運動神経が良い子の幼少期の過ごし方
「運動神経が良い子」と聞くと、生まれつきの才能をイメージする方も多いかもしれません。
もちろん持って生まれた特性も多少はあると思いますが、実際には幼少期の過ごし方や遊び方が大きく関係していると感じています。
私自身、4人の子どもを育てをし、サッカーとバスケットボールの指導にも関わってきました。
その中で感じるのは、運動が得意な子には幼い頃から共通する遊び方があるということです。
まず共通しているのは、
「色々な動きをたくさん経験している」
ということです。
例えば、公園で走る、登る、跳ぶ、ぶら下がる、転がる、しゃがむ、バランスを取るといった動きです。
ジャングルジムや鉄棒、ブランコ、鬼ごっこ、かくれんぼなど、一見するとただ遊んでいるだけに見えますが、実はこうした遊びの中には運動能力を高める要素がたくさん詰まっています。
特に幼少期は、筋力を鍛えるよりも「体を思った通りに動かす力」を育てる時期だと言われています。
専門的には「コーディネーション能力」と呼ばれることもありますが、これはタイミングよく動く力、バランスを取る力、空間を把握する力、リズムよく動く力などのことです。
運動神経が良い子は、このコーディネーション能力を遊びの中で自然と高めていることが多いです。
例えば、鬼ごっこはただ走るだけではありません。
相手の動きを見ながら急に方向を変えたり、スピードを調整したり、ぶつからないように避けたりします。
鉄棒なら握る力、ぶら下がる力、逆さ感覚、体を丸める感覚が育ちます。
ボール遊びなら目で見たものに合わせて手足を動かす力が身につきます。
つまり、「色々な遊びをしてきた子」は、それだけ体の使い方の引き出しが増えていくのです。
逆に、幼少期から特定の習い事だけに偏りすぎたり、外遊びの時間が少なかったりすると、動きの経験が限られてしまうことがあります。
もちろん、一つの競技を頑張ることは素晴らしいことですが、小さいうちは特定のスポーツの技術練習ばかりするよりも、まずは色々な動きを経験することがとても大切だと思います。
我が家でも、幼い頃は「上手にやらせる」ことよりも、「とにかくたくさん遊ばせる」ことを意識しています。
公園に行けば鬼ごっこをしたり、坂道を走ったり、木に登ったり、鉄棒にぶら下がったりします。
家の中でも、クッションを並べて飛び越えたり、バランスを取りながら歩いたり、風船で遊んだりしていました。
親としては、「危ないからやめなさい」と言いたくなる場面もあります。
ただ、危険なことは避けながらも、多少の失敗や転ぶ経験はとても大事なのではないかと感じています。
転びそうになる、落ちそうになる、ぶつかりそうになる。
その中で子どもは自分の体の使い方を覚えていきます。
実際、運動が得意な子ほど、小さい頃によく遊び、よく転び、よく挑戦している印象があります。
事実として、幼少期は神経系の発達が非常に大きい時期と言われています。だからこそ、この時期にどれだけ色々な動きを経験できるかは、その後の運動能力にもつながりやすいです。
もちろん、子どもによって得意不得意はありますし、無理に運動をさせる必要はありません。
ただ、もし「運動が得意になってほしい」と思うのであれば、特別なトレーニングをする前に、まずはたくさん遊ぶことを大切にしてみるのがおすすめです。
遊びの中で身についた力は、その後どんなスポーツを始めても必ず土台になります。
そして何より、楽しみながら体を動かした経験は、子どもにとって一生の財産になるのではないでしょうか。
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