ベランダでブドウ栽培!:春の作業その2ー花房の処理
今回もベランダ栽培でのブドウの紹介です!前回は新芽の処理でしたが、今回は花房の処理になります!
新梢の手入れの後半になると花房が徐々に大きくなってくるため、新梢の手入れと並行して行うことになります。花房の手入れは収穫にダイレクトに影響します。また、タイミングが重要になってくるので忘れずにやりましょう👍
摘房
生育の良い新梢には2房以上の花房が付きます。しかし、鉢植えでは根の広がる面積が少ないため、全ての花房を成長させる養分を作り出すことはできません。
そこで、1新梢に1房とし、それ以外の花房は切除します。勿体ない気もしますが、全部残しても小さかったり色つきの悪かったりする果実しかできなくなってしまうので、思い切って切除しましょう✂️
基本的には新梢の付け根側の花房が最も大きいので、新梢の先端側に付いている花房から切除します。ただし、付け根側の花房が形が悪かったり小さかったりする場合には他の花房を残しましょう。
花房整形
摘房で1つにした花房ですが、花房1つにもたくさんの蕾が付いており、これら全てを残すと、養分が分散してしまい、これまた質の良い果実にはなりません。
そこで、この段階で花房も小さく整形します。整形の方法は後述するジベレリン処理をする場合としない場合の2通りがあります。私は食べやすい種なしブドウが好きなのでジベレリン処理をしています。今回はそのための花房整形の方法を紹介します。
私の育てているマスカット・ベリーAではジベレリン処理は満開の2週間前と2週間後の2回行います。ジベレリン処理の回数はジベレリン薬剤に同封してある説明書に記載されています。花房形成は1回目のジベレリン処理の同日に行います。
こちらが花房整形前の花房。ギュっと固まってた蕾がばらけて隙間が開いてきたタイミングが適期です。

栄養の豊富な花房は穂が2つ以上付いていることがあるので、一番大きな花房を残して残りは切除します。(上の写真はすでに切除した後になります。)次に、全体の長さがおよそ3-4cmくらいになるように花房の根元の方から花穂を切除していきます。下の写真が切除した後の花房です。赤矢印の部分が切除したところで、この花房では3段分を切りました。

この時点では花房はとても小さくなってしまうので、こんなに切っても大丈夫かと不安になるかもしれませんが、思い切って切りましょう!ちなみに不安になって長く残してしまうと、成長すると下の写真のような感じになります。縦長の果房が出来上がります🤣

上でも書いた通り、整形の目的は限りある養分を分散させないことです。残す花房が長くなると、結果的に養分が足りずに成長する過程で花や実が脱落していきます。すると実が長い房にまばらに付いた状態になり、長い果房が出来上がるわけです。
味は特に問題なく、果房としての見た目の問題なだけだと思いますので、そこまで慎重にならなくても良いかと。お店で売られているような逆三角形型の綺麗なフォルムを目指すなら、しっかりと短く整形しましょう💪
ジベレリン処理1回目
花房整形が完了したら、引き続きジベレリン処理を行います。用意する物は2つ。ジベレリン薬剤と容器です。
ジベレリン薬剤はAmazon等のオンラインで購入できます。さまざまな種類がありますが、どれを使っても違いはないかと思います。私はいつも以下のものを使っています。
箱の中を開けると、錠剤と着色材と説明書が入っています。

次に容器ですが、花房全体がちょうど入るサイズがおすすめです。ムダに大きなサイズだとその分ジベレリン薬剤が必要となるため、勿体ないです。私の場合は1回目のジベレリン処理では500mLペットボトルを半分強に切ったものを使っています。
ジベレリン溶液の作り方ですが、まず添付の説明書で必要な濃度を調べます。マスカット・ベリーAは「2倍体米国系品種」なので1回目の濃度は100ppmになります。

この薬剤の場合、錠剤1つを250mLの水に溶かすと100ppmのジベレリン溶液が作れます。半分強に切ったペットボトルに250mLの水を入れ、錠剤を完全に溶かします。ジベレリン溶液自体は無色透明ですが、添付されている着色剤を入れると赤色に着色できます。着色すると花房を浸漬した時にジベレリン溶液が付いていない部分が分かりやすくなります。私は面倒なので使っていませんが、慣れないうちは使うと失敗が少ないかもしれません。

作成したジベレリン溶液に花房を浸します。花房全体がジベレリン液に沈めた状態で軽く花房を揺すって、花房についている気泡を取り除いてやるとより確実に花房全てにジベレリン溶液が付くかと思います。
花房全体がジベレリン液に浸っていることを確認した後、すぐに引き上げます。こんな短時間でいいの?と不安になるかもしれませんが、長時間浸漬する必要はありません。

ジベレリン処理2回目
1回目のジベレリン処理の完了後、花房はぐんぐん成長し、元の長さくらいになります。下の写真は1回目のジベレリン処理後17日目で花が咲いている様子です。満開2週間前がジベレリン処理の適期なので、ちょうど良いタイミングだったのかなと思います。

ちなみにブドウの花には花びらが無く、雄しべと雌しべがむき出しになっています。そのため正直見た目は、、、ですね。ぶどうは花より団子です🍡ちなみに受粉作業は要りません。

こちらが1回目のジベレリン処理後25日目の様子。だいぶ実の大きさにばらつきがありますが、どの実も大きくなってきています。2回目のジベレリン処理は実の大きさがマッチ棒の頭くらいになった時と言われています。

2回目のジベレリン液の濃度は75-100ppmです。1回目と同じかやや薄い程度です。花房が大きく成長しているので、1回目に使用した容器は使えません。私が2回目に使っている容器は1Lペットボトルの頭部分を切り取ったものになります。これだと、水750mLに対して錠剤3つで100ppmの溶液になります。
750mLだとギリギリのサイズとなるため、本当は1Lくらいが良いのだと思います。しかし、使っている薬剤が8錠入りで、1回目で1粒、2回目で3粒使うと、ちょうど2年分となりキリが良いです。
ペットボトルの切断部分で実を切り落とさないように慎重に花房を容器の中に収めながら、花房全体を浸漬させます。1回目と同様に長時間浸漬させる必要はなく、全ての実がジベレリン溶液に浸かったことを確認し、すぐに引き上げます。

今回はここまでにしたいと思います。実が順調に大きく成長することを祈りながら、見守りたいと思います。次回は花房が成長した果房の処理について紹介します!
最後まで読んでもらい、ありがとうございます。
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