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フォローはいらないので、星の座標をください!!



こんにちは、旅人です。

突然ですが。

フォローはいらないので、星の座標をください。

……なんの話でしょうね。笑

現在、私は「宇宙の迷宮星便り」という企画をしています。




「空」が登場する物語を募集して、ルナとペロッチがその物語の中へ遊びに行く。

そして、旅を終えた二人が見てきた景色を「旅の記録」として作者さんにお返しする。

そんな企画です。

ありがたいことに、少しずつ星の座標が届きはじめました。

そこで、ふと思ったのです。

どうして私は、こんなに人の物語を読みに行きたいんだろう。

今日は、その話を少しだけ。

✳︎

私は、去年からWEB小説を書き始めて、noteにも文章を置くようになりました。

「新しいことに挑戦してみよう」

そんな気持ちから始めたのですが、気づけばもう1年くらいになります。

その間、もちろん色々なことを調べました。

どうしたら読んでもらえるのか。
どうしたらフォロワーが増えるのか。
どうしたら「スキ」がつくのか。

そういうノウハウも、たくさん読みました。

WEBで作品を届けるためのひとつの方法に、なるほどなあ、と思うこともありました。

ただ。

読めば読むほど、試せば試すほど、私は自分に問いかけるようになりました。

「……私は、本当にそれを増やしたいからやっているんだろうか?」

それを目的にしてしまうと、どうしても何かが違う。そういう「WEBの海の泳ぎ方」を知れば知るほど、

「あれ。私がここでやりたかったことって、本当にこれだったっけ?」

という違和感がどんどん大きくなっていきました。

✳︎

たぶん、その答えは昔の自分の読書体験の中にありました。

私は昔から、ちょっと変な読者でして。笑

物語に出てきたものを、現実でも確かめたくなる。

中学生の頃、『冷たい校舎の時は止まる』を読んだときは登場人物たちが赤本を使って勉強していることに憧れて、高校生向けの赤本を買って集めていました。

『子どもたちは夜と遊ぶ』を読んだときは、月子のことをもっと知りたくて『ぐりとぐら』をわざわざ買って読んだり。

『比奈子シリーズ』で主人公が七味を愛用していると知れば、比奈子シリーズを読んでいる間はやたらと七味をかけてみたり。

ミステリーの挿絵や表紙を描いている北見隆さんの絵が好きになれば、見よう見まねで描いてみたり。

読んでいる本の登場人物のことを「もっと知りたい!」と勝手に相関図を書いてみたり。

今思えば、なかなかの変態読者です。笑

でも、たぶん私は、物語を「読む」だけでは足りなかったんだと思います。

その世界にあるものを、少しだけ自分の現実に持ってきたい。

そうやって、物語の中に置かれた小さなものを拾い集めていく。すると登場人物やその世界が、少しずつ自分の中で本物になっていく。

私にとって読書は、昔からそういうものでした。

だから私は、本を読むときに「作品を消費している」という感覚があまりありません。

どちらかというと、その世界へ遊びに行っている。

そんな感覚に近いのです。

✳︎

だから、WEBで「読み合い」という言葉を見た時にも、正直戸惑いました。

もちろん、作品をきっかけに素敵な交流が生まれることは知っています。

作品を読み合って感想をもらって、そこから作者同士で仲良くなったりお互いに刺激をもらうことは、とても素敵なことだと思います。

ただ、私はどうしても「読んでもらったから、読みに行かなきゃ」という感覚が苦手でした。

というより、そもそも私は読むのに時間がかかります。笑

読むなら、しっかり読み込みたい。

誰かが時間をかけて作った物語なら、こちらもその世界に入り浸りたい。

登場人物の名前を覚えて、その人がどんな人なのか考えて。セリフひとつひとつに、描写ひとつひとつに、登場人物の人生を感じたい。

そうすると、一作品読むだけでも結構な時間がかかります。

自分も長編を書いている身なので、「みんなどこからそんな時間を算出しているんだろう……」

と、逆にちょっとしたミステリーになることがあります。笑

だから、たくさんの作品を「読んだこと」にするための読み方は私には向いていない。

でも。

そんな私でも「自分の作品を読んでほしい」という創作者さんの気持ちは、ものすごく分かります。

だって、自分が何時間も、何日も、もしかしたら何ヶ月もかけて作ったものが、誰かに届いているのか分からない。

これは、ときどきものすごく寂しいことだから。

書いている間は、登場人物がいて景色や声がある。
何度も何度も推敲して、「よし、できた」と外の世界へ送り出す。

その瞬間から、その物語が誰かのところへ届いたのかどうかは自分には分からなくなる。

だから「読んだよ」と言ってもらえるだけで、救われる日がある。

✳︎

そして、私は普通の「感想文」を書くことにも少し苦手意識があります。

「ここが素晴らしかったです」

「この描写が、この構成が秀逸でした」

と書く。

それができる人は本当にすごい。

私はポンコツなので、いろいろ考えてしまいます。

「この言い方、失礼じゃないかな」

「作者さんの意図と違っていたらどうしよう」

「なんだか私が作品を評価しているみたいになっていないかな」

「私の解釈を、正解みたいに書いてしまっていないかな」

だって、何時間も、何日も、もしかしたら何ヶ月もかけて作った物語でしょう。

それを読んだ私が、数百文字で「感想」として綺麗にまとめる。

なんだか、それ自体が少し違う気がしたのです。

だったら、私は私の読み方で、その物語に返事をしたらいいんじゃないか。そう思いました。

そこで生まれたのが、「ルナとペロッチの旅の記録」です。


《ルナとペロッチとは?》


作品を評価するのではなく、「ここが良かったです」と採点するのでもなく。

ただ、「この星に遊びに行ってきました」と伝える。

悲しい物語なら、ルナが帰りの航路で少し泣いているかもしれない。

コメディなら、ペロッチが住民のみなさんに混ざって大騒ぎして、途中で回収不能になっているかもしれない。

優しい物語なら、二人がその星の空気を少しだけ持ち帰ってくるかもしれない。

それは、きっと作品の「正しい感想」ではありません。あくまで、私がその星を歩いたときに見えた景色です。

「私はここで、こんなものを見つけました」

そうやって、拾ったものを持って帰る。

それなら私は、私らしい形で作品に「読んだよ」と返せる気がしました。

✳︎

たぶん私は、「作品を応援したい」というより「頑張って作った人のところへ、誰かがちゃんと遊びに行ってあげてほしい」のだと思います。

その人が大切に作った物語へ「こんにちは、旅人です。この星を見に来ました」と、誰かが降り立つ。

そして「こんな景色がありましたよ」と、旅の記録を持って帰り、作者様へ贈る。
一人の読者として、どこで胸が熱くなり、何が引っかかってどこが好きだったのか。まるで、その世界を語り合うように。

私は、そういうことがしたいのだと思います。

✳︎

だから、この企画にはひとつ決めていることがあります。

フォローはいりません。

本当にいりません。笑

無理に紹介記事を書いていただかなくても大丈夫です。

スキの交換もいりません。

読んでもらったから、こちらも読まなきゃ、という約束もいりません。

大きな企画にしたいわけではありません。

私は、あなたの物語に会いに行きたいから読みに行くのです。

だから必要なのはフォローではなく、スキの交換でもなく。星の座標なのです。

あなたが大切に作った物語が、宇宙のどこにあるのか。

それを教えてください。

ルナとペロッチが、そこへ遊びに行きます。

✳︎

約1年、 WEBに身を置いていて気付いたのですが、私はそんなに承認欲求が強くありません。

……というと、ちょっと強がりみたいに聞こえるかもしれないけれど、本当にそうなんです。笑

noteやWEBに作品を置くのも、創作を「交流の場」として使ってるというより、自分の作品を海に流してる感じに近いのかもしれない。

ネットの海に流れている物語を、見つけたい。

そして、自分の物語もまた、誰かに偶然拾ってもらえたら嬉しい。

このスタンスは、自分の読書体験から生まれたのだと思います。

私にとって物語は、海を漂って偶然出会った宝物でした。

フォロワーなんて関係ないし、何人が読んだかも知らなかった。ただ、「なんだろう、この本」と思ってページを開いた。

そして、その一冊が何年経っても忘れられないものになった。

数字の向こうにいる「読者」を増やしたいのではなく、私が欲しいのはそういう出会いなのです。

✳︎

……と、ここまで綺麗に書いてみましたが。

たぶん私の本音を一言で言うと「物語が読みたい。飢えてます」です。笑

星の座標をください。
そして、この熱を言葉にさせてください。

こちら、いつでも出発できます🌙🐇🌠

……たぶん思っている以上に、飢えた旅人です。笑



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