写真に写らない家族旅行の裏側と、母の弱音が教えてくれたこと
写真に写らない旅行の裏側
家族旅行に行ってきた。
写真に残る情景は、笑顔いっぱいでとても楽しそうだ。
けれども、この裏で母である私は、たくさんの準備と根回しをして当日に漕ぎ着けた。
そして、旅行の最中も娘・なぴのコンディション調整との戦いだった。
娘のぐずりと夫のイライラ
娘・なぴは、特性的にとても不安が強い。
慣れない環境、見通しの立たない状況、匂いや音、光や振動、全てに敏感なため、
乗り物酔いなどの体調不良や、不安感を増長させないように、こちらは細心の注意を払う。
旅行は娘の苦手なもの全てを網羅しているため、本来楽しみなはずのイベントなのに、出かける前からこちらの消耗が半端ない。
また、戦いはなぴのことに限ったことではない。
夫となぴの衝突にも配慮しなければならない。
娘が悪気なく吐露した不安や愚痴に、夫はイライラを隠せない。
夫の気持ちもわかる。せっかくの休暇にゆっくり休むこともなく、家族のいい思い出を作ろうと時間もお金も労力も費やしているのに、娘は元気もなく、二言目には「もう帰りたい」と嘆く。それはうんざりもするだろう。
娘と夫は、挙げ句の果てに文句を言い合い、お互いに売り言葉を額面通りに買い合い、もれなく親子喧嘩に発展した。
それを仲裁する私は、もはや旅行を楽しむどころでは無くなってしまった。
唯一の救いは、同行した私の母の存在だった。娘のご機嫌を上手に取ってくれ、また母がいることで、夫も我を忘れるほど怒り狂うことがなかった。
あふれ出した弱音
夫は私と二人の時はとても優しい。
また、娘も私と二人の時は比較的穏やかだ。
だけど、家族3人になると、突然父娘のバトルが始まり、各々自分の正当性を私に訴えてくる。まるで兄弟喧嘩のようだ。
だから私は、今回こんな衝動に駆られた。
「二人から離れたい」と。
弱音は逃げではない
でも、この感情は逃げではなく、私自身のSOSサインなんだなと感じました。
夫も娘もマイペースなのに、私だけが右往左往しているこの構図は、
明らかに私一人で何もかも背負い込みすぎているということ。
自分の軸を取り戻す第一歩
なので、旅の最後に、自分にごほうびを買いました。
アウトレットだけど、ちょっと良い腕時計を。
機能的なものではなくて、ざっくりと時間がわかるような、おしゃれ重視なものを。
この時計を身につけることで、私の“軸”を大切にできるように。
今回の旅行は、娘にとっても夫にとっても、そして私にとっても課題が見える時間でした。
でもそれは“誰かが悪い”ではなく、ただそれぞれに背景や特性があるだけ。
だとしたら、私の弱音も大切なサインに思えてきました。
旅行ひとつとっても、母は大変。
でも次は少し自分を楽にしてあげようと思えました。
次の旅行は、私も思い切り楽しむ。
私の笑顔が家族の笑顔につながると、今は素直にそう信じたい。
