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私はスーパーで父がお菓子を買うのを止められるのだろうか

父を病院に連れて行った日のことです。
診察が終わって帰ろうと車に乗り込んだとき、父が
「コンビニに寄ってくれ。朝食の食パンや野菜を買いたいから」
と言い出しました。

うちの父は糖尿病なのですが、甘いものに目がなく、コンビニに行くとお菓子を爆買いしてしまう傾向があります。
父を店に入れてしまうとお菓子を買うのを止めるのが難しいため、ケアマネさん・ヘルパーさんにも協力してもらって、できるだけ父をコンビニやスーパーから遠ざけるようにしています。

そんな父が「コンビニに寄ってくれ」と言い出したのです。

これはピンチです。
「朝食の食パンや野菜を買いたい」というのはただの口実で、本当の目的はお菓子にある気がしてなりません。
私は父がお菓子を買うのを阻止できるのでしょうか。

・・・

病院のすぐ隣にコンビニがありました。
私は「コンビニよりはスーパーの方がまだお菓子を買うのを止めやす気がする」と考え、父にスーパーに行くことを提案しました。

父はコンビニが好きなのでどんな反応をしてくるかと身構えていましたが、
「いいよ。スーパーに行こう」
と、意外にもすんなりと私の提案を受け入れてくれました。

スーパーに着くと、父は買い物かごを手に取りました。
そして、まずは野菜コーナーに向かいます。

3個入りのトマトと6個入りのトマトがありました。
私は「母と2人暮らしだから3個入りでちょうどいいだろう」と思っていましたが、父は迷わず6個入りのトマトをかごに入れました。

「え、6個入りにするの?3個入りでいいんじゃない?」
「いや、6個なんてあっという間になくなる。だから6個入りを2袋買う」

父はそう言って、6個入りのトマトを2袋、買い物かごに入れました。

私は「え、それはさすがに多くないか?」と言いましたが、父を止めることはできませんでした。
この先の買い物で、父を止める自信がだんだんなくなってきました。

・・・

次は食パンを買うためにパンコーナーに向かいます。

野菜コーナーからパンコーナーに行くには、どうしてもお菓子コーナーの近くを通らざるをえません。

私は、できるだけお菓子コーナーが父の目に入らないよう慎重にポジションを取りながら父をパンコーナーに誘導しました。
そして、もし父がお菓子をかごに入れようとしたらすぐに止められるよう心の準備をしていました。

しかし、父は意外にもお菓子コーナーに興味を示さず、すんなりとパンコーナーに行き、食パンを買い物かごに入れました。

その後はトマトジュースを買っただけで、お菓子を買う素振りすら見せませんでした。

・・・

父はようやく自分の糖尿病を自覚し、食生活を改善するように努力しはじめてくれたのかもしれません。
お菓子が大好きな父なので、自由にお菓子を買えないのはつらいでしょうが、食生活を改善しようとがんばる姿に感銘を受けました。

次に病院に行ったときには、血糖値が下がっているといいなと思いました。


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