見出し画像

戦略がないと、資産にならない。70社以上の支援を行う広報チームが考える「広報戦略」の重要性

プレスリリースからSNS運用、noteでの発信、イベント…
「広報」と呼ばれる活動には本当にさまざまな種類があります。

経営者や広報担当者の皆さんの中には「どれから始めたらいいのか分からない!」という方もいるのではないでしょうか。

もしくは「やり始めたはいいものの、成果が出なくて悩んでいる」「本当にやる意味があるのかな?」と広報に取り組む意味すら見失っている方もいるかもしれません。

そこで今回は、広報支援チーム『ふたり広報』で広報戦略を担当するメンバーで座談会を実施しました!

「戦略があると、広報は資産になるんです」と話す3人に、広報戦略の重要性や、ふたり広報が提供する「チームで作る広報戦略」とはどういったものなのか、語ってもらいます。


多葉田 愛(あい)
ふたり広報の代表として、クライアントとの商談やメンバーのアサイン、戦略立案やコンテンツ制作ディレクションなど全体を統括している。

金井 みほ(かなみ)
代表の多葉田とともに、広報戦略立案に向けたリサーチや企画を行う。広報戦略以外ではプレスリリースの執筆やディレクション、編集を担当。

稲葉 めぐみ
代表の多葉田とともに、広報戦略立案に向けたリサーチや企画を行う。広報戦略以外では事例インタビューや採用広報の記事制作などを担当。

戦略がないと、一時的なものに。広報でぶつかりやすい3つの壁

── ふたり広報には「広報戦略プラン」というものがあるんですよね。

あい:約1か月間で自社の広報の指針を作り上げる「広報戦略プラン」を用意しています。

専任の広報担当者がいないけれど、広報体制をゼロイチで立ち上げたい企業や「採用に力を入れたいものの、どのように広報と連動させたらいいか分からない!」という方向けに、6つのステップを通じて目的の整理と戦略方針を提供します。

最初のヒアリングは主に私が行い、リサーチから届け方のデザインまでを稲葉さんやかなみさんをはじめとした広報戦略が担当できるメンバーとタッグを組んで実行しています。

▼広報戦略プランの詳細はこちら

── 複数人の体制で、広報戦略を立案されているんですね。そもそもなのですが、広報戦略ってなぜ必要なのでしょうか?

あい:まずは自社のありたい姿や目的を明確にして、やるべきことを逆算し、実行する優先順位を考えることが必要だからです。

私は、広報にはいくつかの壁があると考えています。

例えば「目的を見失う」「継続できない」「成果が出ているか分からない」という3つの壁。これらの課題をクリアできないと、広報が一時的な施策になってしまい、自社の資産として積み上がっていきません。

稲葉:広報戦略では、届けたいターゲットまで細かく決めるので、訴求力の高い施策が打ちやすくなるんですよね。

もともと「20代の会社員」のように決めていたとしても、「普段はどういう暮らしをしていて、将来はどのように描いているのか」といったところまで解像度を上げるので、やるべき施策が絞りやすくなります。

ペルソナ設計のイメージ(一部抜粋)

かなみ:分かります!ターゲットや届けたいメッセージが決まっている企業のコンテンツって作りやすいんですよね。

私は加えて、広報に「多くの方が関わりやすい」のも広報戦略の良いところだと思っています。企業では記事を発信しようと新しいライターさんをアサインすることもあると思うのですが、そういったときに広報戦略は「共通認識」として活用できます。

「外注してみたけど、なんか違う」「広報が属人化しててそもそも外注できない」といった状態を改善する意味でも、戦略は重要です。

複数人で戦略を作ることで、視点をかけ算。ふたり広報の広報戦略作り

── ふたり広報の戦略における強みはどんなところだと思いますか?

あい:視点や経験のかけ算ができることだと思います。

私が一人で戦略提案をしていた時期もあるのですが、皆さんと意見交換をしながらプロジェクトを進めるようになってからは、より奥行きのある戦略を提案できるようになりました。

多様な経歴を持ったメンバーがいるのでその知見や強みを活かした意見をもらえますし、異なる視点で広報戦略を描いたほうが、精度が上がるんですよね。

例えばかなみさんは以前飲食店で働かれていた経験があるので、ホスピタリティやサービス業関連の会社から相談を受けた場合は、よくお声がけさせてもらっています。

かなみ:嬉しいです!実際、私の興味・関心も「人間の温かみ」的なところに向いているので。

photo by こつ

1社目は飲食店で働いていて、2社目は介護関連の会社のシステムエンジニア(以下、SE)だったんですよね。SEとはいえ結局業界としては「介護」ですし、やっぱり人と人が直接関わる仕事や瞬間が好きなんだと思います。

とはいえ、SEの経験も役に立つなと思う瞬間はあるんですよ。ヒアリングをして必要なものを取捨選択して、みんなでシステムを作り上げていく過程は、広報戦略と似たものを感じます。広報戦略の仕事は、自分の経験をフルに活用している感覚です。

あい:誰ひとり同じ経歴の人はいないので、チームとしても引き出しを増やせている気がします。

稲葉:だからこそ、広報戦略定例(隔月で実施している、ナレッジシェアを兼ねたミーティング)で他の人がリサーチした事例やアイデアを聞くのもおもしろいんです!

私は、10年間専門商社で働いていた経験もあってか、何においても課題を解決しようとする想いが強く「最短で的確に解決するには?」という発想に寄りがちです。

でもメンバーの中にはアイデア力に富んでいたり、チャレンジングな提案をしたりするのが得意な方もいて。毎回、刺激を受けています。

「良い会社に見えますね」広報戦略から広がる、実行サポート

── これまで70社以上の企業の広報戦略を作ってきた中で、印象深い事例はありますか。

稲葉:IPテックスタートアップのWunderbar(ヴンダーバー)様の案件は心に残っていますね。

あい:たしかに!この事例は「戦略から入り、運用まで伴走する」という今のふたり広報の広報戦略スタイルの基礎にもなっているんです。

最初は採用広報を中心とした戦略を稲葉さんと立案し、その後のnote立ち上げや記事制作もご一緒しています。

元々Wunderbarには専任の広報担当者がいなかったのですが、途中で採用することもできたため、新しい広報担当者の方の育成も「広報伴走プラン」で約1年ほど伴走させていただきました。

ふたり広報を、フルに利用していただいた事例ですね。

稲葉:採用コンテンツの制作では、社員の皆さんそれぞれに個性があって魅力的ななかで「どこにスポットライトを当てようか」と試行錯誤しました。

採用広報の力で組織や事業がグロースしていく過程に立ち会えて、私自身も勉強になりましたし、広報の素晴らしさを改めて感じたことを覚えています。

photo by 三浦えり

あい:個人的には「ライティング創」様とのプロジェクトも思い入れが深いですね。照明メーカーというニッチな業界で、先行事例もあまりないなか、さまざまな角度からリサーチをして提案をさせていただきました。

元々note支援をしていたSKG株式会社さんから紹介をいただいたこともあり「クライアントにクライアントを紹介していただけた」という意味でも、ふたり広報らしいプロジェクトになったのではないかと思っています。

かなみ:今、ライティング創様のnote立ち上げを担当させていただいているのですが、本当に試行錯誤の連続ですね…!

業務内容が専門的で「そもそもどんな会社なのか」を説明することから壁にぶつかりました。

とはいえ言葉でどこまで企業の魅力を伝えるかを考えるのは、私たちの仕事。脳みそに汗をかく経験ができて、とてもやりがいがありました。

実際、原稿を提出した際には「(自社ながら)すごく良い会社に見えますね!」と担当者の方がコメントをくれたんです。とても嬉しかったですね。

あい:ご一緒するからには「広報を好きになってほしい」という想いを持って伴走しているので、広報未経験の担当者さんから前向きな言葉を聞けて嬉しいです。

まずは課題と目的の洗い出しを。戦略からはじめる広報を浸透させたい

── 定期的な広報メンタリングやインプットのサポートなど、担当者の方へのフォローも手厚い印象ですが、ただふたり広報に依頼をするのではなく、担当者の方も広報に対する理解が必要なのでしょうか。

photo by 三浦えり

あい:はい。私たちがクライアントの抱える本質的な課題を発見するには時間がかかるからです。

広報戦略は、目的や課題を整理した上でリサーチを行い、組み立てていくものです。そのため、そもそもの課題認識がずれてしまうとなかなかいいサイクルになりません。

しかし、私たちが数回のヒアリングで気づくことができる課題には、限りがあります。自社の課題は自分たちが一番よく知っているものですし、それを聞き出すためには担当者の方の理解や協力が欠かせないと考えています。

かなみ:そういったフォローも含めた「伴走型」のクライアント支援が、ふたり広報のイメージにぴったりだと思っています。

戦略としてある程度の軸を通しつつも、柔軟にお客様の課題や悩み、こだわりに対応する。個人的にもそんな仕事ができたらと思っていますし、広報戦略チームとしても貫いていきたい姿勢だと考えています。

稲葉:私も、より色んなクライアントと広報戦略プランの先のフェーズ、具体的にはコンテンツ制作や運用支援などで長期的に関われるようになりたいです。

その分求められることの幅もクオリティも上がると思うのですが、どんな要望にも答えられる自分でありたいと考えています。

あい:そういった伴走型の支援を行う意味でも、まずは「広報戦略から始めよう」と思う企業が増えたらいいですよね。

広報って、今はアクションや施策ありきで進めてしまう企業さんが多いと思うんです。

なんとなく「プレスリリース出さなきゃ」と感じていたり「他の企業もnoteやってるし、立ち上げよう」と奮起したり。悪いことではないのですが、やはりこの状態ではいつか広報の壁にぶつかってしまうと考えています。

だからこそ私は、最初にしっかり広報戦略を組み立て、指針を見失うことなく1つずつ施策を行う「積み上げ型の広報」を推奨していきたいんです。

── 「積み上げ型の広報」ですか?

あい:即効性が強みな一方で一過性の要素が高い広告と比較して、広報は自社のコンテンツとして継続して残ります。時間はかかりますが、「去年よりも今年、今年よりも来年」という形でコンテンツを積み重ねていけるんです。

とはいえこれも、広報の壁を乗り越えて継続できたらの話。そのためには戦略が必要なので、やっぱり広報戦略を作る重要性を理解してくれる方が、1人でも増えたら嬉しいですね。

そんな皆さんに頼っていただける存在になれるよう、私たちも頑張ります!

▼こちらの記事もどうぞ!

✍️Writer:さおりん
📝Editor:水村 桃夏

いいなと思ったら応援しよう!