運動能力より先に育てたい力
子どもの運動能力を高めたいと思う親は多いと思います。
私自身、4人の子どもを育てながら、サッカーとバスケットボールのコーチ資格を持って子どもたちと関わってきました。
足が速い、ボール扱いが上手い、体力がある。
そういった能力が高い子を見ると、
「うちの子ももっと運動ができるようになってほしい」
と感じることは自然なことだと思います。
ただ、実際に多くの子どもを見てきて感じるのは、運動能力よりも先に育てた方がいい力があるということです。
それは、
「挑戦する力」
です。
運動能力は、ある程度生まれ持った体格や神経系の発達、経験量によって差が出ます。
しかし、挑戦する力は、どの子にも育てることができます。
たとえば、逆上がりの練習をしている時に、一度失敗しただけで、
「もうやらない」
と言ってしまう子もいます。
一方で、何度失敗しても、
「もう一回やる」
と言える子もいます。
短期的には、運動能力が高い子の方が目立つかもしれません。
しかし、長い目で見ると、挑戦する力を持っている子の方が伸び続けることが多いように感じます。
なぜなら、子どもの成長は一直線ではないからです。
小学生の頃は足が速かった子が、中学生になって伸び悩むこともあります。逆に、小さい頃は運動が苦手だった子が、コツコツ練習を続けることで急に伸びることも珍しくありません。
その差を分けるものの一つが、
「できないことに向き合えるかどうか」
です。
運動能力が高い子ほど、失敗に弱い場合があります。
今まで簡単にできていたことが、急にうまくいかなくなった時に、自信を失ってしまうこともあります。
一方で、もともと苦手なことが多かった子は、
「最初はできなくて当たり前」
という感覚を持っているため、失敗しても立ち直りやすい傾向があります。
だからこそ、親が最初に育てたいのは、
「結果」
ではなく
「姿勢」
だと思います。
足が速かったことを褒めるだけではなく、
「最後まで走り切ったね」
「転んだけどまた立ち上がれたね」
「昨日より少しできるようになったね」
といった、過程を認める声かけが大切です。
子どもは、親が見ているポイントを敏感に感じ取ります。
結果ばかり見られていると、
「勝てなかったら意味がない」
「できなかったら怒られる」
と考えるようになります。
すると、失敗するのが怖くなり、挑戦しなくなってしまいます。
反対に、頑張った過程や挑戦したこと自体を認めてもらえると、
「失敗しても大丈夫なんだ」
と思えるようになります。
その安心感が、新しいことに向かう勇気につながります。
運動能力は後からでも伸ばせます。
ですが、挑戦する力や、失敗しても立ち上がる力、自分でやってみようと思える力は、家庭での日々の関わり方によって大きく変わると感じています。
私も4人の子どもを育てる中で、できるだけ結果だけで判断せず、
「挑戦したこと」
に目を向けるようにしています。
運動が得意な子に育てることも素敵ですが、
それ以上に、
「できなくてもやってみる子」
に育ってくれたら、きっと将来どんな場面でも強いのではないかと思っています。
👇子どもをサポートするときに役立つ「タイプ診断」について興味がある方は、こちらの記事もご覧ください。
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