっとこんな風に基本的に4か国語併記が基本でした。考えてみれば日本も日本語、英語、韓国語、中国語の4カ国語を併記してるか。
博物館を見た後は船の墓場へ行きました。

雲一つない刺すような日射しの下に広がる果てしない砂漠。絶景でした。
「広い!そして誰もいない!万博のウズベキスタン館でアラル海の話を聞いたたった3ヶ月後に私はそのアラル海に来ている!」と興奮しました。

50年ほど前、モイナクはウズベキスタンで一番の港町として栄えていたそうです。モイナクの人たちは漁業で生計を立て、とてもにぎわっていたそうです。しかし、アラル海にそそぐ2つの大きな川の周辺で綿花栽培が始まり川の水が農業用水として使われたため、アラル海に流れ込む水の量が減りアラル海はみるみるうちに減少し、今ではムイナクから100㎞ほど北に行かないとアラル海までたどり着けません。「20世紀最大の環境破壊」と言われています。




皆さん船に乗って写真を撮ったりしていましたが、暑さと下に降りるとそれほど見晴らしが良くないので早めに上に戻って、日陰のベンチでゆっくり景色を楽しみました。
ウズベキスタン大統領はこの地域の観光地化することで街を再興させようとしているそうです。確かに来る価値はあるけど、途中道が無くなったり青空トイレだったりなので、もう少し整備されると良いと思いますが、個人的にはあの誰もいない感じが良かったので観光地化されるのはあまり望みません。
今回の旅行の最初の観光地「消えたアラル海」は、空の青さと日射しの強さも相まって強烈な印象でした。この高台から眺めると180度地平線なので「地の果てに来た」という感じがしました。過密スケジュールの旅行でしたが、そのおかげであそこに行けたのですからツアーの企画者に感謝です。
おまけ
帰国後に新聞で取り残されたラプラスボートを見て、アラル海の船と同じだって思いました。ミイラになる前に水に戻れるといいね。
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