真冬の配達バイト30日した給料で次の日ヨルダンに飛んでみた
あらすじ:魅惑の本屋がヨルダンにあったので「ここで働かせてください!」とアタックし、その本屋で暮らした話。
●30日連続でやっても苦にならないバイトはなんだ
一刻も早くヨルダンに行って、あの本屋で働きたい。もう、渡航費を稼ぐやる気が溢れてとまらない!
ざっと計算してみたところ、1ヶ月に30日バイトして、翌日ヨルダンに向かえばちょうどいいかな?という式が生まれた(ヨルダンの定理)。
しかし私は惜しくも、マニュアルに沿って動いたりペコペコして過ごすことが不得意なため、"一般的な接客"が苦手である。(こういうのを感情労働というらしい。)
そこでなるべく接客せず、適度に運動の要素もある、配達のバイトにたどり着いた。「ほとんどひとりの時間だし、景色も変わって飽きないんじゃないか?」

●『年末年始の募集!』に一番ふさわしい人材、私
早速面接である。
「配達バイトは初めてです。が、1ヶ月全部入れます。クリスマス前日当日。からの大晦日、お正月。からの年始、もちろん全部働けます」
「き、きみ、、。本当にいいのか?」
「はい。」
「それ以降は...?」
「すみません。その後は海外に行ってしまうので、入れません」
「え!どこ?」
・・・
そして私は、バイト先の制服と、配達ナビの機械と、響きの可愛いあだ名「ヨルダン」をいただき、「おいっ、ちょ、ヨルダン!あれ取って!」「ヨルダン、ごめん!ここも配達寄ってきてくれない!?」と呼ばれながら、元気に仲良くバイトをすることになった。
●渡航費をかせぐため・・・30連勤生活スタート
乗るのは大きめの原付バイクである。特に田んぼエリアは風を受けて怖かった。冬の強風に毎日11時間当たるのは、想像よりも遥かに心と体にこたえる。

真冬のバイク運転はスノボ用手袋をしてみたものの、ひどく手がかじかんでしまった。届け先に着いて商品を渡しても、受け取った代金を握る力がなく、小銭は全て指をすり抜けて地面に落ちた。私は「頼むから次のお客さんは現金払いじゃありませんように」と思いながらひたすら運転した。
なんだこれは。なんて寒すぎる仕事なんだ。これから自分が客として配達物を受け取る時は「寒い中ありがとうございます」と絶対に言おうと思った...。
バイトは寒すぎて泣いた。私があまりに毎回「あの〜すみません!!!寒すぎるのでそろそろ帰っていいですか?」とバイト先にアピールしていたため、面白くて優しい店長が、私のために困った顔でカイロを買ってきてそっと渡してくれたことは忘れない。
そんなこんなの涙と気合の1ヶ月で充分稼ぎ、「本当にありがとうございました!!」という気持ちでバイトを卒業。ヨルダンの定理を証明するかのごとく、翌日ヨルダンに向かったのである。
●旅立ちの準備と、初めての違和感
怒涛のバイト生活から解放されると、早速スーツケースに荷物を詰めまくった。アラブの物なんて絶対可愛いので、迷うことなくお土産用のスペースを少し残しておいた。

また、直前まで毎日原付バイクをブイブイ乗り回していたため、飛行機に乗っていると「この乗り物は自分で運転しなくても、座るだけで進んでいくなんて…」という初めての違和感があった。操縦士さんへの感謝の気持ちがあまりにも溢れ、コックピットにピーナッツの差し入れをするべきか1時間も迷ったほどである。
せめて、労いの想いだけでも伝えたい。「安心してください、航空券は現金払いじゃないですからね…」
●17時間、ヨルダンへの道のり
日本からヨルダンへは直接行けない。飛行機乗り継ぎのため、まずは香港に向かう。香港で降りた時、「活気のある所だな!」と思った。
そして香港を出て、次の乗り継ぎ地のカタールという国へ。「で、でか!?」。全ての人間が、でかすぎた。ガタイも身長も、(悪い意味ではなく)態度も大きくて、自分が小さくなったように感じる。

さらにカタールを出て、次の目的地へ...。機内食でアラブ料理が出てテンションが上がった。食べ終わった器ですらキラキラと輝いている始末である。

しかもラッキーなことに、着いたらヨルダンだった。
そうそう、ちょうどヨルダンに行きたいと思ってたところだったんだよな〜。ということでヨルダンの空港で降りてみると、視界に飛び込んできたのはアラビア語だらけの世界。見渡す限りいちいち全てが読めないという非常事態に心が躍り、いろんな看板を撮りながら歩いてしまう。

↑飛行機を降りるや否や、あたたかく出迎えてくれたアラビア語の看板「ようこそ遥々ヨルダンへ!」(※もしくは「スターバックス」?)
次回、いよいよ本屋到着…!!
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●次回:ヨルダンの本屋に到着した・・・
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